
今回のテーマは「新入社員」。街を歩くフレッシュマンの姿がまぶしい時期です。そんな貴重な時期には、移動は電車でなくバスを利用し、まだ着せられている感たっぷりのスーツ男子が街を歩く姿を眺めて、にやにやしています。若草のにおいがしそうな彼らを見て、深呼吸してみたりして…胸がキュンキュンします。
シティ読者の皆さんも、新人時代は何やかやと失敗をしていたようですが、私にももちろんあります。20代前半のころ、私は自分への自己評価が非常に高く、調子がいいときは山口智子とそんなに変わらないんじゃないかとさえ思うほど自己評価が高くて、その結果、そんな女は男性に甘えて問題ないだろう、いや甘えたら男性は喜ぶに違いないと解釈し、会社にもかかわらず勘違い甚だしく甘えまくっていました。
私が新人のころの上司はKさん(当時35歳)。仕事ができ、外見も椎名桔平を水洗いした後で天日干しした感じで、とても人気のある方でした。私もすぐにKさんを好きになりました。もちろん一男性として。

「大久保ちゃん、暇そうだね?」Kさんは私を大久保ちゃんと呼んでいました。好きな呼ばれ方第3位です。
「えー? 暇じゃないよ〜」。上司相手なのに一切敬語使わずです。
さらに「お願い。大久保ちゃん、この資料30部作っておいてよ」「嫌だって言ったら?」「…」「ウソ。ランチ1回で許してやるかぁ〜」。ちょっと彼女気取りです。意味が分かりません。
で、何かにつけて「もう疲れたぁ。帰りたい〜」とか言って、上目遣いのあひる口(当時の勝負顔)でKさんをじっと見つめたりして…。ちょっと頭がおかしかったのかもしれません。Kさんは優しい人でしたから、笑って流していましたが、いや、笑って流す以外対応のしようがなかったんでしょう。
現在、私の部署にも新人が数名入ってきて、時折、新人指導を任されます。任された新人くんの電話対応が、あまりにもな言葉遣いなので軽く注意すると、「自分、電話苦手なんすよ」という返事。「知らねーよ。仕事だろうが。金もらってんだろ!」と心の中でビシッと言いつつ、口では「今、メールばっかだもんね」と気を使ったりして。だって辞められたりしたら困るから。そうか、当時のKさんもそんな感じだったんだな、きっと。
甘えていいのは家族だけ
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