

監督:クリント・イーストウッド、出演:クリント・イーストウッド、ビー・バン、アーニー・ハー、クリストファー・カーレイほか
4月25日(土)から丸の内ピカデリーほか全国公開(配給 /ワーナー・ブラザース映画)
公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/
これがイーストウッド最後の演技!? アメリカ人の正義を問いただす
クリント・イーストウッドが俳優を引退すると宣言した。ご本人の心変わりがない限り、この「グラン・トリノ」が映画館のスクリーンで彼の演技を見る最後のチャンスになってしまう。惜しいなあ。でも、御大も78 歳。劇中では相変わらずかくしゃくとして、悪や不正を許せない真っすぐな男を演じているが、今回の役柄は人生の最期を模索する男の役。老いを強く意識した内容になっている。
クリント・イーストウッド演じるウォルト・コワルスキーは定年までフォードの自動車工として勤め上げた職人魂さく裂の男。トヨタに勤める息子を苦々しく思い、妻の死で子や孫との断絶は決定的に。愛するアメリカ車を不振に追いやった元凶に思えるのか、近隣に越してきたアジア人への偏見もひどく、彼らへの嫌悪感を隠しもしない。
このコワルスキーがまるでブルドッグのように顔をしかめ、「ゥゥゥウウウウウ」とうなりながら感情を爆発させるのがおかしい。ただの頑固オヤジじゃなく、愛嬌(あいきょう)のあるのがイーストウッドの味で、アジア人への差別も何か理由があるのだと思わせるのだ。
ある日、隣家の青年がコワルスキーの愛車でフォードの1960 年代の名車、グラン・トリノを盗みにきたことがきっかけで、彼は近隣のアジア人たちはベトナム戦争の際、米軍の味方をしたため亡命を余儀なくされたモン族だと知る。隣家との交流を通し、漠然としたアジア人への嫌悪感を氷解させていくコワルスキーの変化がこの映画の何よりの面白さ。「アメリカの正義とは何か?」を映画で追い求めてきたイーストウッドが、現代アメリカ人のとなえる正義観の偏狭さに触れ、考えの変化を促す内容になっていることが興味深い。ホント引退するのかな? しみじみ惜しいなあ。
(映画ジャーナリスト 金原由佳)
[ 活躍する女性4人のcinema essay ] | 2009.04/22 09:00 | コメント (2)
最初は、つかみどころというか、落としどころがみえなかったのですが、次第に主人公のこころのなかに生まれてくる最後の瞬間への覚悟。それが地味な話かにみえたストーリーを、ショッキングなフィナーレへと導いていきます。
人はみな歳をとります。そんな当たり前だけど、普段はあまり考えたくないテーマ。地味なテーマのようで、人間何のためにいきて、どう最後を迎えるのか、べきなのか、ずっと考え続けなければいけないテーマを、実にしみじみと、渋く、描いていたと思います。
これまで一番好きな映画は、アンタッチャブルでした。正義もの、ですね。今回も、正義系といえばそうですが、もっと自分のなかの自分と向き合うそのさまを描き出した映画、という点で、ある意味「太宰治」的な映画です。
ちなみに映画名、「グラン・トリノ」、1972年製Ford社の車の名前でした。自動車会社出身なのに、映画がはじまるまでわかりませんでした。
テーマ曲もイーストウッドがつくったようです。しみじみといい歌で、すぐに覚えてしまいました。カラオケで歌ってみたいです。みなさんもぜひみてみてください。
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2009.04/28 11:09
かっこいいです!!
芯がある男、って感じです
こんな人に守られたい!
重たいですがすてきな作品です!!