
マイ通勤は、会社まで電車でたった10分。しかも下り電車だから朝はがらがら。この超楽ちん通勤のために今の家に引っ越したと言っても過言ではない。満員電車は死ぬほど嫌い。痴漢に遭うから。これほど女であるのを疎ましく思うときはない。泣き寝入りするだけの非力な自分が悔しくて…。なんてウソ。痴漢なんて遭ったことない。どこにいるんだ?
5年ほど前、乗車率120%(推測)の小田急線に乗ったとき。出発間際の電車に飛び乗り、ドアに背を向けて立つ。向きを変えたいけど動けない…。そんな中、急ブレーキ。したら、斜め前の男がドアの窓に手をつこうとしたようだけど、うまくコントロールできず、私の顔面へ。結構な勢いで、目を中心に張り手。痛い、動けない、目は開けられず顔はゆがむ、周りは見て見ぬふり…、とても悲しくつらい思い出。
そんなトラウマになる出来事のおかげで、がらがら電車通勤だけど、さすがに10分だと何もできない。唯一のルーティンワークは、7割の確率で出没するおじさんを探すこと。長髪を1つに縛り、ミッキーカーチスの若いころみたい(知らないけど)。黒タートルネックに黒パンツ、黒い皮手袋とスナイパーばりに怪しい格好で、じっと天井を見つめ、何かをつかもうと手を上へ伸ばし、ぶつぶつしゃべっている。宇宙と交信か、「アサヒ芸能」の中づり広告を丹念に読んでいるのだろう。害がないので、見つけると良い一日になりそうな気もする。ラッキーカーチスだ。
通勤は毎日のものだから有意義に過ごしたい。シティ読者アンケートに「出会い車両を作って!」という声があったが大いに賛成。おかまの友達によると、ある時間の特定電車の特定車両がおかまさんたちの出会いの場になっているらしい。確かに、毎日同じ電車に乗る偶然は生かしたほうがいいし、通勤という日常で相手をジャッジできるのはありがたい。
ここ最近、年齢(36歳。あっ、これが出るのは誕生日後だから37歳だ、でも今は36歳)による焦りからか、誰にもみとられず1人死んでいく姿を想像する。運命の人はどこ? 既に死んでしまったの?
そんな強迫観念を打ち消すように、合コンはもちろん、単なる飲み会、よく知らない打ち上げまで参加している。「出会い車両」があれば即行利用する。要はイメージで、「合コン」は下心オンリーな感じだけど、「異業種交流会」と銘打てば、ガツガツ要素はかなりライトになる。「出会い車両」だとやや抵抗があると思うので、「グッドモーニング親睦車両」とかよろしいんじゃない?
私が当選した暁には「グッドモーニング親睦車両」を作ります
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