ドラマで人気を博した「スシ王子!」が銀幕版となって、ニューヨークに乗り込んだ。堂本光一さんにとって映画は初主演。「特に意識はしていないですが、舞台がニューヨークになって、ずいぶんワールドワイドになっちゃった感じ(笑)」。祖父はスシ王、父はスシ男爵と呼ばれたスシ一家の三代目・スシ王子こと米寿司(まいずつかさ)が、6カ月の船旅を経て、新たな修行の場、ニューヨークにやってくる。彼にとってスシ修行は自然(じねん)流琉球唐手の修行なり。
「正直、設定も内容もぶっとんでいる作品なので、役への共感とか理解はほとんどありませんが(笑)、司は純粋なところがいい。みんなの役名がスシ絡みだったり、そういう世界観はおもしろかったですね」
派手なアクションシーンと対比するかのように、際立つスシの“静”の魅力。スシ握りの技はプロに手ほどきを受けた。「アクションはそんなに大変じゃないけど、握りの練習をして、単純なものほど難しいものだなと思いました」。今回、司に伝授される「シャリの極意」もまた、シンプルの中にある難しさ。その神髄を教えるシャリの達人(北大路欣也)の存在感も見逃せない。そして堂本さん自身、「スシねたはイカとタコがあれば幸せ」というシンプル派だ。
KinKi Kids結成から10年たち、毎年恒例となった舞台「SHOCK」の公演は575回を迎えた。「仕事の時間が一番好きだけど、天職と思ったことはない。人前は苦手だし、こうやって自分語りするのも苦手。ステージやカメラの前では、仕事として役割だと思えるからできるんだと思います」。その苦手意識をみじんも感じさせないのはさすが。「人見知りは昔から変わらなくて…。良くないことなので、もう少し社交的になりたい、とは思うけど、オレはオレだし…。あえて理想やビジョンを持たずにここまでやってきたので、これからもやっぱり今あることを全力でやるだけなのかなと思います」