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「シークレット・サンシャイン」
監督:イ・チャンドン、出演:チョン・ドヨン、ソン・ガンホほか
■6月7日(土)からシネマート六本木、池袋シネマロサほか全国順次公開(配給/エスピーオー)
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「シークレット・サンシャイン」
信じるものは
みな救われるのか?

 豊富な話題で日本公開前から世界中が大注目しているのが、韓国映画「シークレット・サンシャイン」。「第2回アジア・フィルム・アワード」で3冠、「第6回大韓民国映画大賞」で4冠という快挙を成し遂げた作品だ。さらに、主演のチョン・ドヨンは同作で韓国の女優として初めて「2007年カンヌ国際映画祭主演女優賞」を受賞している。監督は「オアシス」で「2002年ヴェネチア国際映画祭監督賞」を受賞したイ・チャンドン。文化観光部長官の職を経て5年ぶりの復帰となる。

 原題は「密陽」(ミリャン)という韓国の地名だが、それをそのまま英訳したこの邦題はストーリーのラストシーンに自然に重なる。主人公シネ(チョン・ドヨン)は夫を亡くし、一人息子のジュン(ソン・ジョンヨプ)を連れて夫の故郷、密陽で暮らすことを決めるが、みんなが知り合いの小さな町では外から越してきたシネ家族に注目が集まる。引っ越し途中に出会ったジョンチャン(ソン・ガンホ)はひそかにシネに思いを寄せ、生活を助けていくが、ある日、ジュンが誘拐され殺されるという事件が起きる。夫と息子を奪われ、想像を絶するどん底に落ちたシネを救うものとは…。

 この作品は、「宗教」「神」「救い」というものを真正面から問い、矛盾を突く。昔から「神様はあなたの心にいる」「信じるものは救われる」といわれるが、果たして本当にそうなのか。この映画がキリスト教信者の多い韓国で作られたことの衝撃と、チョン・ドヨンとソン・ガンホの韓国を代表する演技派2人の胸に迫る演技が、奥深くにあるものを考えさせてくれる。私たちは何を信じて生きているのだろう。
(ニッポン放送アナウンサー 増田みのり)

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重松清・著 光文社/1680円
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[情報掲載日:2008.6/4]