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昨年は、吉兆さんが廃業したり、産地偽装問題など、食糧難世代の感覚では推し量れない事件が続きましたね。食の安全のために手作りが見直されているのはいいのですが、少し気になることがあります。それは、何が何でも手作りでなければという強迫観念にとらわれる人もいるのではないかな、ということ。まさに私がそうでした。「母の手作り」でなければと半ば強迫的に弁当や料理に励んでいた私の子育て共働き時代。子どもの年齢が同じということで「育児友達」をさせていただいていた料理研究家の小林カツ代さんに、「安心なお店と商品を選択すれば、総菜屋さんのコロッケやサラダを並べてもいい。3分待てばできるインスタント食品だって、ほんのひと手間加えて盛り付ければいいの。要は、おいしく食べたい、食べさせたいという愛情の方がずーっと大事よ」と言われて、ホッと力が抜けた感覚を今でもよく覚えています。
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何でもメールで済ませられる時代だからこそ、あえて勧めたいのが、お礼状を出すこと。これをごく自然な習慣として、苦もなく出せるようになればステキです。できればすぐに、遅くても3日以内には出すのがスタンダード。
私がお礼状に目覚めたのは、病院・学校という公務員の職場から一般企業に転職してまもなくのことでした。ビジネスマナーの講座で、最初に教えられたのがこれです。そのときは「フーン、そんなもんかなあ」と思いつつ、何でも教えられたことはやってみる式に努力しただけです。はがきと記念切手はビジネス手帳に欠かさずはさみこみ、公私に関係なく、訪問先からの帰路には、「〜をいただきましてありがとうございました」のお礼状を投函(とうかん)して帰るのが習い性となりはじめたころ、私の筆まめはつとに有名になりました。
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