HOME >  エンターテインメント >  Culture Supply
 
話題の本、映画、DVD、音楽を紹介
「クローズZERO」
監督:三池崇史、出演:小栗旬、やべきょうすけ、山田孝之、黒木メイサほか
■10月27日(土)から全国東宝系で公開(配給/東宝)
(C)2007高橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会
「クローズZERO」
ヤンキー復活の今秋の日本映画界、男優たちのもん絶する美にしびれよ

 今秋話題の日本映画、なぜだか「ワルボロ」「自虐の詩」などヤンキーテイスト満載な作品が面白い!思い起こせば80年代、「湘南爆走族」や「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズを思いっきり白い目で見つめ、「私とは無関係の世界だわ」とバブリーな大人を目指していたのに、巡り巡って平成貧乏の2007年秋「ヤンキーの世界、分かりやすくて面白ー」とハマる日が来るとは…(感慨)。

 中でも、見終わった瞬間から見知らぬ隣の女性たちと「カッコイイ!」と手と手を取り合ってきゃあきゃあ叫び、喜んでしまったのが「クローズZERO」。物語は至極シンプル。鈴蘭高校というワルな男子校にわざわざ転入してきた滝谷源治が、魑魅魍魎(ちみもうりょう)のような不良たちに戦いを挑み、学校の統一を目指す物語。なんでもあまりにも強いやつらがそろっているので、けんかしているうちに卒業を迎え、開校以来いまだ学校を制覇した男がいない。だからこそ野望に燃えるやからたちが後を絶たない…という、どこか戦国時代を思わせるストーリーだ。

 累計3200万部を超える人気コミック「クローズ」のプロローグとして作られたものだけど、原作のことを全然知りませんでした。でも大丈夫。けんかに明け暮れる男子たちが、「これはどうしたこと!?」と驚がくするほどカッコよく撮られているのがポイントだから。

 源治役は「花より男子」の王子様のイメージを一新する小栗旬で、しなやかな動きがいい! 驚きは「電車男」と同一人物とは思えぬ山田孝之で、水を得た魚のように源治の最大の敵、芹沢をふてぶてしく演じていてこれまたいい! 高岡蒼佑も、宮崎あおいがなぜ彼と結婚したか理解できるたたずまいだっ。

 「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」に引き続き、もん絶するような男の美しさを役者から引き出す三池崇史監督はスゴい! ラスト30分、俳優たちが体を張ってけんかに明け暮れる姿は、いつしか運動会の騎馬戦を見ているようなすがすがしい感覚に。ああっ、爽快!  (映画ライター 金原由佳)

仙p筆「坐禅蛙画賛」
仙p筆「坐禅蛙画賛」(江戸時代、出光美術館蔵)
にんまりと笑みを浮かべて、こちらをうかがっているカエル。「座禅して人力佛になるならハ(座禅して人が仏になるならば)」と書かれている。禅の修行で座禅は重要だが、その形式ばかりにとらわれて悟りを求める力がともなわなければ無意味なものだ、という仙pが修行僧に示した戒め

没後170年記念
仙p・センガイ・SENGAI
-禅画にあそぶ-
10月28日(日)まで
出光美術館

かわいくてユーモラス
楽しく“禅の心”を知る

 日本最古の禅寺、九州・博多聖福寺の第123世の住職であり、多くの「禅画」を描いたことで知られる仙p。「禅画」と聞くと、何やら堅苦しいイメージを思い浮かべるかもしれませんが、彼の絵は、自由奔放でとてもユーモラス。見ると、誰もが「かわいい」とほほ笑みたくなるような、約100点の作品が展示されています。
 楽しい絵の中に、わかりやすく表現されている“禅の心”。仙pの厳しくも心温まるメッセージの数々は、現代に生きる私たちの心の深くにまで届きます。

■アクセス/JR有楽町駅、都営三田線・東京メトロ日比谷線・千代田線日比谷駅、有楽町線有楽町駅から徒歩5分
■開館時間/午前10時〜午後5時(金曜は午後7時まで、入館は閉館の30分前まで)。月曜休館<10月8日(月・祝)は開館>
■入場料/一般1000円
■TEL03(5777)8600 ハローダイヤル
http://www.idemitsu.co.jp/museum/

ティツィアーノ・ヴェチェリオ「洗礼者聖ヨハネの首をもつサロメ」
ティツィアーノ・ヴェチェリオ「洗礼者聖ヨハネの首をもつサロメ」(1515年ごろ)Galleria Doria Pamphilj, Roma
ヴェネツィア絵画のきらめき
〜栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ〜
10月25日(木)まで
Bunkamura ザ・ミュージアム

 華麗な色彩と、“絵画的(ピットレスコ)”と呼ばれる大胆で奔放な筆遣いが特徴のベネチア絵画。西洋絵画の発展は、ここから始まったともいわれています。ルネサンスから18世紀までの同絵画の黄金期を、40作家71点の作品で紹介。神話や宗教画だけでなく、風俗画、風景画など、幅広いテーマからその魅力を知ることができます。

■アクセス/JR・東京メトロ銀座線・東急東横線・京王井の頭線渋谷駅徒歩3〜5分
■開館時間/午前10時〜午後7時(金・土曜は午後9時、入館は各閉館の30分前まで)。会期中無休
■入場料/一般1300円
■TEL03(3477)9413
http://www.bunkamura.co.jp/museum/

「資生堂オイデルミン」
資生堂オイデルミン(1897年発売、資生堂企業資料館蔵)
福原信三と美術と資生堂
11月4日(日)まで
世田谷美術館

 資生堂創業者の三男として生まれ、その後を継いだ福原信三にスポットをあてた展覧会。大正から昭和にかけての“リッチでスマートでモダンな”化粧品のパッケージ、ポスターなどを多数展示。その彼の経営理念から、生活の中の美しさや真の豊かさとは何かについて考えてみます。

■アクセス/東急田園都市線用賀駅徒歩17分(同駅発美術館行きバス美術館停下車徒歩3分)ほか
■開館時間/午前10時〜午後6時(入場は閉館の30分前まで)。月曜休館<10月8日(月・祝)は開館し、翌9日(火)休館>
■入場料/一般1000円
■TEL03(5777)8600 ハローダイヤル
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

[情報掲載日:2007.10/3]