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仏語翻訳家でエッセイストの伊藤緋紗子さん、私は大好きです。ご主人が超多忙な産婦人科医師であるにもかかわらず、今年、50代にして著作数が50冊を超えた旺盛な仕事ぶり。熟年の今、さらにエレガントさは増すばかり(近著「マドモアゼルのお約束」〈ベストセラーズ〉、ぜひご一読を!)。この美しさは何?とインタビューさせていただきました。すると「結婚当初は良妻ぶりを発揮して家事にいそしんでいたのですが、連日連夜の病院からの呼び出しに喜々として出かける夫に、よほど仕事が好きなんだなと感動。で、食べてはもらえぬ料理を眺めていてもしょうがないと、翻訳や取材の仕事を再開したの…」と。納得!
ポジティブ思考で、夫を不満に思うどころか「感動」する妻、が肝!なんです。感動は人を動かすんです。仕事ばかりの夫を嫌い、もんもんと過ごすも一生。良妻にこだわり、夫のスケジュール管理にいそしむのも一生。伊藤さんのように、夫の働きぶりに感動して自分は自分で輝ける道を見つける努力を惜しまないのも一生。私たちはそのどれも選択できるんですよね。
伊藤さんの今の美しさは、自分も輝ける人生を選択した実りだと思います。さらに憎いことに、私たち女性に贈るメッセージは?との問いに、「あのね、幸せは遠くにあるのではなく、今の家の中に、そして仕事の中にあるの。私は家が好きなのです。私のようななまけものでも、結婚して、子どもを産み育て、仕事もしてこられました。皆さんもどうぞ、今のお仕事と職場を好きな居場所にしてくださいね」と言われたのです。「今の仕事を好きになる!」。これもまた、達人の極意!とみましたね。つまり、好きな仕事をするのではなく、今の仕事を好きになるんです(好きな仕事が分からない人、とりあえず、今の仕事を好きになってみましょう)。まだあります、達人の極意。伊藤さんの「家が好き」の言葉から引きこもり主婦をイメージしてはいけません。人との出会いが多い人ほど美しくなるのは、スタンダード的事実です。
彼女は、多くの有名フランス人女性をインタビューしていますが、インタビュアーとしての成功の秘けつは?と聞くと、「その人と深く共感し、感情移入できたとき、その人が輝くのよ」と。なるほど。(1)自分を好きで(2)共感力があって(3)感動することが得意な人は年を取るほどに美しくなる!とみました。さらに、この3ポイントこそ、現代の幸福な結婚の条件だと私は思いますよ。
離婚が急増中の昨今、その理由の第1位が共感できない、理解されない、だと知っていますか? 人はパン(お金)のみで結婚するのではありません。共感に乏しい生活には耐えられないのです。最近は結婚相手を探すことを「婚活」と言うのだそうですが、「結婚だけがゴール」のような考え方は、もうやめましょう。相手に尽くして気に入られることだけに執着せず、お互いが自分自身の感受性を磨き続けられる人生を目指しませんか?
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