

監督:クリスティナ・ゴダ、出演:ユディット・シェル、シャーンドル・チャーニ、カタ・ドボほか
12月20日(土)からユーロスペースほか全国順次公開(配給/イースト・プレス)
公式サイト
http://www.hanrenai.com/
ハングリーな現代女性の本音にズバリ切り込むラブコメ!
仕事はこなすし、女友達とのおしゃべりも楽しいし、街角でナンパされるのもしょっちゅう。恋もするけど、なぜか真剣な関係に発展せず…。男女ともに結婚年齢が上がっている今、仕事と恋のバランスに悩み、「テキトーな幸せなんかじゃ満足できない」という女性が続出中とか。ハンガリーの女性監督クリスティナ・ゴダの新作「反恋愛主義」は、そんなハングリーな現代女性の本音に切り込むラブコメだ。
劇団の座つき作家として活躍するドラは知的でセクシー。でも不倫相手の妻が妊娠中と知った上、その修羅場を客演俳優タマスに目撃され、落ち込む。大きなおなかを抱えた学生時代の友人との再会もダウナーな気分をさらに沈ませるだけ。そんなドラの選択とは?
じゃ〜ん、それはシングルマザーになること。経済的に自立している女性は実にたくましい。「幸せにしてくれるのは子供だけ」という考えはやや極端だけど、こういう思考回路になるのは同性としては理解できる。とはいえ、問題はすてきな遺伝子ハンティング。精子バンクは味気ないと肉欲に従ったドラの前にはトラブルが山積みに。
問題をひとつずつクリアするごとに幸せに1歩近づく過程がユーモアを交えて描かれていて、ドラの心境は適齢期といわれるラインを越えた女性にとっては人ごととは思えないほどリアル。途中「この男性でいいじゃない?」とひよる瞬間もあり、恋愛シミュレーションとして楽しめるのもいい。また、実はいちずなセクシー美女や、キャリアアップとセックスを引き換えにするドライな若手女優といった漫画キャラクターのような脇役もそれぞれにいい味を出していて、同僚の誰かに置き換えて社内恋愛図を作ってみるのも面白いかもよ。
(ライター 山縣みどり)
[ 活躍する女性4人のcinema essay ] | 2008.12/17 09:00 | コメント (0)
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