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20数年前、女性が結婚したら専業主婦になるのが当たり前だった時代。「他人にわが子を預けるなんて!」という風潮の中で、女性が育児をしながら何らかの仕事を継続していくという人生を選択するためには、(1)子どもがいても自分の時間を持っていい、(2)そのために他人に子どもを預けてもいいのだという意識変革が必要でした。それができなければ、どんなに育児休業制度が整い、星の数ほどの保育施設ができても、女性は働かない。どうしても、一人一人の女性の認識を変える働きかけが不可欠だという思いから、30年近く前に、マザーリングセミナーを立ち上げました。そして、女性の人生は3つの輪、つまり「仕事」と「家庭や育児」「社会的な活動や勉強」の輪のバランスをとって生きることが大事。時代の変化や家族の変化で、それぞれの輪の大きさ、重なる部分、それらのバランスは変わっていくけれど、どれもゼロにせず、柔軟に生き方選択を重ねていこうと提唱してきました。
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2003年8月に、日野原重明先生が率いるフランスの聖地ルルドへ「スピリチュアル・ケアを体験するツアー」に参加して以来何度かこの地を訪ねています。いつも印象に残るのが、家族とともに目を閉じて、一心に、ひたすら祈るこどもたちの姿。幼いときに、わけなどわからなくても全身全霊をこめて祈る習慣を身に付けられた人の幸運を、私が理解できたのは、40歳をとうに過ぎてからのこと。
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ビジネス社会では、何事も「速く、たくさん、正確に」こなせる人が優秀とされます。就職活動でも、一人で何社も内定をもらうのは、きっとこういうタイプの人なのでしょう。でも、じゃあ、「速く、たくさん、正確に」できない人は優秀でないといえるのでしょうか。
その対極にある人、合理的思考が苦手、情にほだされて効率優先を忘れがち。おっとりタイプで仕事のし方はゆっくり。計画的に物事を進めるのは苦手で、直感で行動するタイプ…。保育士さん、介護士さん、看護師さん、学校の先生、いわゆる「感情労働」といわれる職場で有能な人々には多いのです、こういうタイプの人。だとすれば、「速く、たくさん、正確に」処理できる能力だけが優秀さの基準であっていいの?と思いませんか?
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