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歯科医・エッセイスト
柏井 壽さん |
「京都人が京都を好きというのには、鴨川の存在も大きいのでは」と話すのは柏井壽さん。これまで10回の引っ越しを経験してきたそうですが、ナント、すべてが鴨川から歩いて5分以内のところというほれ込みよう。数年前からは毎朝5時30分に起床し、川沿いで散歩を続けているとか。
「賀茂大橋を越えて、下鴨神社でお参り。そして上賀茂神社へ戻ってきて…が、ちょうど1時間。鴨川のように河川敷が延々と遊歩道になっている地形は日本中どこを探してもないんですよ」
すれ違う人とは自然に打ち解けあい、ゴミが落ちていればみんながおのずと拾う。そんな心地よく流れる時間を過ごすたびに“こに住んでいてよかった”と実感させられるそう。
「視覚的な美しさだけではありません。その水のやわらかさは、豆腐などのおいしい食材や味わい深い料理も生み出します。京都人の暮らしはこの“水”にはぐくまれてきたといっても過言ではないと思います」
「最近のメディアで見かける、観光を意識したテーマパークのような京都は好きじゃない。先日ふらっと歩いていたら紫式部の墓を見つけました。50歳すぎた今でも新たな発見が尽きないのも京都の面白さ。そんな“おめかししない京都”こそ、住む人の心をひきつけているのだと思います」 |
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<PROFILE>
1952年京都市生まれ。北区にて歯科医の傍ら、「京都」と「日本の旅」をテーマにエッセー執筆、テレビ番組監修などでも活躍。著書に、「極みの京都」(光文社新書)、「京都の値段1、2」(ともにプレジデント社)など。「週刊現代」(講談社)にて「ゴハンの目」を連載中 |
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