「僕はモノマネは苦手なんですけど(笑)、今回の徳市(役)に関してはすごくソックリだと思います。でも僕っぽさも少しだけあって、それが僕には新しかった」
草なぎ剛さん出演の映画「山のあなた 徳市の恋」は70年前の「按摩と女」の完全カバー作品。「オリジナルを何十回も見て、言い回しや振る舞いなど体になじませました」。昭和初期の独特の空気感やリズム、その穏やかさが見る者を癒してくれる。
盲目の按摩(あんま)という難役に挑んでいる草なぎさん。「目を閉じている芝居だったので、余計なものが見えなくて、かえって演技に集中できてよかったかもしれません(笑)。僕自身も音やにおいに敏感なので、こういう役に向いてたのかもしれない」。徳市は温泉場にやってきたワケありな女性客に恋心を抱く。「最初に彼女をマッサージするシーンがすごく好き。いいにおいだなぁ、東京の人なのかなぁとか想像して、ひかれる気持ちはよく分かります(笑)。徳市はハンディをものともせず人生を楽しんでる。苦難があってもなんとかなるんじゃないか、と思ってる部分は僕とも似ていると思いました」
「でも、好きな女性に“僕の見えない所へお逃げください”なんてきっと僕には言えないと思う」。“心の目”が見えすぎるがゆえの徳市の勘違いと切なさ。「僕はあそこまで人のことを思いやれないかなぁ。僕はまだ未熟だな」
そんな草なぎさんがひかれる女性は「ありきたりだけど、元気で健康的な人。明るくて心が健康的な人がいると、元気が伝染する。やっぱり前向きでさわやかな人は好きになっちゃう。それと料理がうまい人。自分も番組で作ってはいるけど、おいしいものを作ってもらえると、男からでもうれしいのに、それが女性だったらヤバイよ(笑)」。
自らを「まだ子どもっぽくてダメ」と評する。「いつまでも大人になりきれていないなと思うところがあって…。“ツヨポンかわいいね”とか言われちゃう。SMAPだし(笑)、女性をキュンとさせたいじゃない? だから、もっとシッカリと男らしくありたいと思っているんだよね。女性の悩みや不安を、僕がついてるから大丈夫だよって取り除けるようになりたい。この人に言われてもさ…ってならないために、真実味のある説得力を持って女性を守れる男になるのが理想です」