旅行の印象を左右する最たるものがホテル
たとえどんなに景色が美しくて食べ物がおいしい土地であっても、ホテルの部屋やロケーションが悪ければパッとした気分にはなれません。「まあまあ」程度ならまだしも、「なにこれ!」だと最悪です。海外出張の多い商社マンやリピーターでない限り同じ土地に何度も訪れることはまずないでしょうから、いかなるホテルに泊まるかが自分にとって「その国の印象を一生決定づけする」ほどゆゆしき問題といえるでしょう。
私が鼻息荒く「ホテルが大事」と力説するのは、ホテルのせいで憤慨したり、あるいは逆に涙が出るほど感激した、両方の極端な例が山ほどあるからなのです。私の経験上、「ホテル代が高ければ高いほどサービスや部屋の質も高い」とは決して思いません。
ホノルルで私が泊まったのは老舗の超高級ホテルでした。しかしせっかっくフンパツしたにもかかわらず部屋の施設は古くて眺めもぼちぼち程度、さらにあるまじきことに部屋にはゴミが落ちているし、従業員があからさまに「また日本人か」な横柄な態度で、温厚な私もさすがにブチ切れて「マネージャーを出せ!」というところまで展開したのでした。
中級ホテルで優雅な気分
ヨーロッパの某都市で泊まった中級ホテルで、私はエコノミーに泊まっていたのですが、たまたまそこのレストランで知り合った女性が自分の泊まっているスイートの部屋を見せてくれました。部屋に入ってもうビックリ! 広さはエコノミーの3倍ぐらいで広々しているし、窓からは街の景色が一望できるのです。水周りもリフォームしたてでピッカピカ。「中級ホテルだから仕方ないか」と思った暗くて狭い私の部屋とは、雲泥の差ではありませんか。しかも部屋代は私の部屋の1.5倍程度だといいます。
ここで得たひとつの知恵が「高級ホテルのエコノミーに泊まるより、中級ホテルで部屋のカテゴリーをワンランク・アップしたほうがいい可能性がある」ということでした。
どんなホテルでもカテゴリーの高い部屋は眺めのいい位置にあり、エコノミー客室より多少広めに作られています。またカテゴリーの高い部屋のゲストはホテルにとっても上客なので、スタッフの対応も心なしか違います。もちろん共用施設や社員教育・インテリアのグレードは高級ホテルにはかなわないでしょうが、お城の平民になるより、町の富豪のお嬢様になるのもまたいいものです。
スイートというとマイケルジャクソンが泊まるような「一泊100万円の部屋」というイメージがありますが、並みのホテルならエコノミーの1.5倍〜3倍程度のことが多いようです。スイートの広い部屋に4人で泊まって結局エコノミーのダブル二部屋より安く上がったなんてこともありました。ホテルの当たり外れは運・不運も左右しますが、「いい旅にしたい」という熱意と工夫はきっと報われると信じましょう!



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