遺伝子組み換えトウモロコシ 

遺伝子組み換えトウモロコシ スターチ最大手 食品原料に供給 (2008年 4月 18日 金曜日 産経新聞 東京朝刊 経済面)

 スターチ(デンプン)最大手の日本食品化工が、米国産の遺伝子組み換え(GM)トウモロコシを原料とするコーンスターチの供給を飲料メーカーなどに始めたことが17日、分かった。他のスターチメーカーもGMコーンスターチ量産の検討に入った。GM穀物を原料とする食品は消費者に敬遠されるとして、日本では食用油などを除き、ほとんど製品化されていなかったが、今後、GMトウモロコシを使った食品が相次いで販売される可能性が出てきた。
 日本食品化工によると、輸入元の米国で非GMトウモロコシの必要量確保が困難になったことを受け、今年2月に初めてGMトウモロコシを輸入した。すでに「飲料メーカーを含む複数の食品メーカーからの要請に応じる形で、GMコーンスターチの供給を始めた」としているが、供給先は明らかにしていない。年内に調達予定の75万トンのうち、15万トンをGMでまなかう計画だ。
 一方、王子製紙グループの王子コーンスターチは、コーンスターチの大口ユーザーであるビール各社などと値上げ交渉を進める中で、値上げを回避するための有力な選択肢として、価格が安いGM原料を使った製品供給の検討に入った。同社はすでにGM製品の需要拡大を見越し、コーンスターチ製造設備を持つ化学大手、群栄化学工業などとと提携。今後、GM製品需要が拡大した場合、両社の製造ラインのうちの一部をGM製品専用とし、製品を分け合う考えだ。
 GMトウモロコシが使用され始めた背景には、世界的な穀物高騰と、非GM穀物の入手が年々困難になっていることがある。
 日本が9割を頼る米国のトウモロコシは、石油代替燃料のバイオエタノール向け需要の拡大で生産量は年々増加しているが、非GMトウモロコシは作付面積が昨年の約3割から今年は2割弱に減少している。スターチ各社は契約農家に「ジャパン・プレミアム」と呼ばれる上乗せ料金を支払い、食品向けの非GMトウモロコシを確保しているが、「2〜3年後には入手が困難になる」(日本食品化工)見通しという。