冬は流氷、夏は知床など、見どころ多彩なオホーツクエリア。実は同エリアは、幅広い時代の遺跡が2000カ所以上ある“遺跡の宝庫”でもあるのです。そのことから、「オホーツク沿岸の古代遺跡群」として北海道遺産に認定されています。
同エリアの遺跡の中でもユニークなのが、網走市の「モヨロ貝塚」。大正時代、床屋を営んでいた考古学研究家・米村喜男衛さんが、この貝塚が国内のどの文化とも違うことを発見し、私財を投じて研究。後にこの文化は「オホーツク文化」と呼ばれるようになりました。
さらに同文化は、800年ほど前にこつ然と痕跡が無くなったというミステリアスな点が、考古学ファンの想像をかき立てています。同地には現在「モヨロ貝塚館」があり、米村氏のアイデアによる展示構成がなされています。壁面がガラスなので貝塚の断面を見ることができ、地下に降りながら実際に掘り進めるような気分が味わえますよ。
また米村氏が初代館長を務めた「網走市立郷土博物館」は、オホーツク文化の発掘物をはじめ、リアルな動物のはく製が人気です。
続いて紹介するのは、北見市常呂町の「ところ遺跡の館」。国内でも有数の規模の「常呂遺跡群」を分かりやすく説明してくれる博物館です。常呂遺跡群には、約2万年前の旧石器時代から、数百年前のアイヌ文化にいたる、ほぼすべての時代の遺跡が残存。また広大な森の中に、異なる時代の3000軒もの竪穴住居跡が残る、学術的にも評価が高い遺跡群です。館内では、展示や映像で解説がなされ、復元された竪穴住居の見学も可能。
「ところ遺跡の館」からは、「小清水原生花園」とともに北海道遺産に選定されている「ワッカ原生花園」まで歩いて行くことができます。今の時期は、ハマナスやエゾスカシユリなどが見ごろ。
この夏は、海岸に咲き誇る花々の中で水平線を眺めながら、この地に暮らしたはるかな古代人に思いをはせてみませんか。
※取材協力/オホーツク圏観光連盟 |
DATA |
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●網走市桂町1(電話0152-43-3090)
●開館時間/9〜17時、月・祝日定休
●入館料100円 |
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●網走市北2東2(電話0152-43-2608)
●開館時間/9〜17時、月・祝日定休
●入館料100円 |
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●北見市常呂町栄浦371(電話0152-54-3393)
●開館時間/9〜17時、月曜、祝日の翌日定休
●入館料300円 |
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●北見市常呂町字栄浦242(電話0152-54-3434)
●開館時間/8〜18時(9月より〜17時)、
無休(開館期間は〜10月8日)
●入場無料 |
網走からのおもなアクセス |
●網走市立郷土博物館
JR石北線・網走駅より徒歩15分
●モヨロ貝塚館
JR石北線・網走駅より徒歩10分
●ところ遺跡の館
網走バスで常呂交通ターミナルまで約50分。車で約40分(国道238号)
●ワッカ原生花園
網走バスで常呂交通ターミナルまで約50分。車で約40分(国道238号) |
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| 建造物としての価値も高い網走市立郷土博物館 |
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| 網走市立郷土博物館内の体長3.5m、体重1.5tものトドのはく製 |
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| 貝塚の断層が見える「モヨロ貝塚館 |
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| 常呂遺跡群の復元した竪穴住居 |
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| ところ遺跡の館の展示 |
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| 原色の花々が咲くワッカ原生花園 |
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