OFFICIAL BOOK「200days 〜バンクーバーまでの闘い」で秘話を明かす橋大輔さんにインタビュー

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橋大輔

スケートがあるから
運よく生かされている

 「意外と顔が知れたんですかね。街で“橋大輔に似てるね”と声をかけられるのが一番困ります(笑)」。オリンピックで銅メダル、世界選手権で金メダル、と日本男子フィギュア界での快挙を二つも成し遂げた橋大輔選手。「メダルには執着がないのですが、この二つだけはクワッチ(五輪マスコット)と一緒に“思い出ラック”に置いています」

 つかの間のオフの解放感は格別。「前々から車の免許を取りたいと思っているのですが、時間的に無理そうなので…南の島に旅行して少しぜいたくにリセットしたい! でも、ちゃんと元に戻ってこられるのか、オフを取るとそれでまた不安にもなってくる(笑)」。五輪メダリストになっても気さくさは変わらない。天性の華を持つ一方で、自分に対しては冷酷なほど理想を追究する。

橋大輔
橋大輔OFFICIAL BOOK「200days 〜バンクーバーまでの闘い」

橋大輔OFFICIAL BOOK「200days 〜バンクーバーまでの闘い」(1890円/祥伝社)
復帰からバンクーバー五輪の快挙までの舞台裏を写真と本人の肉声で追った公式メモリアルブック。秘話や本音の数々、秘蔵写真が満載。初の本人著作「be SOUL」(祥伝社)に続く完全独占パーソナルブック第2弾

 「以前はスケートしかできない自分がコンプレックスで、スケートをずっと続けることには抵抗がありました。一度しかない人生、スケート以外のことをやってみたいって。でも僕はスケートがあるから運よく生かされている気がする。広がった人脈もスケートのおかげ。やっぱりスケートが好きなんだと気づいて、一生スケートに携わる人生も悪くないと素直に思えるようになりました」。身近すぎて、時に嫌いになり、やめようと思っていたスケートへの気持ちが新たになった。

 「数字を競って淡々と同じことを繰り返すより、僕は毎年プログラムを変えて、好奇心のまま、やってみなければわからない、というほうがおもしろいんです。ジャズや和など、踊りたい曲はたくさんあります。今後はスケートの成績に限らず、自分にはどんなことができるかを考えながらスケートをしていきたいと思っています。もう自分がやれることがない、と限界を感じたときがやめどきですね(笑)」

PROFILE

1986年3月16日岡山県生まれ、A型。関西大学大学院所属。2002年世界ジュニア選手権で日本男子として初優勝。2007年世界選手権銀メダル。2005から2007年、2009年全日本選手権優勝。07年、08年の世界ランク1位。ISU歴代最高得点(10年5月時点)264.41点を保持。10年バンクーバーオリンピックで銅メダル、世界選手権で金メダル獲得

撮影/渡辺真一 取材・文/かしわぎなおこ
[情報掲載日:2010.6/9]