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「人のセックスを笑うな」
監督:井口奈己、原作:山崎ナオコーラ、出演:永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、忍成修吾ほか
■1月19日(土)からシネセゾン渋谷ほか全国順次公開(配給/東京テアトル)
(c)2008「人のセックスを笑うな製作委員会」
http://www.hitoseku.com/
「人のセックスを笑うな」
20歳年下の男子をメロメロにさせる大人の女の恋の手練手管ここにあり

 この映画のポスター、薄明かりのライトを背に、フローリングの床で抱き合う男女の姿を写したものなのだけど、主人公・みるめを演じる松山ケンイチくんの顔はなんとか識別できても、彼の恋人、永作博美さんの顔は見えない。いやあ、これ、配給会社の戦略ですね。あえてヒロインの顔をぼやかすことで、観客はおのずと、「この女性は私!」と幻想を抱くことができるのだから。

 そもそも美青年の19歳の美大生が20も年上の女性と恋にハマるという設定が30代女性の願望というか、妄想が入っていますからね。ただ、山崎ナオコーラの原作は、東京の田園都市線沿線を舞台に、主人公の心理として「ややダサいおばさんだけど、かわいそうだからオレ、付き合ってあげているんだぜ」と終始優位に感じながらも、実は彼女がいなくなるとどうにもならなくなる…という身もふたもない姿を描いていたのが、映画版では周囲に田畑しかない地方の設定に変えられていて、まるで違う恋愛模様となっている。

 永作さん演じる美大の講師・ユリはすてきなリトグラフを製作しているのだけど、おそらくこの地方都市では仕事としては成立していなくて、東京で売れっ子になるには物理的に遠い場所にいる。年齢的にも子供を産むかどうか、そろそろ決断の39歳。そんなとき、人生がまだまっさらで、キラキラしている男の子と出会う。さあ、どうする? 

 実はこの映画はみるめの目線でつづられているので、ユリの感情はまったく描かれない。永作さんは徹底してポーカーフェイスで、その潔い演技はとても好感が持てるのだけれ ど、みるめに自分の感情を1ミリも読み取らせない姿勢はまさに大人の女の手練手管ですね。それにしてもこのユリ、寒い土地柄か、いつもストッキングの上に靴下を重ねばきしているのだけど、このぶっちゃけな自然体に魅力を感じる男子、本当にいるのかしら(いてほしいけど)。松山くんに確認したら、「靴下? 見ていませんでした」という回答でしたが。
(映画ライター 金原由佳)

「少女と2匹の猫」
「少女と2匹の猫」
(1888年、個人蔵)
故郷スイスの村のぬくもり
アンカー展
1月20日(日)まで
Bunkamura ザ・ミュージアム
スイスの人気画家が描く
素朴な人々の心温まる情景

 19世紀のスイスで国民的人気を博した画家、アルベール・アンカー。今回、初めて日本で本格的にその画業が紹介されています。アンカーが生涯一貫して描き続けたのは、彼が生まれ育った故郷、スイス中央部・インス村の情景。“赤ん坊の世話をする少女”“おじいさんが子供たちと語らう様子”など、どの作品も、田舎の素朴な人々の様子がテーマとなっています。平凡な生活の中に幸せを見つけ、地に足をしっかりとつけて生きる人々。そして、それを深い愛情を持って描いたアンカー。見る人を、やさしく、温かい気持ちにさせてくれます。

アクセス/ JR・東京メトロ銀座線・東急東横線・京王井の頭線渋谷駅徒歩7分 開館時間/午前10時〜午後7時(金・土曜は午後9時まで、入館は閉館の30分前まで) 入館料/1300円 TEL03(3477)9413

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「美人夏姿図」
「美人夏姿図」北斎(個人蔵)※後期
特別展「北斎ーヨーロッパを魅了した江戸の絵師」
 1月27日(日)まで 江戸東京博物館

 “富士山の浮世絵”で多くの人に知られる、葛飾北斎。従来からのイメージにとどまらない、彼の多彩な魅力を知ることのできる展覧会。オランダとフランスに所蔵されていた作品40点が、日本に初めて里帰り。一見水彩画のような、今まで知らなかったタッチの肉筆画などに出合うことができます。また、「冨嶽三十六景」に代表される版画や版本、肉筆画などの名品も多数展示。見どころ満載です。

アクセス/ JR両国駅徒歩3分、都営地下鉄大江戸線両国駅徒歩1分 開館時間/午前9時30分〜午後5時30分(土曜のみ午後7時30分まで、入館は閉館の30分前まで)。月曜休館(祝日の場合はその翌日) 入館料/一般1300円 TEL03(3626)9974

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大沢在昌
大沢在昌
立木義浩写真展「時代のおとこ」
1月25日(金)まで コニカミノルタプラザ

 今、最も活躍している写真家の一人、立木義浩。その彼が今まで撮影してきた、さまざまな男たちを紹介する写真展。羽生義治、井上陽水、佐野史郎、萩本欽一、本木雅弘、緒形拳をはじめとする、著名人約80人、約110点のモノクロプリントが並びます。イケメンとは違うけれど、時代を引っ張ってきた男たちの“いい顔”もステキです。

アクセス/ JR新宿駅東口、東京メトロ丸ノ内線新宿駅徒歩1分 開館時間/午前10時30分〜午後7時<18日(金)は6時まで、最終日は3時まで>。会期中無休 入場料/無料 TEL03(3225)5001

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[情報掲載日:2008.1/16]