「人間力大賞」授賞式典

■【集う】「人間力大賞」授賞式典
(2008年) 7月 7日 月曜日 産経新聞 東京朝刊 社会面)

□6日、東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京

 20〜40歳の男女を対象に、傑出した活動をした若者を表彰する「人間力大賞」(社団法人日本青年会議所など主催)。今年度の受賞者が決まり、授賞式典が開かれた。
 すでに20年の歴史を誇り、“青年版国民栄誉賞”とも称される。過去の受賞者には橋本聖子さん(現参院議員、平成2年)、向井千秋さん(宇宙飛行士、平成7年)などその年々に活躍した人びとが名を連ねており、「各界のリーダーを輩出する登竜門」としての評価も高い。
 今年度は過去最高の323件のエントリーから、人間力大賞12人と青年会議所特別賞8人が選ばれた。さらに大賞受賞者の中から、東京都目黒区のシンガー・ソングライター、大野靖之さん(26)がグランプリとして表彰された。
 大野さんは高校生の時、乳がんを発病してホスピスで暮らしていた母親を亡くした。それ以来、アコースティックギター一本を携えてホスピスや児童養護施設を訪ね、ライブを重ねた。命・夢・家族などをテーマにした250を超える自作曲が話題を呼び、全国300以上の学校で「道徳授業ライブ」を行った。
 大野さんは「今日6日は自分のメジャーデビュー日で、母の誕生日でもある。全国で会った子供たちに感謝したい」と受賞の喜びを語った。
 また準グランプリには、両足などの重度の障害を克服し、アテネパラリンピックの水泳50メートル平泳ぎで銀メダルを獲得した鈴木孝幸さん(21)と、カンボジアのラジオ放送で日本文化を伝える門倉若菜さん(29)が選ばれた。
 式典にはノミネートされた候補者など400人を超える関係者が出席。受賞者による曲芸パフォーマンスも披露される和やかな雰囲気の中、全国各地の「同志」が交流を図っていた。(時吉達也)