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![]() (シティ特派員/加納康子さん) |
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| 私は1年半前からサンディエゴの小さなビジネスコンサルティング会社で働いている。現在の仕事は「日本企業に対するマーケティングとセールス」である。 業種にもよるが、アメリカ企業の大きな特徴は、“ 各個人が自分の仕事を自分の責任で自分流にこなす ”という点だろう。仕事好きで独立心の強い人にしてみれば、やりがいがありそうに聞こえるだろうが、実際は意外とツラい。私は日本で4年近く働いていたが、そのころは上司がいろいろ教えてくれたし、最終的な責任は上司がとってくれた。だが、こちらでは、最初から“ 課長レベル ”の責任が各個人にかかってくる。男女の差などみじんもない。 私はセールス・アプローチから広告、メーリングリストの選定まで、すべて自分一人で考えなければならない。「康子、それは良いアイデアだね。ぜひやってみたら?」とボスのニックは言う。だが、それだけである。上司からの具体的な手ほどきはほとんどない。結果重視で、たとえどんなに残業をしていても、結果を出さなければ仕事の要領が悪いと見なされ、かえって逆効果である。 給料交渉も現実的だ。ニックは「君のサラリーがこれで、ほかの経費でこれだけかかる。もし君が売り上げを上げなければ、会社にとっては赤字要因。このレベルの金額が欲しければこれだけ売ってくれなくちゃ。もしそうでなければ、雇用関係は終わりだ」。売り上げがなければ収入はゼロ。とりあえず先が見える日本の生活に慣れていた私は、結構ショックだった。だが、結果さえ出せば見返りも大きい。特に営業やマーケティングの職種はほとんどがコミッション制で、売り上げを上げれば、かなりの収入を得ることができる。 また、仕事場の雰囲気はリラックスしていて、私は好きだ。新入社員でも、堂々と社長や上司に意見を述べる。上司もきちんとその話を聞く。個人差はあるが、アメリカでは性別・年齢や役職を超えて、他人を尊重する習慣がしっかりできている。自分の権利は主張するが、他人の権利も尊重する。 思うに、アメリカの社会では他人の目を気にせず自分流を発揮できるが、タフでないと生き残れない。いつまでもパワフルでいる持久力を持っていれば、何度でも人生の航路を変えるチャンスがあるのだ。 |
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