東京ガスが料理教室を中心に開催している「エコ・クッキング講座」がスタートしたのは1995年。
「大正時代から続く東京ガス料理教室の蓄積と、エネルギー会社のノウハウを、みなさんの暮らしに役立ててもらいたいという願いから生まれました」と話すのは、エコ・クッキングインストラクターとして活躍中の三神彩子さん。当初はまだ“エコロジー”ということばも一般的ではなく、エコノミーのエコと間違えられることも多かったとか。環境問題への意識と比例して注目度も高まり、昨年の受講者は約3万人という人気講座に成長しました。今では、「エコ・クッキング」の考え方が、小・
中学校の教科書にも掲載されている
といいます。
毎日の食生活と健康づくりを環境を考える足がかりに
エコ・クッキングとは「買い物」「料理」「片付け」の一連の流れを通して環境に配慮した食生活のこと。大きな視野で環境問題をとらえつつ、手軽にできる食の工夫や知恵を提案
しているのが特徴です。例えば“旬
のものを選ぶ”こともエコ・クッキ
ングの第一歩だそう。「トマトひとつをとっても、温室栽培のものは旬
の露地栽培に比べ、光熱費などに約10倍ものエネルギーがかかっています。作るエネルギーの少ない食品を選べば、環境にもやさしいんですね。太陽の恵みをたっぷり受けた季節の食物は食卓を豊かにしてくれる上、健康にもいい。つまり自分の健康のためになることが地球環境にもプラスになるんです」
ほかにも、エネルギーや食材を効率よく使う調理方法、上手な後片付けなど、講座の内容は多彩。学んだ知識を生かせば、ガスや水の使用量、ゴミの量が大幅に減り、毎日の暮らしの中でエコを実感できる点も講座の人気を支えているようです。
「人間の体は地球の縮図だと思うんです。エコ・クッキング講座を通し、身近なところから“自分の健康=地球の健康”ということを実感してもらえたらうれしいですね」