
辛坊治郎さん
1956年、大阪府生まれ。早稲田大学法学部卒業。読売テレビ放送解説副委員長。現在、NTV「ズームイン!! SUPER」、ytv「たかじんのそこまで言って委員会」などの番組で、ニュース解説や司会を担当。

「誰も書けなかった年金の真実
あなたがもらえなくなる日」
辛坊治郎著 幻冬舎/ 1365円
「宙に浮いた5000万件の年金記録」騒動の裏側から、“外国と戦う前に、老人と戦って滅びる国”という日本の年金制度の問題点をクローズアップ。基礎年金全額消費税論など、今後の年金制度のあり方を模索。 |
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今の年金制度の問題点は2つあります。まず、厚生年金、共済年金、国民年金と加入する年金によって、受給額が大きく違う格差。そして、今受給されているお年寄りの額と、若い世代に将来支給される額の世代間格差です。
現在、30歳の人が70歳になる40年先には、約200兆円ある積立金が食いつぶされる上、「高齢者1人の暮らしを若者1.3人で支える」時代に。制度を大胆に変えなければ、到底もたないところまできています。
そもそも年金は、「40年間日本社会へ貢献してきた人へ、等しく安定した老後を保障する」という哲学をもった制度であるべき。基礎年金を全額消費税でまかなうという方法も一つの手段だと思います。
では、誰が年金改革をするのか? それは今の若い世代にほかなりません。40代以上の人にとっては、現行制度維持の方が、都合が良いですから。皆が「年金をどうするか」という発想を持ち、もっともっと政治に関心を持って、自分たちの意見
を代弁してくれる人を政界に送り込むのです。一人一人が、気概を持って意思表示すれば、“明日”は変えられる。他局番組ですが「CHANGE!」です(笑い)。
また、若い世代にあって、お年寄りにないもの。それは“時間”です。今、30歳なら、70歳まで40年間。投資は、期間が長いほど有利です。金融知識を身につけて資産をつくることもできるし、資格を取るなどこれからの「自分」へお金をかけ“能力の貯金”をすることだってできる。時間のメリットがあるほど、チャンスだって多いんです。これからの厳しい時代を生き抜くためにも、チャンスを有効に生かしてください! |