海外通信
イエーテボリ
〜スウェーデン〜 
2007.6/27更新
環境先進国でのゴミのリサイクル事情
(シティ特派員/綿貫朋子) 海外通信バックナンバー

 違う国に住んでも、変わらないことはある。例えば、わが家のキッチンのゴミ箱はすぐいっぱいになってしまう…。一体スウェーデン全体で、どのくらいのゴミが排出されているのだろう? 気になって調べてみると、一年間に家庭から出るゴミの量は約480万トン(2004年、自然保護局調べ。以下の数字も)。一人当たりにすると530kgで、数字はここ20年間増え続ける一方だ。

 でも、驚いたのが、家庭ゴミの約9割が何らかの形でリサイクルされているということ。まず、ゴミの分別。アパートの一角には大抵、共同の分別場があって、一般ゴミのほかに新聞紙、ガラス、生ゴミなどを各コンテナに入れる。紙容器やプラスチックなどは、街角の「リサイクル場」へ持っていく。いずれも、曜日・時間にかかわらず利用できるので出し忘れがない。

 こうして集められた家庭ゴミのうち、33%が資材としてリサイクル、47%が燃焼されエネルギーになり(主に住宅街の暖房システムに活用)、11%がコンポストでガスや肥料に転換された。全くの廃棄は、わずか9%だそうだ。

 便利だなと思うのが、アルミ・スチール缶、ペットボトルのリサイクルの仕組み。空き缶や空ボトルは、スーパーに設置された「自動回収機」へ。投入すると券が出てくる。その券を出せば、レジで買い物した金額から割引をしてもらえる仕組みだ。ちなみに2005年の缶・ペットボトル回収率は、世界でもトップレベルの86%だ(2005年、AB Svenska Returpack調べ)。

 うまく機能している印象のスウェーデンのリサイクルだが、問題もある。分別を無視する人や、荒らされた「リサイクル場」のニュースも聞く。やはり、一人ひとりの心がけが何よりも重要だ。

シティ特派員プロフィル

綿貫朋子(わたぬき ともこ)
メーカー在職中、北欧・スウェーデンに興味をもつ。退職後移住し、映画脚本やドラマ企画を学ぶ。映画テレビドラマ製作会社インターンを経て、現在脚本執筆活動中

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住居のゴミ分別場のほかにも、紙容器やプラスチックを回収する「リサイクル場」が街角に置かれる
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空き缶・空ボトルの「自動回収機」は、大抵のスーパーに設置されている
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「リサイクル場」は、曜日・時間にかかわらず利用できる。しかし、ガラス類は大きい音がするので夜間は避けるのがマナー