「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」に続く、笑いと涙の人情映画「築地魚河岸三代目」が公開されている。
映画は、仕事に疑問を感じたエリート商社マンの旬太郎(大沢たかお)が、ひょんなことから足を踏み入れた築地・魚河岸に自分の道を見いだし、人々とかかわりながら本当の幸せに出合う物語。原作は「ビッグコミック」に連載中の人気マンガだ。
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「築地魚河岸三代目」。出演:大沢たかお、田中麗奈、森口瑶子、柄本明、伊東四朗ほか。現在、全国ロードショー中
(c)2008「築地魚河岸三代目」製作委員会 |
伊原剛志さんは、主人公・旬太郎を厳しくも温かく見守る魚河岸の兄貴分・英二を演じている。英二をはじめ魚河岸で働く人々が魅力的だ。本音で人と向き合い、思いやり、自分の気持ちに正直に生きる彼らについて、「口は悪いけど、愛がある。昔の日本人が持っていた気持ちがあるんです」と伊原さん。
魚河岸ではまた、誰もが自分の仕事に誇りを持っている。「仕事に誇りを持つって、非常に難しいですね。持っていても壊されてしまったり…だから戦わないと。自分自身に向かって、外に向かって。その仕事にどれだけエネルギーを使えるか。つまり、どれだけ好きかが問われる」
自身も常に戦ってきたという。
「思うように生きにくい世の中、本当に強い気持ちで戦っていかないとダメ。戦って、最終的に自分が納得できるかどうかが大事。例えば、この映画を見ても“オレっていいなあ”なんて思えないわけですよ。反省ばっかり。だから次へ進める。壁にぶち当たったら考える、また進む。次へ、次へ…。それを繰り返すうちに、いつの間にか夢中になっている。後でふと振り返ったときに、壁だったことがずっと後ろにある…。こんなふうに前に進んでいけば、きっと自分が納得できると思う」
壁のない道はない。岐路に立ち、選択を迫られることもある。
「もし道を間違っても、気が付いたらまた戻ってやり直せばいい。壁を前に動けなくなっても、納得してとどまるなら、それもまたアリ。自分に納得できたときに、自分の思い通りに生きられるんじゃないかな」