PROFILE/昭和36年生まれ、東京都出身。高校卒業後、昭和55年に全日空入社。予約センターや国内線の営業などを経て、国際販売部セールスマネージャーを担当し、昨年法人販売部公務グループリーダーに。今年4月から札幌支店副支店長。趣味は読書や音楽鑑賞で、休日は家でゆっくり過ごすことが多い。ゴルフにも行くが「最近はちょっとスコアが…(笑)」。
「札幌は住みやすい街ですね」。
そう話すのは、4月に全日空(ANA)札幌支店の副支店長に就任した菅谷とも子さん。ANAセールス北海道の取締役販売部長も兼務する、エレガントでありながら、快活な話し方と笑顔が魅力的な女性です。
国内にある同社の営業関係の支店で女性の副支店長は初。しかも部長職を飛び越えて課長職からの大抜擢だったそう。「この人事は会社のイノベーションのひとつ。でも正直、うれしかったですね。プレッシャーはほとんど感じませんでした。それよりも、下の人たちの励みになるかなと思って。人事の発表があった時、社内の女性たちから『頑張って』とたくさん声を掛けられました」。
高校を卒業してからずっと同社に勤務。飛行機の運航規定などを作成する「航務本部」でサポート業務に携わり、その後、予約センターを経て平成元年から営業に。はじめは、旅行会社への国内線座席販売の営業でした。「当時はまだ女性の営業が少なく、旅行会社から『女性の営業をよこすなんて、うちに力を入れていないということだな』と言われたこともありました。でも、それに対してムキになって戦おうとはしませんでした。そう思われても仕方ないなって。そういう時代だったので。だけど、やることはきちんとやろうと思っていました。女性ならではの仕事の仕方もあると考えていたから」。菅谷さんのきめ細やかな対応は、旅行会社の現場の女性たちに評判で、少しずつ信用を得ていったそう。カウンター業務を手伝うこともあり、その際は予約センターでの経験が役立ったとか。
一般職から総合職へ。さらに管理職にステップアップ
長い間一般職でしたが、36歳の時に総合職の試験を受けました。「営業の仕事を続けていく中で、総合職になれば、マネジメントも自分でできるし、仕事の世界が広がるなと思って。ありがたいことに、ステップアップへのシステムがきちんと整備されている会社なんですよね」。
その3年後には管理職試験を受験。「仕事をするのにチームワークは大事。下の人を育成しないと組織は成り立たない。私にはこれまでのノウハウがあるし、管理職になってそれをきちんと伝えていかなければと思ったんです」。
管理職になると同時に国際線の営業に異動。国際線の販売は未経験でしたが、国際販売部のセールスマネージャーに任命されます。「国内線と違ってライバル他社も多いし、わが社の国際線は後発なので分からないことも山ほど。でも、国内線営業で培った社外の人脈のおかげで助かったことがたくさんありました」。
会話の中に、「人に助けられて」「社外のパイプのおかげで」という言葉が頻繁に出てきますが、助けられているのは、単にラッキーだからということではありません。「“自分がしてほしいことを人にする”がモットー。それから、知ったかぶりはせず、分からないことは聞く。営業は吸収するのが仕事だと思うので、無理に頑張ったり、突っ張る必要はない」。そんな柔軟な考え方や仕事への姿勢に共感する人が多いからこそ、人脈が広がっているのでしょう。
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