| HOME > ライフスタイル > Standard for Beautiful Life |

近年の男女平等の進展は喜ばしいことですが、役割意識は大事だと思います。ネット犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)など、未成熟な男性による事件が続く今だからこそ、男子がメンツ=自尊心を傷つけられ、女性(母親)に受容・支持されずに育つ弊害(怒りや恨み)について、注意を喚起したいと思います。
私は男尊女卑で有名な九州は鹿児島の出身。「男様をたてる」生活習慣があたりまえの環境でしたが、わが家のルールは違っていました。家事・庭掃除、年末年始の行事一切は父も兄たちも率先して行う一家全員の楽しい仕事でした。音楽家の父はいつも母を大切にし、母は戦中・戦後の動乱期を、敵国の楽器を鳴らすという非難に耐えながら、父のピアノや楽器を隠し守り通した人。そんな母でしたから、戦後生まれの私が成人式を迎えたとき、「これからはレディファーストにならなければいけない。レディとは心身の障害のある人、お年寄り、子ども、女性たちなど弱い人の総称。どんなときでもレディを優先すること。男の子には弱い人を守りぬくという気概を与え、それを尊重しながら育てること。男女がお互いに尊重しながら対等になるには女性のほうに自信が必要。男性の後をついてまわればいいという意識は捨てなさい。むしろ、誰の後もついていかなくていいと覚悟するくらいがちょうどいい。それができる女性になること。それができる男子や女子を育てること」というのが母の祝いの言葉でした。そのときも「ハイ!」と私は答え、その通りにしたいと思いました。男性こそが人類の最期を守る人という役割意識を育てることは欧米諸国のスタンダードマナーです。
男女平等のご時世でも?という質問にはいつもこう答えています。「私は女性ですが、弱くはありません。時には男性以上の働きをする自信もあります。でも、男子に弱い人を守る使命が与えられているのよと話して聞かせ、意識づけ、先にドアを開ける、席を譲るという小さな行動を習慣づけ、イザというときに苦もなく弱い人と女性を守る行動ができるように仕向けること。女性を優先させ弱い人を守るしぐさやマナーは、男性に優越感とともに自尊心を育てます。女性は男性にそうされることで自信をもちます」と。男性が高齢のときは?「例えば日野原重明先生が93歳のときのある対談の舞台で、女性講師のイスをさーと引き、座られるのを確認される姿に満場の拍手! そのとき女性講師がお礼を言いつつスマートに受け入れていた姿も印象的でしたよ」と。男性にはいくつになっても女性を守る役割をまず与え、女性はそれを受け入れる余裕を育てたいものです。年齢や病気や障害でそれができなくなったときでも、自尊心を傷つけないよう配慮すること。人前でけなしたり欠点を指摘しないのは女性・子ども・お年寄り、異国の人に対しても同じですが、特に男性には禁物。誰にでも人として尊重する言葉と態度を! それが接遇の基本中の基本であり、国際化の第一歩ですから。
このエントリーのトラックバックURL: http://www.citywave.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/4610