エンターテインメント
俳優、お笑い、ミュージシャンetc…にインタビュー
真飛聖
誰にもマネできない男役を極めたい

 宝塚歌劇団・花組に新しい主演男役が誕生! その注目の人は、真飛聖(まとぶ・せい)さん。現在、彼女のお披露目公演が東京宝塚劇場で上演中だ。「主演男役になっても、舞台への取り組みは今までとまったく同じです。ただ、覚えなくちゃならないことが多くて。でも、立ち止まってる時間はないので、プレッシャーを活力に換えてやっています」

 ハスキーボイスに端麗な立ち姿、包容力があって甘く優しい男役こそ、真飛さんの真骨頂。でも、昔はもっと男らしくするように注意され、女っぽいと言われるのがコンプレックスだったとか。「今は欠点と言われた部分もすべて受け入れ、誰にもマネできない“男役・真飛聖”を確立できればと思っています」

 お披露目公演「愛と死のアラビア」は、アラブの戦士として実在した伝説のイギリス人トマス・キースの生涯をミュージカル化した作品。「この時代に生きていた男たちってすごくかっこいいんです。勇ましくて、強い生命力を持っていて。テーマは壮大な人間愛。私が演じる主人公は国や人種や宗教を超えて、本物の友情や愛情をはぐくんでいく。いつの時代も人間同士のきずなっていいなと思えるような作品です」

 第2部のショーは「Red Hot Sea」というタイトル通り、暑い夏にふさわしいレビュー。「南国の海をテーマに、熱帯魚やカモメになったり…。ほかにも新しい試みがたくさんあります。何かは見てのお楽しみ(笑)。海に行きたくなるような熱くてノリのいい舞台に仕上がっています」

 身振り手振りを交え、舞台について熱く語る真飛さんに、宝塚ワールドの魅力を聞いてみた。「宝塚って心のコラーゲンみたいだなと思うんです。心の充電が足りないな、気持ちが疲れたなと思うときがありますよね。そんなときに見ると、胸がキュンとしたり、ドキドキしたり。見終わるころには心が潤って、気持ちにハリが戻っていますよ(笑)。心のコラーゲンが足りないと思ったら、ぜひ一度見てください」

PROFILE

宝塚歌劇団・花組主演男役。神奈川県出身。1995年3月初舞台。星組に配属となり、1999年新人公演初主演。2005年花組に組替えとなり、2007年花組主演男役に就任。幅広い演技力に華のあるダンス、舞台映えする美しさを兼ね備えた男役として人気を集めている。お披露目公演となる「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」は8月17日(日)まで、東京宝塚劇場で上演中。問い合わせは東京宝塚劇場 TEL03(5251)2001へ(午前10時〜午後6時、水曜定休)
取材・文/富田麻衣子(ライター)
[情報掲載日:2008.7/16]