●森優子プロフィール
2005.10/12 更新
森優子の楽しむ旅行術バックナンバー
スパイ報告・旅レシピ(3) 豚バラ肉&卵の煮込みココナッツ風味(ベトナム)
あったかご飯にぶっかけたら最高! ベトナム屋台の人気メニュー「ティットヘウコー」

「豚バラ肉とゆで卵のしょうゆ煮込み」と言ってしまうとありきたりな感じですが、日本のものとはひと味違うんですね、これが。

その秘密は、ほのかに香るココナッツミルク。ベトナムではこれをあったかご飯にぶっかけた屋台が大人気です。ビールとの相性もグーですが、なんたって白ご飯とのコンビネーションがもう最高! パーティーでもウケます。

*
おもな材料(四人分)
豚バラ肉 500グラム
好きなだけ
調味料A しょうゆ→三分の二カップ
ヌクマム(またはナンプラー)→大さじ3
砂糖→大さじ2
→大さじ2
ニンニク→2かけをすりおろす
ココナッツミルク
大さじ2〜(缶や紙パック入りの液状のものでもいいけれど、それだとあまっちゃうので、保存がきくパウダータイプがおすすめ)

* ゆで卵を作る

ベトナムではアヒルの卵を使うのが一般的ですが、日本では入手が難しいのでニワトリの卵で。ウズラ卵をほうりこんでもカワイイ。

* 肉を調味料に漬けこむ

Aの調味料をあわせ、角切りにした豚バラ肉を漬けこみ、15〜20分ほど寝かせます。
ビニール袋を使うとムラなく漬かります。急いでいる時は袋をモミモミすれば味の浸透が少し早まる。

* 漬け汁+肉+水の鍋を火にかける

鍋にの肉と漬け汁をあけ、肉にかぶるぐらいの水×2を入れます。ひと煮立ちしたら中火におとす。
あとで卵も入るので、煮汁はたっぷりあったほうがよいのです。

* 味の決め手、ココナッツミルクを投入

卵を入れ、いよいよココナッツミルクを加えます。ココナッツミルクは、まずは大さじ2を投入。もの足りなと感じたらさらに加えるという感じで、調整して下さい。
とろ火でコトコト煮て、煮詰まってきたら水をさす、を繰り返すとよいでしょう。
卵がほんのり茶色に色づき、豚肉がくたっ、とろっとやわらかくなったらできあがり。

MEMO
なお香菜(シャンツァイ。コリアンダーの葉)をトッピングすると彩りもよく、味もひとくせアップして、ますますエスニックっぽさがアップ。
ティットヘウコーはホーチミンの朝の香り

ホーチミンで泊まった安宿の周辺に、ティットヘウコーのどんぶりめし屋台が朝から出ていました。早々と売切れてしまうので、寝坊をすると逃がしてしまう。おかげでホーチミンではたったかと早起きしておりました。

おうちで作るときも、ぜひご飯にのっけて食べてみてください。煮汁がからんだ白ご飯をかっこむ喜び……『アジアに生まれてよかった。このおいしさがわかる民族でよかった』と、しみじみ感じることでしょう。

なお、この料理の作り方を教えてくれたのは、宿のフロントで店番をしていた20歳のリリーちゃん。チャン・ツイィーばりの黒髪をさらさらとかきあげながら、欧米人のガミガミしたクレームにも堂々と対応する姿は、とにかくカッコよかった。で、用件のしめくくりにはニコッと口角が上がる。このスマイルに殺された宿泊客は多数。

「リリーちゃんは英語もうまいし、仕事もよくできるよねえ、スタイルもいいし美人だし」
と誉めると、彼女はひとことこう答えたのであった。
「努力してるもの」
さらっ。きらっ。撃沈。キャリアアップを目指し、いつも参考書を見ながら勉強していたリリーちゃん。今ごろどうしてるかなあ。

というわけで私にとってティットヘウコーは、自己啓発を続けるアジアン・ビューティーの面影とセットになってる料理なのでした。

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