「蛇にピアス」で各映画賞の新人賞を総なめにした吉高由里子さんが3年ぶりにヒロインに抜てきされたのは、5人の彼氏を持つ小悪魔女子・チエが、“たった一人の本当の相手”を見つけるためにドタバタ劇を展開する映画「婚前特急」。
「主演には責任がのしかかってきます。責任というリュックサックの中に“期待”が詰まっているので、落としちゃマズイ! そのプレッシャーから正直逃げたかった」。さらに、逃亡したかった理由はもう1つ。「チエという女の子が本当に好きになれなかった」と本音を暴露。撮影が終了したとき、うれしさのあまりガッツポーズをしたほど。「チエはいつも怒っている。なのになぜ5人の男がいるのか疑問でした。嫌と思ったらその先入観から離れられず…。たぶん、客観的に見る人は彼女をもっと嫌かもしれないと不安でした」
苦手とはいえ、作品を作るためには演じなければという気持ちでいっぱいに。「本気で何かをやっている人ってどこか笑えませんか? チエは“愛情をください”と必死。私は、しゃべるスピードが速くて、キビキビ動く、私の性格とは真逆のチエを演じるのに必死。両方の必死感がうまくリンクしたことで、コメディーらしく笑える内容になったのかな」


映画「婚前特急」は、4月1日(金)からテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。配給/ビターズ・エンド、ショウゲート ©2011「婚前特急」フィルム・パートナーズ
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そんな必死の状況の中、一番の理解者であるべき監督の態度がどうも気に入らなかったとか。「監督はほかの人には優しく接しているのに私には常に冷たかったんです。後で聞いたのですが、どうやらチエのテンションを上げさせるための仕掛けだったようで…。それがわかった瞬間、なんだか抱擁したい気持ちになりました(笑)」
初のコメディー出演だった彼女の心境に変化もあったそう。「今までは日本人の陰湿な部分がある作品に出たいと思っていたけど、今作で自分の何かが開花した気が。がっつりコメディーに挑戦したいですね」と笑顔で抱負を語ってくれました。
1988年7月22日、東京生まれ。2006年映画「紀子の食卓」でデビューし、第28回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞。2008年映画「蛇にピアス」で第51回ブルーリボン賞新人賞、第32回日本アカデミー賞を受賞。日本テレビ系「美丘ー君がいた日々ー」で連ドラ初主演。4月23日(土)公開の「GANTZ PERFECT ANSWER」に出演。そのほか、書籍「吉高由里子 UWAKI」(マガジンハウス)が販売中
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