

監督: ダニー・ボイル、出演: デーヴ・パテル、フリーダ・ピント、イルファーン・カーンほか
4月18日(土)、TOHOシネマズシャンテほか全国順次公開(配給/ギャガ・コミュニケーションズ)
公式サイト
http://slumdog.gyao.jp/
アカデミー賞制覇はダテじゃない! 主人公の驚異のサバイブ力に学べ
年末に本作を見たとき、「メゲてる場合じゃない!」と力がみなぎる思いをした。それはきっとアカデミー会員も、不景気であえぐアメリカの観客も同じ感覚なのだろう。
去る11月の全米公開時の上映館はわずか10。それがアカデミー賞で8部門を制覇し、興行成績を伸ばし続けている話題の映画「スラムドッグ$ミリオネア」。インド・ムンバイを舞台に、スラム育ちの少年が身一つで逆境を乗り切っていく物語だ。成長した彼は、“ファイナルアンサー?”で有名なテレビ番組「クイズ$ミリオネア」に挑戦し、賞金獲得まであと一問と迫るが、無学ゆえ、不正を疑われる。
インドといえば、先日まで六本木の森美術館で開催されていた美術展「チャロー!インディア」でも印象的だったが、悠久の時を経て受け継がれてきた宗教や文化と、急成長を遂げるIT化、都市の高層化の側面が時に並列し、ぶつかり合い、刺激的なクリエーターや作品が次々と生まれている。もちろん本作もその一つ。ムンバイ版人生ゲームの不幸は底なしに深く、子どもをからめ捕ろうとする大人の魔の手も信じがたいほど巧妙だ。でも負のベクトルが大きい分、幸せになろうとする少年の心意気と勇気は大きく、観客は彼と一緒にサバイブする力と知恵を全編通して疑似獲得していく。主人公の初期衝動がお金ではなく、幼なじみへの愛っていうのも泣ける。
ちなみにスラムドッグとは造語で、スラム育ちの負け犬を意味する。監督のダニー・ボイルはかつてスコットランドを舞台に「トレインスポッティング」という負け犬青年たちの青春映画を実にエッジーに描いた人。いわば負け犬映画の名人といっていいかも?
(映画ジャーナリスト 金原由佳)
[ 活躍する女性4人のcinema essay ] | 2009.03/25 09:05 | コメント (1)
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2009.03/25 05:21
アカデミ−賞ドキドキ見ていました
絶対見たい作品です