エンタメ・インタビュー・デジタルなど、ライフスタイル情報満載「シティウェーブ東京版」

シティウェーブ東京版 女性・OL向けのお得な情報サイト
俳優、お笑い、ミュージシャンetc…にインタビュー
松雪泰子
松雪泰子
感情があふれ出るような、不思議な感覚を体験

 美しい―。映画「余命」のポスターを見た瞬間、松雪泰子さんの愛にあふれた表情にくぎ付けになった。

 松雪さんが演じたのは、大学病院に勤める38歳の外科医・百田滴。結婚10年にして待望の妊娠。と同時に、過去に患った乳がんの再発が発覚する。出産か治療か、滴が選んだのは…。「滴の選択は衝撃的でした。1人ですべてを抱えるなんて、私にはマネできない。正直、エゴイスティックに感じてしまって。自分で演じながらも、イライラすることがありました」

 普段はカットの声がかかるとすぐ素に戻れるが、今回は違ったという。「涙が止まらなくなることが何度かありました。特に出産シーンでは、自分の出産を追体験してしまって。その感覚がカラダに残っているんでしょうね。何かこう、感覚があふれてくるような感じ。うまく言葉にできないのですが…」。実体験と重なる部分も多く、さらに常に揺れる感情を抱える滴役は、かなりハードだったようだ。


「余命」
監督:生野慈朗、キャスト:松雪泰子、椎名桔平、林遣都ほか。配給:S・D・P。2月7日(土)新宿バルト9、丸の内TOEIほか全国一斉ロードショー
©2008「余命」製作委員会
http://www.cinemacafe.net
/official/yomei-love/

 滴から得られたことは?と聞いてみると、ハードさを感じさせないほど温かな答えが返ってきた。「当たり前に存在してくれている家族に対して、一緒に過ごせる時間を大切にしたい、みんな健やかでいることが大事だなと、あらためて思いました。そして、愛する存在を悲しませたくないなと」。松雪さんが持つ、穏やかで愛情にあふれた母性が、その美しさを一層引き立てているのだろう。

 この映画を機に、乳がん検診を受けたそう。「なかなか今まで、足が向かなかったんです。食生活を見直すなど、自分の体をいたわるきっかけになりました。乳がんがテーマの映画ですが、そこには命の大切さ、夫婦愛、人間の成長も描かれています。とにかく多くの女性に見てほしいですね」

 

PROFILE

1972年生まれ。91年女優デビュー。その後、数多くのテレビドラマ、映画、CMに出演。2006年には、映画「フラガール」で日刊スポーツ映画大賞最優秀主演女優賞、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。2008年も「デトロイト・メタル・シティ」「容疑者Xの献身」など話題作への出演が続いている。また、2004年には「夜叉ヶ池」で初舞台を踏み、「キャバレー」(2007年)、「五右衛門ロック」(2008年)など、舞台にも多数出演し、幅広く活躍中。
撮影/小林穂澄、取材・文/シティ編集部 工藤茉樹子、スタイリスト/Die-co★、ヘアメイク/黒田啓蔵 Keizou Kuroda
トップス1万4700円/ストックマ(Sinequanone)、ブレスレット2万2050円/H.P.FRANCE(DANIELA DE MARCHI)、ほかスタイリスト私物
[情報掲載日:2009.1/28]