●森優子プロフィール
2005.7/27 更新
森優子の楽しむ旅行術バックナンバー
旅の荷作りアイデア決定版(1) アクセサリーと靴
アクセサリー収納には「お茶用パック」が最適

 世間にはあらゆる収納グッズ・アイデア商品が売られていますが、いざ海外旅行の荷作りを始めると「これ、どうやって持っていけばいい?」という壁にぶちあたることがまだまだ多いと思います。

 というわけで私が思考錯誤を繰りかえし、ようやくたどりついた「これがベストだ!」というアイデアをいくつか紹介しましょう。

 まずはアクセサリーや腕時計

 専用のジュエリー・ボックスは革張り(風)の頑丈なものが売られていますが、水平使用が前提のものがほとんど。天地ぐちゃぐちゃに放り投げられる宿命のスーツケースに入れると必然的に中身もぐちゃぐちゃになります。やわらかい布などをパッキンとして詰め込むのも手ですが、たとえば指輪が指輪立てから飛び出さないようにするにはけっこうぎっちり詰め込まねばなりません。デリケートな細工や材質のものだけに、これはなるべく避けたい。

 携帯用の市販品も試したことがありますが、どんな種類・形のアクセサリーでも収納できるタイプはめったにお目にかかれません(いずれも機能性が今ひとつ。業界はぜひ検討を)。

 以上を克服するために「ティッシュに包んでフィルムケースに入れる」という手段をとったこともありますが、ティッシュの細かい塵がアクセサリーにまとわりつくのがうっとうしいのと、フィルムケースの口に入る程度の形状・サイズのアクセサリーでないとNGという欠点が浮上し、これも却下となりました。

 そこでたどり着いたのが、「お茶パックに包む」という方法です。お茶パックとは、茶がらを急須から取り出しやすくするための、お茶っ葉を入れる不織布製の小さい使い捨て袋、あれです。スーパーのキッチン消耗品売り場(ゴミ袋やアルミホイルの売り場ね)や100円ショップで売られております。これが実にすばらしい。

「お茶用パック」の活用法、具体的にはこんな感じ

 指輪、ピアスなどを個別にお茶パックに入れ、まとめて容器に入れます。容器としておすすめなのはタッパーウエア、贈答用のお茶や海苔の筒型の缶、缶ペンケースなど。圧力をかけてもつぶれないのでスーツケースのふたを安心してぎゅうぎゅうできます。

 「タッパーだの缶ペンケースだの、貧乏くさくてエレガントさに欠ける」という意見もありましょう。その場合はブランド品の小物の空き箱などを利用してはいかがでしょう(フタがカパッととれるもの。ブランドものの紙箱は頑丈。ヘア用ゴムなどを十字にかけてフタを固定しておくとよい)。

「お茶パック」のメリット↓

  • 不織布はアクセサリーに塵がつかない
  • ひとつずつ個別包装すれば、たとえ容器の中で多少泳いでも傷がつく心配がない(ピアスやイヤリングも左右ばらばらにひとつずつ包むと安心)
  • 中身の出し入れが簡単、かつ、中身が飛び出しにくい
  • 日本でならどこででも手に入る
  • 30〜50枚入りで100〜200円と安いので心置きなく使える
  • 使わないときはぺったんこなので邪魔にならない
  • あまったら本来の「お茶パック」として使える

 とにかく不織布は利用価値が高いのです。ボリュームのあるネックレスやチョーカー、大ぶりブローチ、サングラスなどは「三角コーナー・排水口用」の不織布袋を利用するとよいでしょう。お茶パックのようなあわせ部分がないので中身がとび出しやすくはあるのですが、まあそのあたりは工夫次第でなんとでも。
高級な貴金属は機内に持ち込むべきですが、持ち込むにせよスーツケースに入れるにせよ、以上を参考にご自身の都合にあう方法を編み出してください。

ロング・ネックレスなど 長モノ系のアクセサリーは…

 からみやすいネックレスはなるべく伸ばした状態にしておきたいもの。たとえばイラストのような方法はいかがでしょう。革ベルト系の腕時計、しわになりやすいシルクのスカーフ、チェーンベルト、ヘアピースなどの小物を入れるのにもちょうどいいです。

 リードのキッチン・タオル(使い捨てのロールのもの)は、頑丈・厚手でクッション性があり、塵が出ないという点からおすすめ。

 ナビスコのチップ・スターの箱はぼちぼち頑丈だし、開閉自由なフタがついているのもメリットです(ただし紙製のフタはちょっとはずれやすいので、長距離移動のさいはセロハンテープなどで固定しておくほうがよいでしょう)。

 なぜプリングスではなくナビスコなのか。その理由は、ナビスコのほうは中身のポテトチップがアルミ袋で包装されていて、箱を洗う必要がないから。ただそれだけ。

 所帯くささが気になる人は、いっちょ外側に包装紙でも巻いてみてください。

靴は「パンストだんご」で型くずれを防ぐ

 旅行で履く靴は歩きやすいものがベストとはいえ、「いかにもウォ−キングシューズでございます」という靴では、レストランや高級ブティックなどちょっとはりきった場面には不似合いで、どうしても気後れしてしまう。すなわち、心底楽しめない。旅行や目的地によりますが、やはりエレガントな靴を一足は持参し
たいものです。

 靴をスーツケースに入れる際、もっとも心配なのが型崩れです。たとえ細いストラップで形成されたミュールであれ、型が崩れると履きにくくなる・靴が傷むのは必至。

 かといって箱に入れて持っていこうとすると、スーツケースの中ではやたらスペースを占領してしまう。気分的にはスーツケースのはしっこにぴったり収めたくても、箱の90度の角っことスーツケースの角のアールがうまく噛みあわず、中途半端なところで靴の箱が大きな顔をして居座る感じになってしまうんですね。
これって、けっこう生理的にイライラする。

 やはりなんだかんだいって最も省スペースなのは、箱に入れないことです。

 箱を使わず、かつ、型崩れを防ぐとなると、つま先あたりにつめものを詰め込むことになる。この詰め物についてはきっとみなさんそれぞれ思考錯誤を重ねてきたと思います。ここで一度あらためて考察しておきましょう。

  • 丸めた新聞紙→×つま先のフォルムにしっくりフィットしない。紙が硬いので革に傷がつきやすい。
  • 靴下・パンスト・パンティ→×下着類を詰め込めばデッドスペースが有効活用できる…という気がするものですが、ではその靴下を履いている日は何を詰めるのかという問題が浮上。旅先での荷物整理もごちゃごちゃしがち。
  • 靴を買ったときについてくるナスビ型の空気の入ったやつ→×軽くてツルツルしているせいか、逃げやすい。スーツケースの中でつま先のフォルムを守るほどの機能性はないと思う。
  • エアーパッキン(プチプチ)→○靴の形状にあわせやすい。ぐるぐる巻きにしてセロハンテープなどで形成するとグー。ただしクッキーの缶に入っている程度では足りないので、ふだんからためておく必要がある。

 私が行きついたのは、「パンストだんごを作って詰める」という方法です。読んで字の如く、パンストにパンストを詰め込んだパンストのかたまりみたいな物体を作って詰めるのです。

「パンストだんご」の活用法

(1)パンストにパンストを詰める
新品のパンストではなく、伝線が入った履き古しのものを使います。幸いというか当然というかつま先が足型になっているので、そこへ古パンストをどんどこ詰め込めば足型のクッションが出来上がり。

(2)あまった部分で靴全体をぐるぐる巻きのミイラ状態にする
太もも〜お尻部分はあえて切らず、靴全体に巻きつければヒールも保護できます。

(3)スーパーのレジ袋に収納
で、ミイラ状態になった靴をスーパーのレジ袋などに入れて完了。左右一足をまとめず、片方ずつ包装すればスーツケース内の収納がより合理的になります。

 パンストだんごは軽いのがメリットですが、靴の形状によっては逃げやすくなるので、コーヒー豆のカス(天日でしっかり干す。消臭効果あり)や猫のトイレ用砂、使っていないお手玉を詰めて重しにするのもよいでしょう。

 二足以上持っていきたいという場合は、紳士用の靴の箱に入れることをおすすめします。女性用のおしゃれ靴ならパズル感覚で互い違いに詰め込めば二足ぐらいは簡単に収納できるばず。おためしあれ。

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