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「ブーリン家の姉妹」

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(C)2008 Columbia Pictures Industries, Inc. and Universal City Studios Productions LLLP and GH Three LLC. All Rights Reserved

監督:ジャスティン・チャドウィック
10月25日(土)、シャンテ シネほか全国TOHOシネマズ系で公開(配給/ブロードメディア・スタジオ)

公式サイト
http://www.boleyn.jp/



男性優位主義者を愛した美人姉妹の悲劇とは?

 ケイト・ブランシェットの「エリザベス」シリーズで現代によみがえったエリザベス1世。処女王として生きる道を選んだ彼女のトラウマのひとつとなったのが、息子に王位継承することに固執した父親ヘンリー8世の存在だ。「ブーリン家の姉妹」は、彼の寵愛(ちょうあい)をめぐる美人姉妹のきずなと確執を描く歴史ドラマである。

 物語の発端は、貧乏貴族が美人の娘アンを王の愛人にすることで権力と富を得ようと画策したこと。上昇志向の強いアンの積極性がアダとなり、王は女らしく穏やかな妹メアリーに魅了される。新婚なのに父や叔父から「一族の繁栄のため」と王の愛人にさせられるメアリーと「華やかな宮廷で権力を手にする」野望を砕かれたアン。しかしアンの野心はついえることなく、フランスでアップさせた女子力を駆使し、メアリーの妊娠中に禁欲を強いられたヘンリーの篭絡(ろうらく)にまんまと成功。「結婚するまではセックスはお預け」攻撃で王をマジ切れさせて、ローマ教皇と決別させる。あとは王子を生むだけだが、そこに落し穴が!?

 それにしても当時の女性って本当に大変。一族のためと体を張らされるわ、王の寵愛を受けていても宮廷ではさげすまれるわ、男児を生まない限り安心できないわ。そんな状況下で最良の人生をつかみ取ろうとしたアンの気持ちも分かるけれど、策をろうしすぎるのは禁物ってことか。宮廷を社内に置き換えてみれば、人心掌握術や恋愛力など役立つ知識がぎっしり。またナタリー・ポートマン演じるアンが新進気鋭のスカーレット・ヨハンソン扮(ふん)するメアリーの魅力に嫉妬(しっと)し、おびえる姿が現実とかぶる?なんてゴシッピーな見方もできる、オツな歴史劇だ。
 (ライター 山縣みどり)

[ 活躍する女性4人のcinema essay ] | 2008.10/22 10:30 | コメント (0) | トラックバック (2)

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