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オーダーは意外とギャンブル性が高いのだ
ヨ香港ではバッグや靴、タイではシルクのスーツやパーティードレス、ベトナムではアオザイなどなど、アジアの街角にはオーダーメイドの看板を掲げた店がたくさんあって興味をそそられます。
オーダーメイドの魅力は |
・自分の好みやサイズにぴったり
・世界でたったひとつの特注品
・日本の既製品並みの値段で手に入る
などいろいろありますが、私はなんといってもあの「どんな風に仕上がるかな」というワクワク気分がたまらなく好きで、これまで何度となくトライしました。経験から得た教訓は「オーダーにはコツがある」ということ。つまりオーダーは成功することもあるけど失敗することもあるってわけです。そこで今回は勝率を100%にするための秘訣を挙げてみましょう。
勝敗は店選びで決まる
失敗の代表パターンは
・仕上がりが期待はずれ
・サイズがいまいちあわない |
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といったころでしょう。これらを防ぐにはまず店選びが重要です。たとえば服ならトラッドを得意とする店もあればシャネルスーツ系が得意な店もあるでしょうし、根本的にセンスや技術がパッとしない店も当然あります。それらは陳列や見本のアルバムを見ればだいたい察しがつきますし、店員さんの服装センスも要チェック。つまり自分の注文に応えられそうな店をまず選ぶことです。
あと、他の店では3日かかるものを「うちは一日でOK」と納期の速さばかりを売りにしている店も要注意。私は香港でそういう靴屋に依頼してしまったことがあるのですが、仕上がった靴は作りが雑な上にちっとも足にフィットしない。それでも『革だから伸びます』と言いくるめられて帰国したら、なんと二回目の外出でかかとがボキッと折れてしまったのです!
考えてみたら、きちんと足に合わせて木型を作ったり縫製するにはそれなりの時間を要するはずで、「早いほうがいいわ」なんて喜んでた私のほうがアホだったのです。服なら仮縫いのための来店を求められるのが普通で、これを省略する店もパスを。
具体的なイメージを伝えるツールを持参
雑誌の切り抜きや写真、あるいは見本として実物を持参するのがいちばんです。いくら日本語を話す店員が相手でも「ここはちょっとゆったりめに」といった微妙なニュアンスは伝わりにくいし、国が違えば感覚も流行も異なるので、とにかく視覚的に「これだ」とわかってもらうのが手っ取り早いのです。もちろん「こうしたい」というイメージを自分ではっきり持つためにも写真や実物は有効です。
ちなみに「店員に見本としてスーツを預けたのに、完成品受け取り時に『そんなもの預かってない』と言われてしまった」なんて人もいるそうです。見本品の受領書をくれる店もありますが、ない場合は見本を手渡すところを『オーダーの記念に』と写真を撮ったり、店員の名刺をもらうなど、証拠の確保につとめましょう。
ベーシック&シンプルがベスト
「世界にひとつのオリジナルを」と意気込むあまり、あれやこれやと特殊な注文をつけるのも失敗のもとです。凝ったデザインのものはカッティングや縫製に高度な技術を要しますから、そういうのは避けたほうが無難。ベーシックなデザインなら失敗が少ないし、そもそもきちんと採寸したものは着やすかったり履きやすかったりするので、飽きのくるデザインではもったいないと思うのです。
気に入らないものは買い取り不要
仕上がりに不満がある場合、それが店側の責任だと感じるならいくらオーダー品でも買い取る必要はありません。「帰国後に日本に郵送」という場合でも、気に入らなければ返品可能。もちろん「買い取らない理由」を明確に相手に伝える必要がありますから、郵送の場合はその旨を手紙(観光客相手の店なら英語でOKなはず)に書いて、領収書のコピーもつけましょう。現地での支払いがクレジットカードだとこういうとき金銭的なトラブルが生じにくいです。
当たりハズレを楽しむぐらいの気持ちで
ひとくちにオーダーといっても、いろいろです。香港の某靴店では礼儀正しい男性店員がうやうやしく採寸し、芸術といえるほど美しく疲れ知らずな靴を完成させてくれました。一方バリ島のクタの庶民派ムードの靴屋では、気さくなお兄ちゃんが右足の周りをピーッと鉛筆で一周しただけで採寸は終わり。「左足は?」と聞くと「へーっ君は左右の足の大きさが違うのかい〜ひゃっはっは」という感じで、できた靴もそれなりに大らかでした。
香港などの激戦区では有名ブランド顔負けの技術を誇る店もたくさんありますし、バンコクではタイシルクの持ち味を知り尽くした職人がコストパフォーマンスの高いドレスを作ってくれます。日本の感性とは多少ズレた仕上がりだったとしても、日本ではめったに着る機会がない民族衣装だとしても、それもまた旅ならではの楽しみ。既成のみやげ物を買うのと違った楽しさをあなたもぜひ体験してみてください。 |