はじめまして どす恋花子です。3月9日(日)から待望の大相撲3月場所がはじまります。今回は、花子がお相撲の魅力をあれこれご紹介します〜♪
お相撲さんって、どんな生活を送っているのか興味シンシン。厳しい稽古を終えたあとは、いったい何をしているのかしら?そこで、武蔵川部屋の幕下力士、トンガ王国出身の南乃島勇君、通称「南クン」の24時間を密着レポートしてきました!


朝稽古は、部屋によって違いますが、武蔵川部屋の場合は、なんと朝6時から。まずは新弟子クンや若い力士たちが稽古場に下りてきます。準備運動をして、シコ踏み、てっぽう、すり足などの基本の稽古を。その後「申し合い」といって、ガンガン相撲を取るのです。稽古の仕上げは、相手にぶつかって土俵際まで押し出す「ぶつかり稽古」。十両以上は「関取」と呼ばれて、稽古場では白いまわしを、幕下以下の力士は黒いまわしをつけています。関取衆たちは8時頃に稽古場に下りてくるんですね。

稽古終了後は、汗まみれ砂まみれの体をキレイに。この日は普段より長い、20分の入浴タイム。「南、この撮影があるからか、入念にヒゲ剃ってましたよ」と周囲の力士が笑います。お風呂もちゃんこを食べる順番も、すべて番付順の厳しい世界。入浴後は、床山さんにマゲを整えてもらいます。きりっとイイ男、一丁あがり!?

稽古時間と並行して、地下のちゃんこ場では、ちゃんこ番の係がちゃんこを作っています。大鍋で作る、30人分のちゃんこ鍋。お米は一日で3〜4升も炊くのだそうです! ちゃんこ番は、幕下以下の力士が4人ずつ5班に分かれてローテーションで。ちゃんこは朝昼兼用、夕食時の一日2回。関取には、専用の「箱膳」 が用意されています。この日のちゃんこは南クンも大好きな「特製鶏もも湯豆腐」。ほかにも「豚肉メンマ炒め」やタコキムチなど、工夫を凝らしたおかずもたくさん。食べるのも力士の大事な仕事なのです。

若い力士たちは、大部屋での集団生活です。食後にお昼寝するのも体を大きくするための、力士の知恵。眠れなくても布団のなかで漫画を読んだり。自由時間を生かしてトレーニングに励んだり、治療に出かけたりすることも。この日の南クンはお昼寝はせずに、自転車で近所のインターネットカフェへ。「3日に1回、メールチェックに行きます。自分のパソコンが欲しいなあ」ですって。

自分たちの寝起きする大部屋や、廊下、玄関、トイレなど、あらゆる場所を分担してお掃除します。毎日、大量のゴミが出るので、ゴミもキチンと分別してひとまとめ。この日の南クンは、浴槽に3人入れそうな大きなお風呂をお掃除。もちろんスミズミまでピッカピカ……というかなんというか、さすがワイルドな力士たち! お掃除も「ちょいワイルド」?!

武蔵川部屋の「ランドリールーム」には、2台の洗濯機があります。空いてる時間を見計らって、稽古で使ったタオルや普段着、パンツなどをお洗濯。「南さん、僕のも一緒に入れてくださいよ〜」というおとうと弟子に、「ダメ。一緒だとキタナイね(笑)。自分でやりなサイ〜」と、厳しい兄弟子ぶり?! この後、洗濯物も自分で干すのです。関取の付け人は、関取の分の洗濯もします。パンツでもTシャツでも、もちろんデッカい!

関取の付け人を務める若い力士たちは、関取の雑用に追われたり(買い物を頼まれたり、着物のクリーニングを取りに行ったりね)します。ちゃんこ番は夕食のちゃんこの材料を買い出しに行ったりも。この日の南クンは、仲間たちとテレビを見ながら談笑。「テレビ、水戸黄門が大好きで、毎日4時から見ていまス〜」ですって。

午後6時に夕食のちゃんこを終えて、門限まで自由時間。「え? なんだかお相撲さんって朝の稽古だけで、自由時間ばかりなのね」と思うなかれ。年6回ある本場所中は、もちろん取り組みがありますし、ちゃんこ番や掃除など、すべて自分たちでまかなうのも修行の一環。親方や関取、兄弟子に言いつけられた用事などをこなすのも、修行のひとつなんです。言ってみれば、「24時間・365日、お相撲さん」としてお仕事している生活なのですね。
さて、リラックスタイムの南クンは、携帯電話を取り出して、いったい誰とお話ししているのでしょうか? 「南がこの間、公衆電話で3時間も話していたんですよね。謎だ……」と兄弟子。

約20人の大きなお相撲さんたちが、大部屋でそれぞれのスペースに布団を敷いて就寝します。オナラやらいびきの音やら、いろんな音がするそうです(笑)。また明日も早朝から、厳しい稽古が始まります。ゆっくり休んでいい夢を見てね♪ 南クン、一日お疲れさまでした!
本名 佐藤祥子(さとう・しょうこ)。週刊誌相撲担当記者を経て、フリーに。平成12年から月刊『大相撲』(読売新聞社発行)で「どす恋花子の両国パトロール」を好評連載中。同誌で関取夫人訪問インタビュー、連載「われら応援談」などの各ページも担当。本名で、スポーツ誌『Number』(文藝春秋社発行)ほか、各雑誌で相撲記事を中心に執筆中。著書に『カワイイ大相撲!』(メディアファクトリー刊)。




















