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塚本高史
塚本高史
“いいとこどり”で生まれたまっすぐで繊細な魅力を感じて

 芸能界入りして12年。幅広い役を演じ分ける実力派俳優という印象が強い塚本高史さん。映画「イエスタデイズ」では、冷徹な仕事人間と嫌っていた父親との関係を見つめ直し、また自分自身の人生とも向き合う時期を迎えた男性を演じている。

 「今回演じた聡史には、共感することがたくさんありました。うちの親父も、一家の大黒柱的存在。亭主関白で、いざというときは頼りになるけど、普段家のことは何もしない。反面教師のように思ってきたけど、最近親父に似てきたなぁと思うことも多いんです」という塚本さん。その表情が和やかなのは、大人になって父親への共感や尊敬が強まったからのよう。「親父からは“人に迷惑さえかけなかったら何してもいい”と言われてきた。あれこれ言わずに見守ってくれて、間違った道に行ったときには修正してくれる。やっぱり自分の親父だから、かっこいいと思ってるし、尊敬もしてる。でも人間だから、好きなところも嫌いなところもある。だからいいとこどりできればいいかなって」


「イエスタデイズ」
「イエスタデイズ」は11月1日(土)からシネマート新宿ほか全国で公開(配給/エスピーオー)
http://www.yesterdays-movie.com/

 一方、何事もはっきり言うところは母親譲りだとか。「仕事でもプライベートでも、言いたいことはちゃんと言わないと。せっかく言葉をしゃべれる人間なんだから。言わないとわからないでしょ、相手は。嫌いなら嫌いだし、好きなら好き。なんとなくっていうの、嫌なんですよ」。両親からの“いいとこどり”の結果、まっすぐかつ繊細な塚本さんの魅力が形成されてきたのでしょう。

 また、次回作の役作りも兼ねて、先日「釣り」を初体験してきたのだそう。「釣りって“待つ”イメージがあったんだけど、魚の気持ちになってめちゃめちゃ考えて、動いて。スポーツみたいだなって。山梨の川で37cmのニジマスをつり上げました!」。何事にも真摯(し)に向き合う塚本さんの活躍に期待したい。

PROFILE

1982年、東京都出身。1996年、サンミュージック新人タレントオーディション俳優部門入賞。2000年、「バトル・ロワイアル」で注目を浴び、2002年「木更津キャッツアイ」のアニ役でブレイク、テレビドラマにも数多く出演する。主な出演映画は「タイヨウのうた」「涙そうそう」(2006年)、「そのときは彼によろしく」「夜の上海」(2007年)、「陰日向に咲く」「イキガミ」(08年)など多数。20代を代表する演技派としての地位を確立させている。現在「小児救命」(テレビ朝日系)が毎週木曜午後9時からオンエア中。
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撮影/星玄、スタイリング/寺久保要、取材・文/塩谷真奈美(シティリビング編集部)
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[情報掲載日:2008.10/29]