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Standard for Beautiful Life

めざそう、ワークライフバランスの達人!

090121takenaga.jpg 私たちの働く意味は何でしょう。巨万の富を得て、起業家として成功すること? 企業の中で出世すること? それも大事なことかもしれません。でも、誰にでも、結婚や出産、あるいは介護などで、どうしても仕事に全力投球できないときがあります。私もそうでした。

 そんなとき、ある先輩からこう言われました。「今は収入よりも働く喜びを感じる職種を優先していい。でも45歳までにはそれなりに稼げる人になるという目標を持ちなさい。更年期になると病気になる確率が高くなるけれど、そんなとき、夫や家族に治療費のことで気兼ねしなくてすむからね」と。当時私は30代。家族と仕事のバランスをとるために、非常勤の仕事しかできず、収入は3人の子供の保育料で消えるどころか足が出ていたころ。乳がんと闘いながらの先輩の話は説得力がありました。

 ほかにも「結婚しても自分の交際費やおしゃれをする程度のお金は稼ぎなさい」「キャリアを維持して部下を持つ身になれば、今よりもっと幅広い役割を果たせるようになる。そんな目標を持つことも大切よ」「つつがなく自分の年金がつく年数だけ働きながら芸に励み、熟年をすぎたら自宅で教室を開くのが夢よ」など。女性が働き続けることの意味を教えられました。

 そんな経験から、私が女性の生き方スタンダードとして「仕事を手放さないこと」を勧める理由は単純です。人はいくつになっても(老若男女を問わず)出掛ける「場」や「行動」を必要としているからです。別の言い方をすると「人は人の目にさらされ、認められ、喜ばれ、期限や目標があってこそ成長し美しくなる」から。「出掛ける場が必要なら買い物や遊びでもいいのでは」ですって?

 3日もすれば飽きてしまいますよ。一番健全で長続きする理由は「仕事」です。 

 ところで皆さんは、いまだに「仕事か家庭か」と二者択一思考をしていませんか? 本当にどちらかだけで満足できる? 真剣に考えてみてください。近年は1日数時間の仕事や外出先を持っている人のほうが、同じ家事・育児・介護中の人も、病気療養中の人も、ストレスが小さくなることが医療・介護職者の間でも理解されるようになりました。そのほうが、気がまぎれ、人間関係や気持ちが追い詰められなくてすむというのです。さらに、その人自身の「働く意味」が明確で、「使命感」があると、免疫抗体力も高くなります。ただし、ワークライフバランス(=その人なりの体力・環境・能力とのかけ算)が、十分な自由度と自主性をもって選択できていることが条件です。世にいわれる長寿の人というのは、このワークライフバランスが絶妙で、適度にやりがいのある仕事を持っている人なんですよ。

 これからは、「育児、介護のために仕事を辞める」ではなく、「育児、介護があるからこそ働く」と頭を切り替えて、あなたなりのワークライフバランスを考えてみませんか?

コラム | 2009.01/21 08:00 | コメント (0) | トラックバック (0)

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たけながかずこ

たけながかずこ
 マザーリング&ファミリーナーシング研究所 所長(看護師)。東京大学医学部附属病院接遇向上センター顧問。女性の生涯を通じてのさまざまな健康問題を心と体の両面からサポートする活動を続けている。“女性のための「スロービジネス」入門”ほか著書多数

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