 |
 |
キーパーソンは四国のおっちゃんとブルース・リー |
|
 |
 |
 |
幼少時代、グレちゃんがはじめて異国を感じたものと言うか、「今思えばあれが旅への憧れの下地になったな」と思うようなものは、なにかありますか。 |
|
 |
 |
うーん…。私らが子供やった当時って、日曜の朝にいろんな紀行番組が放映されてたやん、「知られざる世界」とか、「世界の窓から」とか。
ナレーションが滝田栄だったり、その国が好きだとかゆかりのある人がレポーターをつとめてたり。昔の紀行番組って、きゃぴきゃぴしてなくて、最近のよりももっとしっとりしてた。
ああいう番組が、外国の存在ってものをひしひしと感じさせてくれたね。 |
|
 |
 |
確かにそうやった。 |
|
 |
 |
パルナスのCM(注5)なんか、むちゃくちゃ強烈に異国を感じさせた。 |
|
 |
 |
うっわー、懐かしいー。
♪甘い〜お菓子の〜、お国〜の便り〜♪ |
|
 |
 |
 |
おとぎの国の、ロ〜シア〜の〜♪ |
|
 |
 |
ああ、森さんもやっぱり知ってるんや。関西人やなー。大人になってから、これが全国区で知られてないってわかってびっくりしたよなあ。 |
|
 |
 |
グレちゃんはテレビっ子だったの? |
|
 |
 |
うちは、いわゆる「テレビつけっぱなしの家」やった。その反動でか、今はテレビがうるさなって、見たい映画のDVDとか見るときしかつけへんようになった。
うちは、なんというか「文化不毛の家」やったんよ。新聞はスポーツ新聞しかとってへん時もあったし。文学とか映画とか芸術とか、文化の香りがぜんぜんない家やってん。 |
|
 |
 |
そうなんや。 |
|
 |
 |
そんなところに唯一文化をもたらしてくれたのが、ときどきうちへくる四国の親戚のおっちゃん。仕事が船乗りで、あちこち外国の港をまわってて、香港のコインとかをおみやげに持ってきてくれたりした。 |
|
 |
 |
当時だと「外国のお金なんか見たことない」ってのが普通だったから、そりゃむちゃくちゃ強烈やったに違いないな。 |
|
 |
 |
そう。『外国ってほんまにあるんやなー』って。
だからそのおっちゃんが来るとむちゃくちゃ嬉しくて、「○○は英語でなんて言うの?」とか、いちいち聞いたりしてた。
あのおじさんがおれへんかったら、とことん文化不毛な幼少時代やったと思う。
あともうひとつ、「あれが私をアジアに目覚めさせた」っていうのは、ブルース・リー主演の「燃えよドラゴン(注6)」。
ドラゴンの妹役のアンジェラ・マオが逃げ惑ってるのを見てたおばあさんがぴしゃっと窓を閉めてしまうシーンが衝撃的で。水上生活者とか、貧しい香港とか、冷たいマイナスのイメージで香港が不気味に描かれてる。
作ったのがアメリカ人やからそうなってるのかもしれんけど、とにかく私にとっては『第二次アジアへの目覚め』は、あの映画やった。 |
|