●森優子プロフィール
2005.12/7 更新
森優子の楽しむ旅行術バックナンバー
最終回 誰かと必ず出会えるのが旅の醍醐味
日常スナップは親善大使

旅行先で、誰にでも、ああこれは持っててよかったと思うものが必ずあると思いますが、私の場合は写真が必需品となっています。そう、日本で撮った記念写真や家族とのスナップです。理由は言わずもがな、いざというとき言葉いらずのコミュニケーションツールになってくれるから。

*ウケすじの写真として、おすすめのものは…

  • なんたって和服
    成人式、結婚式の白むく、お正月の晴れ着、などなど。できれば親戚の子供の七五三参りなど、背景も日本らしいほうが当然ウケる。

  • 日常スナップ
    こたつに入ってミカンやすき焼きを食べている所や、家のガレージで車を洗っている所など、さりげなーい日常風景がかえって外国人の目には興味深く映ることがあるらしい。確かに、逆の立場になって考えてみたら、ハレの日のことより、本やTVで知り得ない衣食住など人々の日常的な一面のほうがよっぽど知りたかったりする。職場での昼ご飯風景、学校の部活時間写真もグー。

  • 子供の頃の写真
    自分が子供の頃の写真。特にオバサマがたにウケる。年齢の話、時代や流行の話など、意外なほど話題性にひろがりがあり。

  • 家族写真
    ボーイフレンドの写真もいいけれど、ふーんと言われて終わり、となりがち。幅広い層にウケて、かつ盛り上がるのは両親や祖父母の写真。
パスポート用ビニールカバーが写真入れにピッタリ

例えば列車で写真を見せたら、日本人観光客が珍しい国の場合はとくに、隣の車両まで写真が回ってなかなかもどってこないなんてことも多い。できれば写真は裸のままでなく、アルバムやカバーやケースで保護しておいたほうがいいと思います。

おすすめは、パスポート用のカバーとして市販されているビニールのカバー。ふつうのL判が4枚はいり、薄くてかさばらず、扱いやすいのです。

誰かと必ず出会えるのが旅の醍醐味

おいしい料理、美しい風景、荘厳な遺跡、いずれとの出会いも素晴らしい体験になるにちがいないですが、でも実はその旅でもっとも印象に残った出来事が、レストランのウエイターさんと意気投合したことや、列車の席で向かいに座った人とのしどろもどろの会話だったなんてことも多いはず。結局旅は、誰と出会ったかが肝心なんだよなあとつくづく感じます。

愛は地球を救うという言葉を聞いて、その言葉を尊いと思いながらも、じつは地球を救う愛っていうのが具体的にはどういうものか、何をどうすべきかは、少なくとも私にとっては難問です。

でも、タイの屋台で焼き鳥を食べたことのある私は、タイに津波がやって来たことを知らせるニュースを見た時に焼き鳥屋のオバちゃんを心配する。あの焼き鳥が食べられないなんていやだと本気で思う。中国で大きな事故が起きた時、数万の民ではなく、ただ一人のオジさんの行方が気になる。

私は、旅をして自分の中で気になる人やモノや風景が少しずつ増えていく、この構造がとても気に入っています。誰とも出会わない旅はない。みなさんも、わたしも、これからまたたくさんのたくさんの出会いを重ねることでしょう。それらが素晴らしい“気になる”の始まりとなりますように。

★森優子の楽しむ旅行術は今回で終わりです。
 5年近い連載期間、応援とご愛読ありがとうございました!
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