
今回のテーマ「習い事」ですが、私もいろんなこと習ってきましたよ。英会話、バレエ、陶芸、格闘技(寝技)、そして今、キックボクシング。知り合いのキックボクサーが引退し、ジムを開いたので、そこでお世話になっています。
キックの世界では珍しく、女子供の通いやすいジムづくりがテーマのようで、私のようなメガネの女が柔軟体操をするだけで「いてててて〜」と大声をあげても、男たちは嫌な顔をせず無視してくれています。
男の世界に女がしゃしゃり出てゆくのはみっともないし、男に悪いじゃないですか? 私はそう思うんですね。だからダイエットなどというふざけた目標ではなく、「ただ無駄に強くなる」これを目標に頑張っています。
ジムは男たちにとって神聖な場所なんですよ。だからね、ふざけちゃいかんのです。でもね、そのジム、奇跡的にトレーナーがカッコイイ人ばかりなんです。マジで。だから、みっともないんですが、ついつい乙女心がムクムクしてしまうんです。
ミット打ちが主な練習になります。やってみて分かったことは、トレーナーとの相性が出るってことです。

トレーナーが、パンチの瞬間にミットをちょっと押し出すんです。そのタイミングがぴったり合ったときに、パチーンといい音が鳴るんです。正面衝突に近いイメージです。だから、音の数で歴然と差が出てきます。なんか、呼吸の合う人と合わない人が。
そして、パチーン、パチーンと、いい音が鳴り続けたとき、つい考えてしまうんです。「この人とは気が合うかも…。この人と暮らしたらどうなんだろう?」って。まさか、私がパンチをしながら、勝手に二人の将来を想像してるとは思わないでしょう。グローブ&ミット越しに感じる手の硬さに、エロい想像をしようとしているとは…。
意識しちゃったもんだから、急に「あっ、私、スッピンだ…」って恥ずかしくなるんです。だって、顔なんか、汗かいて血行が良くなって、ニキビあとは目立ってくるし、毛穴は開き放題ですからね。見られたもんじゃないです。乙女心がムクムクッとしてしまうんです。
つい、うつむいて、グローブで顔を隠してしまいます。皮肉なことに「光浦さん、いいガードですよぉ。その調子」なんてトレーナーは声をかけてくれますが、これはガードではないんです。汚い顔を隠しているだけなんです。乙女心なんです。…情けない。
男の世界にふざけた感情を持ち込んでいる、だめなババアです。
家から近くないと続かない
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