2008年02月22日

ケータイで音楽を聴く 「ドルビーモバイル」の音がなかなか良かった

最近はホームシアターにちょこっと手を入れたりしているので、興味の大部分がサラウンド方面に向いているのですが、ドルビーの方にケータイの音が見違える(見違える、ってのもヘンですが)という「ドルビーモバイル」の音を試聴させていただいたところ、これがなかなか臨場感のある良い感じの音が出ていて驚いたので紹介します。

ぼく自身は音楽を聴くのにはもっぱらiPodなので、わざわざケータイで音楽を聴いたりはしないんだけど、シティリビング読者の中にもケータイで音楽を聴いているという人はかなり多いみたいです。昔からウォークマン、MDウォークマン、iPodとポータブルプレーヤーに親しんでいる世代としては、「なんでわざわざケータイで、しかも音質の悪い着うたフルなんてもので音楽を聴くのか…」と思ってしまうけど、そうでない世代は逆に「なんでケータイで聴けるのに、わざわざ他の機器を使うの?音質なんて別になんでもいいし〜」みたいな雰囲気なんですよ。「これは保存版だからメタルで録音、こっちはハイポジで(※)」みたいなことをやっていた世代にとっては、ギャップを感じますよね。

※カセットテープのグレードのことです


とくに女性は「音がいい、音がちがうっていわれても良くわからん」という感じで、“音”に興味があるという人はとても少ないです。これは男が「春の新作コスメ、ゆうてもファンデーションの色とかリップの色とか何が違うのかわからん!今のでええやん!」というのと同じなんでしょうか。

ケータイを904iに買い換えた時に、音楽プレーヤーの使い勝手が良くなってるって聞いたので、ためしに全く同じ音楽ファイルを同じヘッドホンで、iPodとケータイで比べて聴いてみたら、明らかにケータイの方は“音が細くなった”感じで音質が悪くなっていてゲンナリした経験があるので、「ケータイで音楽はいいや〜」と思っていたのですが、発売中のドコモ「SH905i」に搭載されている「ドルビーモバイル」という音響技術を体験したら、ケータイで音楽を聴くのもアリだな、と思い直しました。



「ドルビーモバイル」搭載のSH905i。同機能はSH905iTVにも搭載されます。


再生中にメニューから選んで機能のオン/オフができるのですが、「ドルビーモバイル」をオンにすると、音の広がりが良くなって低音もしっかりと再現されるようになります。「音質が良くなる」というわけではないけど、普通のイコライザーで音質調整をするのとは違って、仮想のスピーカーから出た音が壁に反射して聞こえる「反響音」などもシミュレートしているということで、普通に聴くよりもかなり臨場感が増します。音楽だけじゃなくてビデオやワンセグでも効果は得られ、「ミュージック」「映画」「スポーツ」のように、ジャンルに適した音質に調整されたモードが自動的に設定(手動設定も可能)されるということ。お手軽な感じです。

ケータイの音楽機能を重視するのであれば、こういう機能があるかどうかをチェックして選ぶのもいいですね。



これをおみやげ(サラウンドのチェック用デモディスク)としていただきました。えーと、エイチディー、ディーブイ…あ、なんだか目から水が出て文字が見えなくなっちゃったよ! シャレの効いた逸品をありがとうございます。

SH905i
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/905i/sh905i/

ドルビーラボラトリーズ
http://www.dolby.co.jp/

投稿者 dennou : 10:00 | コメント (2) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2008/02/post_129.html

2007年12月26日

ソフトバンクの端末価格表示はちょっと高すぎません?

ソフトバンクの「新スーパーボーナス」を始め、ドコモの「バリュープラン」、auの「買い方セレクト」など、端末インセンティブの廃止に基づいたプランが出てきたことで、携帯電話の端末の「本当の価格」というのが見えてきました。そこでわかったのが、ソフトバンクの端末価格が他のキャリアに比べて、ちょっと高すぎませんかいな?ということです。

今までの携帯業界は、端末を安く売って契約者を増やし、基本料や通話料で回収するというモデルで長くやってきていました。「それじゃあ消費者はいったい何に対してお金を払っているのかわからん!はっきりせぇ!」という総務省のひと声で始まったのが、ドコモの「バリュープラン」などの、本体を正価で買ってもらうかわりに、基本料金を安くするという買い方。初期投資は高くなるものの、長く使うと今までよりも確実に安くなるだけに、消費者としてはわかりやすくて良いと思います。

これらのプランが開始されてわかってきたのが、携帯電話の「本当の価格」がいくらだったのか、ということ。今までは新機種でだいたい2〜3万円、発売されてから時間の経った普及モデルなら数千円というような値段だったのに、お店に行くと5万とか6万とかいう値段がついていてちょっとびっくりします。

余談ですけど10数年前のiモード以前のケータイ旧石器時代には、ドコモのP2HYPER(シャンパンゴールド)がプレミアが付いて10万円、なんて値段で売られていることもあったりしたんですけど、今どき携帯の値段でそれに近いような数字を見るとは思いませんでした。

で、表示されるようになった「本当の価格」というのは、言ってみれば「メーカー希望小売価格」みたいなもんで、原価に対して適正な利潤が上乗せされた価格だと思うのですが、他のキャリアより一足先に割賦販売を始めて、正規の端末価格を表示していたソフトバンクの価格が、ドコモやauよりもかなり高いものだった、ということがわかってきました。

例えば、同じメーカーの似たような機種で比較すると、

[シャープ製]
ソフトバンク「920SH」 85,920円※1
ソフトバンク「822SH」 73,920円※1
NTTドコモ「SH905i」 50,400円※2

[パナソニック製]
ソフトバンク「821P」 64,320円※1
NTTドコモ「P905i」 50,400円※2

※1 ソフトバンクオンラインショップの価格
※2 量販店での価格

キャリアが違うので多少スペックの違いはあるものの、ソフトバンクのほうがおおむね2〜3万円くらいは高い価格になっています。

追記:ドコモの価格は割引を除くと6万円弱になります。


●スーパーボーナス特別割引は“価格のマジック”だったの!?

ソフトバンクの端末の買い方として、「新スーパーボーナス」というものがあります。簡単に説明すると、これは頭金0円で端末を購入して、端末代金を基本料金と一緒に分割で支払う、というもので、ソフトバンクユーザーにとってはおなじみのもの。さらに、24回の分割払いで端末代金を支払う変わりに、一定金額を基本料金から“特別に”割り引くという仕組みがあります。

例えば上記の「920SH」の場合、85,920円を24回払いで分割にすると、月3,580円の支払いとなるけど、そこから“スーパーボーナス特別割引”として2,200円が割り引かれます。つまり3,580円から2,200円を引いた1,380円が実質の端末代金となり、この金額が基本料金に上乗せされるという形になります。

すると端末代金は、

1,380円×24回=33,120円

ですから、ユーザーとしては「おお、8万5千円もする端末が、3万3千円で買える! 5万円以上もオトク!」となり、非常にオトク感を得られるものになっているのです。

ただ、ここでちょっと立ち止まって考えてみたいのは、「ホントに8万もするの?」ということです。ドコモの最新機種が5万ちょいで売られているのに、ソフトバンクになると7万とか8万になってしまうのはなんででしょうか。ソフトバンクの端末はドコモに比べて出荷台数が少ないので、そのぶん開発コストを回収するのに単価が高くなってしまうという可能性もありますが、メーカーとしても別にキャリアごとに開発を完全にわけているわけでもないので、いくらコスト高だと言っても、7割も端末価格が上がってしまうわけはありません。何か理由があるはずです。

実際に端末代金として支払う金額は33,120円であって、最新機種としては「まあそんなもんだろうな」という、値頃感のある価格に落ち着いていることに変わりはないけど、もし割賦の元になる金額85,920円が、はじめから「スーパーボーナス特別割引」ありきの価格としてオトク感を増幅させるための“仮想の価格”であるとしたらどうなるのでしょうか。


公正取引委員会:不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」より抜粋

第2 不当な価格表示に関する景品表示法上の考え方

1 景品表示法の内容

(1) 販売価格に関する表示については,次の表示が景品表示法上問題となる(注)。

ア 自己が供給する商品又は役務の販売価格について,実際の販売価格よりも著しく有利であると一般消費者に誤認される表示

イ 自己が供給する商品又は役務の販売価格について,競争事業者の販売価格よりも著しく有利であると一般消費者に誤認される表示

(中略)

2 不当表示に該当するおそれのある表示
 割引率又は割引額を用いた次のような価格表示は,不当表示に該当するおそれがある。
 なお,その他の割引率又は割引額の表示については,基本的には第4の考え方が適用される。

(中略)

エ 任意に設定した価格を算出の基礎として,割引率又は割引額の表示を行うこと。
(事例)
 Aゴルフ用品製造販売業者が,「チタンクラブ 80,000円の品 3割引 56,000円」と表示しているが,実際には,算出の基礎となる価格が任意に設定された価格であるとき。

スーパーボーナスで一括で買う、ということもできるので、完全に実態のない金額といえるわけではないですが、一括で買うということが全くメリットがないので、事実上意味のない金額であると判断されたら…。

アンチソフトバンクというわけではないんですが、本当のところはいったいいくらなのか、というのはぜひ知りたいな〜と思います。

[関連記事]
ソフトバンクの宣伝は法律的に問題はないの?

投稿者 dennou : 19:00 | コメント (7) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/12/post_126.html

2007年11月05日

ドコモ905i/705iの発表会に行ってきました

11/1(木)に都内ホテルで行われたドコモの新機種発表会。905i/705iの全23機種が一斉に発表され、来年までのラインナップを一度に見ることができました。

●全機種が“全部入り”に!

今回発表になった905iシリーズの大きな特徴は、なんといっても全機種「海外(GSM)対応」「ワンセグ」「GPS」「ハイスピード(HSDPA)」に対応したということ。今までこれらの機能は、一部の機種が対応していたに留まっていて、全ての機能を網羅した“全部入り”のものはなかったのですが、今回は905iの標準機能として全機種が対応しました。今まではドコモのラインナップでは、「デザインはこの機種がいいけど、ワンセグがない!」みたいなことが多かったので、そのような悩みがなくなるというのはとても良いです。

また、液晶画面がワイドQVGAからワイドVGAへと、解像度が倍になっているというのも大きな進化。高解像度になったので、文字や写真のキレイさが格段にアップしています。これは誰が見ても「キレイになったな〜!」と思えるほどの進化で、文字などは印刷物並みのなめらかさで表示されます。

※派生モデルとなっているN905iμ、SO905iCS、P905iTV、SH905iTVを除いた905iシリーズ6機種という意味

まずワンセグに関しては、904iシリーズではF904iのみが対応という貧弱なラインナップだっただけに、ワンセグ待ちだった人にはかなりうれしいニュースだと言えるのではないでしょうか。

「海外(GSM)対応」は、海外で通話できる範囲がかなり限られる「3G」形式だけでなく、世界の隅々まで普及している「GSM」形式に対応したことで、普段のケータイを世界のどこに持って行っても“ほぼ”通話ができるようになりました。今までGSMに対応していたのはごく一部の機種のみだったので、海外旅行や出張の機会の多い人にとっては非常に便利になります。「海外対応」という点については、他のキャリアに比べて大きく差をつけることになりました。

「ハイスピード」は、今までのFOMAに比べてダウンロードの速度が格段にアップした「HSDPA」という方式に対応したということ。iモードやフルブラウザでのサイトの閲覧がサクサクできるようになり、着うたなどのダウンロードも短縮されるので、今までよりもかなり快適にネットが使えるようになるのではと思います。

さらに、905iシリーズの大きなポイントは、これらの機能追加だけではなく、端末の購入方法が変わるということ。販売奨励金がなくなって端末価格が高くなるかわりに、基本料金が安くなって割賦販売(ローン)が利用できる「バリューコース」が利用できるようになります。905iシリーズ以降の端末を購入するときは、この「バリューコース」か、2年契約という条件のついた「ベーシックコース」のどちらかを選んで買うことになります(詳しくはドコモのサイトを参照)。




●各端末の印象は?

[D905i]

デザインにはほとんど変わりがないものの、若干厚みが増して重くなっています。ワンセグが入ったので仕方ないのかもしれないけど、「薄いスライド型」というのがDの良さだっただけに、これは惜しいところ。キーの表面がすこし凹凸のあるデザインになっているので、今までよりも押しやすくなっています。

これはDに限らず、905iの全機種がキーについてはかなり押しやすくなったという印象。薄型化の弊害で、キーがフラットになっているものが多くて打ち間違えることも多かったのですが、905iシリーズではそのような端末は見られず、どの機種も微妙な隆起をつけることで打ちやすさを確保しているようです。

[F905i]

F904iよりも直線的でシャープなラインで、シルバーの縁取りのおかげか高級感のあるデザインになりました。画面が横に回転する「ヨコモーション」の採用で、ワンセグ視聴も快適です。「らくらくホン」シリーズに採用されている「スーパーはっきりボイス」「ゆっくりボイス」が採用されたことも特徴。付加機能がどんどん強化されていく中で、通話という基本的な部分もしっかり改善していくという姿勢は必要ですよね。


キーも大きくなって押しやすいです。

F904iユーザーのみにわかってもらえるポイントとしては、カメラ機能で、全てのピクセルサイズで横画面での撮影が可能になっていました。904iでは、画面を横にした状態でも表示される画像は縦画像でしかなぜか撮れなかったので(特定のピクセルサイズのみ横表示されていた)、これは小さいようで大きな改善です。あと「プライバシーモード」はフォルダの非表示が可能になるなど、さらにパワーアップされています。

[N905i]

一見して「あ、いいな」と思ったのがN905i。PCのキーボードのような凹凸のある「PCライクキー」を採用することで、一定のストロークが確保されているので、入力がとても快適です。キー入力で選ぶならNでしょうか。

シンプルなラインでまとめられている中で、手に持つ部分は角に丸みがあったりとデザイン上の変化もあり、突出してはいないけど実用度が高く、長く飽きずに使えそうな印象です。

[P905i]

見た目の変化では一番引きが強いのがこれ。縦だけではなく横にも開く「Wオープンスタイル」を採用しており、ニンテンドーDSや小型のPCのような状態でワンセグが利用できます。

端末下部についているヒンジは、出たり入ったりする不思議な仕組みになっていて、縦に開くとき(通常の開き方のとき)はヒンジは引っ込んだ状態になるので、通話の邪魔になったりすることはありません。横に開くときだけピョコっと出てきて引っかかるようになっています。

[SH905i]

SHといえば“AQUOSケータイ”なのに、なぜかワンセグ対応じゃなかったSH904iですが、905iはちゃんとワンセグ対応です。ただし、薄さを優先したためか画面がクルっと回転する「サイクロイドスタイル」ではなく、SH704iと同じで画面をひねって裏返す方式になっています(「サイクロイドスタイル」はSH905iTVで採用)。AQUOSケータイといえばあの形、と思っている人にとっては少し残念かも。


画面の上部にはボタンがあり、ワンセグ視聴時の裏返しスタイルでも一部の操作ができます。

[SO905i]

なんと、あの「ジョグダイヤル」が復活! SOのジョグダイヤルとPoBOXの組み合わせが最強の入力環境だと思っている人も多いかと思いますが(ぼくもその一人ですが)、これはうれしいニュースです。そこでさっそく入力を試してみました。が、なんか…微妙に慣れが必要かも。

ジョグダイヤル部分が凹んでいて、そのまわりを十字キーが囲んでいるという形になっているのですが、ジョグダイヤルが小さいのと凹んでいることから、若干クリクリしにくい感じ。さらに周りのフチ(十字キー)が指に引っかかるので快適さがマイナス、という印象です。ジョグダイヤルと薄さ・十字キーとの共存を考えたらこうなったという良く考えられたデザインだとは思うのですが、昔のような快適さはもう望むべくもないんでしょうかね〜。

ちなみに外部メモリーはメモリースティックではなくmicroSDです。


[N905iμ]

90xシリーズ最薄をうたうモデル。ただし残念ながらワンセグには非対応です。見た目の一番の特徴はなんと「キーがない」ということ。線状に突起しているのはキーではなく“仕切り”で、文字がプリントされている部分がキーになっています。見た目にはいかにも「押しにくそう〜」と思ってしまうのですが、意外や意外、仕切りの突起があるためか、入力に関しては問題なく、今薄型モデルによく採用されているようなシート型のキーよりもずっと押しやすかったです。

とにかく薄くてスタイリッシュなのが欲しいけど、性能には妥協できない! ライバルには差をつけたい! ワンセグみたいな遊びの機能はいらない! というヤンエグ?な人におすすめです。

●705iシリーズにも注目機種が

来年発売の705iシリーズにも、注目したい機種がいくつかありました。

[D705iμ]

今となっては貴重になったストレート型の端末。スリムでメタリックなデザインがとにかくかっこいいです。単なるポッチになってしまったボタンが押しやすいのかどうかが気になるところですが…。

[N705i]

リアルフリートが展開する「amadana」ブランドのケータイ。木目の限定モデル(5000台限定)が、70年代のラジオやステレオみたいな“家具調”という感じで惹かれます。

これはamadanaの店頭かネットショップで、高級イヤホン同梱で6万3000円で販売されるとのこと。


●会場にはCMタレントも勢揃い!したんですけど…

発表会では、「DoCoMo 2.0」のCMに出演中の長瀬さん、浅野さん、妻夫木さん、瑛太さんら8人のタレントが登場。超人気のタレントが勢揃いするということだけあって、マスコミの数も通常よりもかなり多かったです。が、大人の事情によりネットでは写真が一切掲載できないので、残念ながらお見せすることができません。

が、エピソードを一つ紹介すると、「ケータイでの撮影は禁止」と何度もアナウンスされていたにもかかわらず(報道だからケータイで撮っているほうが非常識なんですが)、写真を撮っている女性が何人もいたので、司会の人が「ケータイでの撮影は行わないでください」と注意したところ、妻夫木氏が「ケータイのCMなのにねぇ?」と苦笑していたのが面白かったです。

※ジャニーズ事務所所属タレントの写真はWeb掲載が一切禁止になっています

●結論・905iシリーズはかなりおすすめ!

今回の905iシリーズは、ワンセグなどの“高付加価値”な機能が標準装備になり、「多くの人に求められる機能がどの機種にも備わっている」という状況になりました。今までは端末を選ぶときに「デザインを重視するか、機能を重視するか」と、どちらかを妥協しないといけないということもあったけど、これからはあまり悩まなくても良さそうです。

また、どの機種も液晶画面が今までよりも格段にキレイになっていたり、キー入力がしやすくなっていたりと、カタログやスペック値ではわかりにくい部分の改善が顕著だったことも印象的です。他キャリアとの競争のために、単に新機種のラインナップの幅広さや色数で勝負するのではなく、ユーザーの使いやすさというところにちゃんと手を入れてきたというのが良いです。

デザイン面でも、D705iやamadanaケータイみたいなデザインコンセプトなモデルだけではなく、平均値がググっと上がったような印象を受けました。auではdesign projectのインパクトがあまりに強いので、「デザインの良いケータイといえばau」というイメージになっているけど、実際のところdesign project以外のラインナップはわりとフツーのデザインです。905iのデザインはインパクトはそれほどではないけど、今までのモデルをブラッシュアップして使いやすくした完成度の高いデザインになっています。

ただひとつ気になったのは、液晶が高精細になりすぎて、ワンセグの画質の粗さがけっこう目立つようになったということ。ワンセグの解像度が320×240ピクセルのところを、905iシリーズの液晶は864×480ピクセルと、倍以上の解像度があるので、画面一杯に表示させるとかなり引き延ばして映すことになってしまいます。

ハイビジョンの大型テレビでアナログの地上波放送を見るとかなり粗く見えるのと同じような感じで、いままでは液晶のほどほどの粗さであまり気にならなかった低画質が際立ってしまうようになりました。これは高画質化の副作用という感じですな。むしろ、ここまで高解像度になったら、ワンセグじゃなくて普通の地上デジタル放送に対応することを期待したいです。まだまだ先の話だろうと思うけど。

ただし左右幅が864ピクセルもあると、フルブラウザでほとんどのサイトが原寸表示できることになるので、HSDPAの採用とともにネットの使い勝手は飛躍的に高まりました。ケータイでバリバリネットを使う人にとっては、905iへの買い換えは必須とも言えるかもしれません。

今までとは買い方が変わり、ほとんどのケースで2年間は同じ端末を使わないといけなくなるということで、これからは「2年間は機能的にも陳腐にならずに、飽きずに使えるケータイ」ということが端末選びの重要ポイントになってくると思います。905iシリーズはその条件を十分に満たしているといえるのではないでしょうか。

NTTドコモ「905iシリーズ」
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/905i/

投稿者 dennou : 14:00 | コメント (2) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/11/905i705i.html

2007年08月23日

オーストラリアのケータイ事情

q_and_a.gif

ちょっとご質問があります。私も今年の11月からパースへ行く予定なのですが、日本から自分のケータイを持っていこうと思っています。機種はFOMA SO903iで海外対応しているのですが、アダプタが240Vまで対応していると説明書にはあるのですが、パースの電圧は240Vなんでしょうか?オーストラリアは電圧が250Vのところもあるみたいなので。。。
(山口県・はるさめさん)

パースのケータイ事情について、得たことを書きますね。

まず充電器ですが、240Vまで対応と表示されているものであれば、変換プラグだけ用意しておけば問題なく使えます。変換プラグは電器店でオーストラリア対応と書かれている「ハの字」になったものを買えばOKです。

903iで使用できる地域ですが、パース市内では、フリーマントル、ミッドランドまでを含めてほぼ問題なく使えたものの、それよりも少し離れた地域に行くと、すぐに圏外になってしまいました(ロットネスト島も圏外でした)。オーストラリアではいわゆる「3G」(FOMAが採用しているW-CDMAに対応した方式)は普及が始まったばかりなので、まだまだ都市部でしか使えないということです。日本で言うと、2001年にFOMAのサービスが開始された当時のような状況といえます。

オーストラリアで一般的に使われているのはGSM方式なので、都市部以外でケータイを使おうと思うと、GSM対応のケータイを用意しないといけないようです。GSM対応であれば、とりあえず人が住んでいるところならほとんどの地域で使える模様。例えばドコモなら、WORLD WING対応で、かつ「3G」+「GSM」対応のもの(ラインナップはこちら)がそれにあたります。

ぼくの持って行ったのはF904iなので、3Gには対応しているけどGSMには対応していません。903iシリーズと904iシリーズは、3Gのみの対応となっています。これから海外に行く人で、ちょっと市街地を離れた場所に行くというのであれば、できれば海外対応ケータイをレンタルしていったほうがいいかも(ドコモからレンタルされる機種はGSM対応になっています)。

そのほか、海外での使用については以下の記事を参考にしてみてね。

[関連記事]
「海外で普段のケータイを使うには」

投稿者 dennou : 15:00 | コメント (2) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/08/post_122.html

2007年08月02日

海外で普段のケータイを使うには

070731_dennou.jpg

海外行きの準備を淡々と進めている中、重要なのが「ケータイ」をどうするかということなんですが、イマドキのケータイはそのまま海外に持って行って使えるというのを知って少し感動しました。

調べてみると、どのキャリアかということに限らず、海外でケータイを使うのには次の3つの方法があることがわかりました。

(1)今使っているケータイをそのまま持って行って、普段の自分の番号で使う

(2)国内で海外用のケータイをレンタルして、SIMカードを差し替えて普段の番号で使う

(3)海外でケータイをレンタルして使う

今回は(3)については除外するとして、一番カンタンで手間がかからないのはもちろん(1)の方法です。ただし、これには自分の今使っているケータイが海外(ローミング)に対応している必要があります。



●海外対応はドコモ、ソフトバンクが充実

ドコモの場合、FOMA 903iシリーズ以降であれば、「WORLD WING」に対応しているので、これらの機種を使っているのであればほとんどの国でそのまま使えて、通話だけでなくメールやiモードも利用できます(対応機種はサイトで確認を)。海外に持って行って、日本からかけてもらう時は、普段の番号でかけてもらうだけというお手軽さ。ぼくの場合、F904iを使っているので、とくに何もしなくてもそのまま持って行けば使えるとわかりました。ちなみにシティリビング東京版7/27号の13面にも記事があるので参考にしてみてね(PDFへのリンク)。

auの場合は「グローバルパスポート」に対応していればOK。ただし対応機種は少ないので、これらの機種を普段使っているという人はあまりいないかと思います。なので、auユーザーは(2)のSIMカード(au ICカード)を差し替えるという方法が基本になります。

ソフトバンクは3G対応であればそのまま使用可だということです(ソフトバンクの海外サポートページ)。


(2)の方法は、ドコモならWebサイトの申し込みページかiモードからレンタルを申し込んで、宅配か空港のカウンターで端末を受け取り、FOMAカードを差し替えれば、普段の番号で電話を受けることができます。レンタル料は1日105円(9/30まではレンタル料無料)と安いので、旅行に合わせてあわてて新しいケータイに買い換えるということをしなくてもよさそうです。

auは「グローバルエキスパート」というサービスを利用します。これも申し込みページかEZwebで申し込んで、宅配か空港のカウンターで受け取り、au ICカードを差し替えて使います。レンタル料は30日までが500円/日と、少し高め。

どちらも国によっては使えない場合があるのでサイトで確認を。海外対応に関しては、海外でも一般的な通信方式のW-CDMAに対応しているドコモとソフトバンクがかなり有利という感じですね。


●通話・メール料金はどれくらい?

さて、気になるのは通話料金やメールするのにどれくらいかかるのか、ということ。今回は行き先がオーストラリアなので、エリアと料金をチェックできるページでいくらかかるのかを調べてみたところ、

(1)滞在国内への通話…80円/分
(2)滞在先(オーストラリア)から日本…180円/分
(3)日本からオーストラリア…発信側:最後にその人が日本で電源を切った場所までの通話料金(つまり国内通話料金)+着信側にも80円/分がかかる

(3)の場合は、発信側(日本)には国内通話料金しかかからないので、海外からかけるよりも日本からかけてもらったほうが、かなり安くつきそうです。

また、海外にいる人同士でかける場合は、日本の国番号「+81」に続いて通常の番号から0を除いた番号(例えば090-1234-5678なら、+81-90-1234-5678)でダイヤルすることになります。つまり、+81でかけるということは、一旦日本を経由して国際転送されてくるということになるので、発信側に日本までの通話料180円/分、着信側にも国際転送料の80円/分がかかります。通話する人同士はすぐ近くにいるのに、音声は日本まではるばる往復してくるというのがものすごいですね。便利だからといって使いすぎてしまうと後でえらいことになりそうです。

ぼくも念のため、基本料金のプランを一つ上のものに変えておきました。プランは月の途中でも日割りで変更ができるので、そんなに使わなかった場合は帰国してから元のプランに戻せば問題なしです。

そしてメールの場合は、50パケットまで50円、50パケットを超える分には0.2円/パケットがかかるということ。これは送信も受信も同じ料金で、どれだけ文字数が少なくても、50円は必ずかかるようになっています。50パケットというと全角で3000文字程度なので、普通のメールならほとんどが50円で済みそうだけど、問題になるのはスパムとか用事のないDMでも、受信するだけで1通あたり50円かかってしまうということ。普段から迷惑メールやDMを多く受信している人は、渡航前に受信制限などをかけておいたほうが安心ですね。

ケータイの充電に関しては、普通のアダプターだと国内にしか対応していないので、「マルチボルテージ対応」の海外用のアダプターを購入するか、PCなどを経由してUSB充電ケーブルで充電すればいいと思います。

PCを持っていかなくても、バッファローコクヨサプライから直接コンセントに差す方式の海外対応のUSB充電アダプターというのが発売されているので、こういうのを利用するのもいいかと思います。USBだとケータイだけでなくiPodなんかも充電できるので便利そう。

070802_agp5v1bk.jpg
価格は800円程度。100均のUSB充電ケーブルと組み合わせれば安く済みそうです。



[各キャリアの海外サポートページ]

NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/

au
http://www.au.kddi.com/kaigai/gp/

ソフトバンク
http://mb.softbank.jp/mb/service/3G/global_service/

投稿者 dennou : 14:00 | コメント (0) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/08/post_119.html

2007年07月12日

ケータイのバッテリー表示に対する誤解

070712_battery.gif

あのバッテリー表示のアイコンの話ですけど、よく「電池の残量がまだ2つあると思ったのに、それからすぐになくなってしまった!」などという声を聞くのですが、それは表示の意味を誤解してます。

まあこれはアイコンのデザインのせいでもあるんですけど、目盛り3つ表示は「まだ十分ある」で間違いないんですが、2つ表示は「残り2/3ある」じゃなくて、「少なくなっている」という意味です(“少ない”というのがかなりあいまいなんですが)。そして1つ表示は「1/3ある」じゃなくて、「もうほとんどない」という意味です。だから2つ表示になったらもう充電しといたほうがいいんですけど、下手に3分割表示になっているせいで、2つになっても「2/3あるからまだ大丈夫」って思ってしまうんですよね〜。

070712_battery01.gif
こういうことです。



ビデオカメラみたいに「あと何分」とまでは表示できなくてもいいと思うけど、アバウトすぎる電池表示がちょっと気になるこのごろです。

投稿者 dennou : 15:30 | コメント (5) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/07/post_117.html

2007年06月15日

ワンセグの字幕表示が非常に便利です

残業中や電車の中でちょくちょくワンセグを見ているんですが、字幕が表示されるのがかなり便利です。

もちろんイヤホンをつけて見ることもあるんですけど、データ放送で字幕を表示するように設定もできるので、画面だけ見ていても内容が把握できるのがいいです。
これはデジタル放送ならではのメリットですね〜。
字幕は全部の番組で表示されるというわけではないんですが、わりと多くの番組が字幕に対応しているみたいで、ドラマやバラエティなどの録画ものはだいたい表示されます。

驚いたのは、リアルタイムのニュース番組で字幕が表示されているものがあったこと。これはアナウンサーの声を聞きながらすごい勢いでタイプしている“中の人”がいるんでしょうか?

でも見ていると、画面展開に字幕が追いつかず、途中で別の画面に変わってしまい、あきらめてそのまま途中で投げ出してしまうような人間臭さがあったりして、
「字幕がんばれ! 超がんばれ!」と応援させてくれる気分になりました。
そのうち「こんな速さで打てるか〜!」みたいにキレてくれたら面白いですね。

投稿者 dennou : 19:00 | コメント (3) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/06/post_114.html

2007年06月12日

ワンセグ+全部入りが魅力のF904i

ぶらりと入った地元のケータイショップで、ドコモの新機種「F904i」が安かったので機種変更してきました。

4月に行われたドコモの発表会(以前の記事)では、ひととおり「ドコモ2.0」の内容を見てきたんですが、正直言って904iシリーズにはそれほど魅力を感じていたわけではありませんでした。「直感ゲーム」っていっても、Wiiに比べたら“超”がつくほどの簡易版という感じでゲーマーとしては全くそそられないし、新サービスの「2 in 1」に関しても、自分の生活では2つのメアドと電話番号を使い分けるような必要性はまったくないので、「2.0」でドコモがプッシュしている主要なサービスが、見事に自分のニーズから外れてしまっていて、「今回はスルーかな」と思っていました。

ただ、次買うならワンセグは外せない、とは思っていたので、904iシリーズで唯一のワンセグ搭載機種である「F904i」がいくらで出てくるかな〜とチェックしていたところ、地元国分寺のケータイショップで「FOMA→FOMA買い増し(10ヶ月)22,800円」というかなりの安値(ドコモの新機種としては安値なんです>他のユーザーの人)で売られているのを見つけて、思わず「これ下さい」と店員さんに声をかけてしまいました。

しかし「安い!」と思っても、そのままでは買わないのが関西人の性。自分が値頃だと思う価格から、どれだけ下げてもらうかが勝負のしどころです。「2万しかないけど今すぐ欲しいなぁ〜」ということをしきりにアピールして、結局2万円にまで下げてもらいました。

ちなみに、関西人の値切りのコツについてですが、闇雲に「兄ちゃん負けて〜な〜」といってもほとんど効果はありません。まずいくらまで出せるかということと、その値段なら今すぐに買うということをアピールしておいて、あとは世間話をするのです。そしてその製品について研究済みでいかに良く知っていたとしても、それをひけらかすのは我慢して、店員の説明を興味深く聞き、「え!これってワンセグも見られるの!」「2つの電話番号!? そんなこともできるの。すごいね〜」というように、いちいち感心するのです。自分の話にいちいち共感して感心してくれる客というのが、店員にとって魅力的でないはずがありません。店員に「この客に買わせたい」と思わせるのが“客側のコツ”というわけです。

なので「買ってやる・負けさせてやる」という対決姿勢ではなく、「買わせてもらう・負けてもらう」という姿勢で臨みましょう。そしてあとは“落としどころ”はほどほどにする、ということで、「この値段じゃないと絶対に買わない」というのではなく、「ここまで下げてくれたらここは譲ってもいいよ」というふうに条件をつけるというのも良いです。



●ドコモ初の“ワンセグ+GPS”搭載

細かなスペック等はドコモのサイトを見てもらうとして、この機種の主な特徴としては、F904iがドコモでは初の“ワンセグ+GPS”搭載機種であることと、ディスプレイが横に回転する“ヨコモーション”スタイルを取り入れていること、指紋認証機能を搭載しているなどセキュリティ機能が充実していること、が上げられます。また、従来のワンセグ端末にありがちなボテっとした分厚いボディではなく、普通の端末並みにスリムなデザインになっているのもポイントです。

実は今までに出ている903iTVシリーズ(未発売のSO903iTVを含む)などのワンセグ対応機種は、全てGPSが非搭載でした。auではGPSとワンセグというのは今や常識みたいになってるけど、これはドコモとauの地図サービスへの力の入れ方に差があったからというのが理由だと思います。

しかし、先日の報道でもあったように、ドコモもゼンリンと資本提携を行って、これからは地図サービスにもかなり力を入れていくという方針が発表されました。年末に出る予定の905iシリーズでは、ワンセグとGPSは全ての機種に搭載される基本機能になるということ。それを先取りしているのがF904iなのです。GPSの地図案内も使いたいけどワンセグも見たい…というニーズを、初めて満たすことができたのがこの機種というわけです。



●使いやすい「ヨコモーション」スタイル

「ヨコモーション」は、ディスプレイが左右のどちらにも回転して横画面になるというもの。ディスプレイを回転させると自動的にワンセグが起動して視聴できるようになるほか、メール入力時にも回転させると絵文字や定型句などが入力できたりと、回転という動作と機能がかなり密接に連携しており、単に横になって見やすい、というだけではない部分まで作り込んであるのが良いです。また、回転させたときの動作は自分で設定できるので、ワンセグではなくカメラを起動したり、フルブラウザを起動するということも可能。このあたりのカスタマイズの自由度が高いのには感心しました。


回転の動作はとてもスムーズです。




●セキュリティ機能も万全

他の機種に比べてセキュリティ機能が充実しているというのがFの“ウリ”でしたが、904iでもその良さは受け継いでいます。指紋認証はケータイのロックだけに使うのではなく、サイトのパスワードなどにも設定できるので、一度登録しておけばパスワードを忘れてしまっても指紋で認証させるだけでOK。指紋認証はセンサーで指をスキャンするのでちょっと面倒くさい、という印象だったけど、認識率は非常に高くて、片手で持ちながら、その持ち手の人差し指でもさっと認証できるので手間がありませんでした。


センサーが背面にあるので、片手で持ちながらでもスキャンしやすいです。



また、“シークレットモード”もかなりの充実っぷりです。アドレス帳で「シークレット属性」をつけた人に対しては、アドレス帳だけでなく着信/発信履歴や受信メールまでも非表示になる上に、「シークレット属性」の人からメールを受信した場合、一見してそれとはわからないように、「電池マーク」だけが変化する、という“秘密主義”です。つまり、「何か隠されているけど、ロックしてそれが見られない状態」にするというのではなく、「隠していること自体を隠してしまう」というわけです。隠されているのがわかると余計にのぞいてみたくなるのが人情というものですが、この仕組みであれば安心!? 後ろめたいことがある人にとっては、無用なトラブル?を避けるためにも重宝する機能かもしれません。よくわかりませんが。



●ワンセグの実力は?

ワンセグワンセグ言うけれど、ほんとにちゃんと見られるの?というのは、みんなが思う疑問だと思います。自分の生活圏でどれくらい見られるのかを試してみました。

まず、自宅(国分寺)のマンション内での視聴に関しては、かなり厳しいということがわかりました。自宅は3階で、周りには高いビルなどの遮蔽物はないのですが、リビングや寝室ではほぼ受信不可、ベランダに出てやっといくつかの局が受信できるという感じです。局によっても電波のレベルが違って、例えばフジテレビは受信できるけどNHKはダメ、ということもあります。やはりコンクリート建築の場合は電波環境に関しては厳しいということでしょうか。木造の戸建て住宅ならまた違うかもしれません。

まあ自宅でわざわざワンセグを見るわけではないので全然問題はないんですけど、もし家にテレビがない、またはテレビがない部屋で、ワンセグケータイがその替わりになるかな?と思っている人は、過剰な期待は禁物です。

次に通勤電車。西国分寺から東京まで中央線で通っていますが、これはおおむね良好で、映像も音声もクリアに受信できました。ただ、三鷹から武蔵小金井の間では、高架工事の影響のためか受信できないことが多かったです。これは電車が高架を走るようになればクリアになるかもしれません。出勤時に朝のニュースを見たり、帰宅時にナイター中継を見られるというのは便利ですね〜。

会社(丸の内)では、窓際ではおおむね良好、窓から5メートル程度離れた自席では、受信できない局の方が多く、受信できてもアンテナレベルが1か2程度で、映像が途切れがちになるという状況でした。

試しに同僚が持っていた初代アクオスケータイ(ソフトバンク)と受信状況を比べてみたところ、やはり世代の差なのか、F904iのほうがおおむね良好でしたが、局によって受信状態が異なることがありました。例えばF904iでは日本テレビが全く受信できないのに、アクオスケータイでは問題なく見られる、F904iではフジテレビが問題なく見られるのに、アクオスケータイでは途切れ途切れ、という感じです。同じ局でも、端末が違うと受信できたりできなかったりする、ということですね。

基本的にビル内やマンション内では、受信できたらラッキーくらいに考えたほうがいいかもしれません。地上を走る電車では問題なく使えると思います。


ワンセグのアンテナは背面のヒンジの近くから引き出すようになっています。



●ワンセグなら唯一の選択、総合力の高い優等生

904iシリーズはもともと基本機能が高いんだけど、唯一のワンセグ対応ということで、今ワンセグを求める人は事実上これしか選択肢がないと思います。903iTVもまだ併売されているけど、よっぽど「この機種しか考えられない!」というこだわりがない限りは、F904iをおすすめします。やはり機能面では903iTVに対して大きな差があるな〜と感じました。

ワンセグに興味がなくても、画面の大きさや「ヨコモーション」の使いやすさ、セキュリティ機能に惹かれるのであれば“買い”でしょう。自宅では普段そんなにテレビを見ないという人でも、通勤時などのスキマ時間にテレビを見られるというのであれば、ワンセグの利用価値はけっこう高いのではないでしょうか。


NTTドコモ「F904i」
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/904i/f904i/

富士通「F904i」
http://www.fmworld.net/product/phone/f904i/?fmwfrom=top_info

[関連記事]
「ドコモ904iの発表会に行ってきました」

投稿者 dennou : 14:00 | コメント (0) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/06/f904i.html

2007年06月06日

利用料もパケット代も無料でケータイで地図が見られる“裏技”

ケータイの地図サービスといえば今やいろんなサービスがありますが、利用料だけでなく、パケット代も全部タダで利用できる地図サービスがあります(ただしドコモ限定)。

「NAVITIME」や「Mapfan」みたいな公式メニューに入っている地図サービスは、無料メニューだと検索はできるけどスクロールができない、というような制限があったりします。また「Googleローカル」のように、月額利用料も無料で使えるサービスもあるけど、地図というのはパケットの通信量もけっこう多いので、頻繁に使っているとパケット代がかなりの金額になっていることもあります。定額プランにでも入っていないと、なかなか気軽に使うというわけにはいきません。

ドコモのケータイの場合、実はなんとドコモ自らが地図のサービスを提供しています。「地図サービス」として表に出ているものではないのでちょっと裏技っぽい使い方なんだけど、ドコモの「料金&お申し込み・設定」ページからたどれる「サービスエリアマップ」というのがそれ。

「iメニュー」→「8・料金&お申込・設定」→「ドコモからのお知らせ」→「サービスエリア」

area_map_QR.gif
QRコードも貼っておきます。



メニューからかなり深くたどらないと見つけられないんですが、これはドコモのサービスエリアマップが表示できるというもので、本来は特定のエリアが電波の圏内なのかをチェックするためのものです。でも、住所で地図を検索する機能や、iエリアやGPSを利用して、今いる場所付近の地図を表示する機能も揃っているので、地図としての最低限の利用ができます。

しかもこれはドコモのサポートページ内のサービスということで、パケット代はもちろん無料。縮尺の変更やスクロールもできるので、サービスエリアを調べるだけのものとしてはかなり高機能なのではないでしょうか。こんなメニューの奥底に置いておくのはもったいないです。


住所で検索できるほか、電波を受信している基地局から現在地を調べる「iエリア」とGPSに対応。




縮尺は1/10000まで拡大可能です。本来はエリアを見るためのものなので、目標物は少なめ。1/5000くらいまで拡大できるともっと実用度があがりそうなんですが…。




銀座の地図だとこんな感じ。番地などはちゃんとわかるので、細かい建物まではわからないまでも、駅からの方角など、位置関係の把握は十分できそうです。


地図大手のゼンリンと提携して、905iシリーズではGPSでの経路案内を無料にする、という報道があったけど、こんなサービスをすでに“無言”で提供していたドコモには少しおどろきました。

投稿者 dennou : 18:30 | コメント (1) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/06/post_113.html

2007年04月24日

ドコモ904iの発表会に行ってきました(後編)

今回発表になったのは5機種。簡単にチェックしていきます。

●N904i

Nはなんと「WVGA」(480×854ドット)もの高解像度の液晶を搭載。フルブラウザでサイトを表示したときの表示範囲は、他の機種と比べると圧倒的に広く使いやすいです。N独特の「ニューロポインター」と併用すると、かなりPCに近い快適さを得られるのではないでしょうか。904iの中でもNだけは高速通信規格(HSDPA)に対応しているので、フルブラウザでのWeb閲覧用途にはかなり強力な端末です。

デザインも、イタリアのデザイナー、ステファノ・ジョバンノーニ氏とのコラボレーションと力が入っています。シンプルだけど「いい形」をしていて、個人的には色や質感はNが一番好みかも?と思いました。


●SH904i

SHというとアクオスケータイ、というイメージですが、これはワンセグ対応ではないのが残念。なので印象としては「903iと変わらんなー」という感じです。新たに「TOUCH CRUISERパッド」を搭載して、指先をスライドしてポインターを移動させたり、ダブルタップして決定したりという操作方法が追加されています。

しかし会場の誰もが「これは便利だー!」と言っていたのが、「名刺リーダー」という機能。カメラで名刺を撮影すると文字を読み取って電話帳に登録してくれるという、一見地味ながらも、社会人であれば皆欲しいと思うであろう超実用的な機能です。読み取った文字列は、ちゃんと自動的に「名前」「電話番号」「メール」「会社名・部署名」に振り分けてくれるので、項目を自分で指定する必要もありません。この機能だけでSHが欲しいと思ってしまいました。

こんな感じで名刺を撮影すると…

ばっちり100%の認識率でびっくり。たぶん「@が入っているのはメール」「●●社●●部と入っているのは会社名と部署名」みたいなルールで項目を振り分けているのでしょうか。


●F904i

904iシリーズ唯一のワンセグ対応機種。これはドコモのワンセグ対応が縮小になったというわけではなく、903iTVも併売されるという理由からのようです。Fだけはワンセグモデルが出てなかったので、本来なら「F903iTV」として発売されるべき端末だったという感じですね。

液晶画面がスムーズに横にくるっと回転して、ワンセグの視聴はとても快適。しかもワンセグ搭載なのに厚さ22mmと、F903iの24mmよりも薄くなっています(重さは131g→138gと若干増えている)。ワンセグがいいけどゴツいのはイヤ!という人にはおすすめです。


●D904i

今までも薄いという印象だったDですが、904iになってさらに薄くなりました(18.2mm→16.8mm)。特長である「スピードセレクター」(ダイヤル)にも「ターボモード」が追加され、ブラウザのスクロールなどでより速い操作が可能になっています。操作性に関しては、このスピードセレクターのおかげでピカイチだと思います。

しかし、今まで本体側面にあったオープンボタンが省略されており、スライドするには画面を指でスライドさせる方法しかなくなってしまいました。説明によると薄さを優先したからボタンがなくなったというわけではなく、主なターゲットとする女性ユーザーにとっては、ボタンを押すという操作よりも、直に画面を動かす操作のほうがやりやすいから、というのが理由だそうですが、これは人によってかなり評価がわかれるところかもしれません。ボタンを押すと「カシャッ」っとかっこ良くスライドするのがDのだいご味だったんですが。でも実際に操作してみると、今までよりも画面はスムーズに動くようになっているので、スライドするのに支障があるというわけではありません。


●P904i

Pはカスタムジャケットがリニューアルされ、ジャケット交換で見た目の変化だけでなく、背面ディスプレイの見え方も変化するというものになりました。基本的にカスタムジャケットなしでも成り立つデザインになっているので、今までよりもジャケットの存在感が少し薄れたかな?という感じがします。デザイン的にはステンレスやミラーのメタリックな質感が特徴だと言えます。

903iとは異なりボタンがシート状のものに変更され、少し押しづらくなっているのが気になりました。




明言はされていませんが、それぞれ5〜6月にかけて「N→SH→F→D→P」という順に発売される模様です。目玉のサービス以外にも、モバイルバンキングを使いやすいようにインターフェースを標準化した「iアプリバンキング」や、オークションへ簡単に出品できる「楽オク出品アプリ」などの新しい要素が追加されています。

また気になる情報としては、広告キャンペーンも一新されるとのこと。月9クラスのタレントが出演し、中には他社のCMに出演していたタレントも出るそうです。他社に出演というと、「ああ、あの人とかあの人とか…」と想像がふくらむけど、なかなか挑戦的だなーと思ってしまいます。写真のシルエットで予想してみてください。

かなり昔の話ですが、ドコモのCMに出演していた織田裕二がIDO(現au)に移ったという“事件”があったんですが、その仕返しなのかどうかはわかりません。


●新サービスへの疑問

「2in1」は、「MNPで他社から契約を奪えないのであれば、自分のところで契約を増やせばいいんだ!」という“逆転の発想”みたいなところから出てきたサービスのように思えます。「2in1」に加入すると回線契約が増えるという形になるので、ユーザー数は増えなくても契約数は増える、ということになるからです。これを編み出した企画担当者は勲章ものでしょう。ソフトバンクの格安プランに流れてしまっている2台目需要をキャッチするというのは、携帯の契約者数が1億人を超えてユーザーが飽和状態にある今、これからの展開を考えると非常に重要なことだと思います。

しかし、人によっては便利なサービスではあるとは思うのですが、「キャリアの都合」というのがわりと表に出てきてしまっているような気がします。

また、「2in1」や「直感ゲーム」は、ログイン機能やセンサーが必要なのでハード的な対応が必要ということはわかるけど、今回の発表の目玉になるかと思われる定額制の「うた・ホーダイ」に、なぜ904iが必要なのかが今ひとつわかりません。今でもアプリなんかは月額315円くらいでダウンロードし放題だということを考えると、着うたのダウンロードも、ハード的な対応というよりもコンテンツ提供者との契約だけの問題で、ファイルフォーマットも3GPPを使用することから、903iシリーズなどでも対応できるような気がするんですが、どうなんでしょうか。技術的ではなく戦略的な問題で904iからの対応になっているんだったらちょっと残念な気がします。

あとは、どれだけ定額に対応した曲のラインナップを充実できるか、ということに限るのではないでしょうか。全ての着うたサイトの曲が定額でダウンロードできるというサービスでは全くなくて、定額制に対応した一部の曲だけが対応サイトでダウンロードできる(料金もサイトごとに支払う)というものなので、月数千円払ってもダウンロードしたい曲が全然ない、という可能性もあります。着うたのニーズといえば、おそらく「ヒットチャートをどれだけカバーできるか」にかかっていると思うので、それをクリアできれば化けるかもしれませんね。


NTTドコモ「904iシリーズ」
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/904i/

「DoCoMo2.0」サイト
http://docomo2.jp/top.html

投稿者 dennou : 16:30 | コメント (1) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/04/904i_1.html

2007年04月23日

ドコモ904iの発表会に行ってきました(前編)

070423_904i_01.jpg

都内のホテルで「904i」の発表会が開催。「あれ、もう904なの!?」と思いつつ、会場で実機を見てきました。

いつもだとナンバリングの「i」の次はセカンドモデルを意味する「is」が発売されるというのが恒例になってますが、今回は903iの次はいきなり904i(903iTVはあったけど)が発表に。機能やサービスで大きくバージョンアップしたときはナンバリングを増やす、というのが一応の方針だそうで、今回はマイナーチェンジでは収まらないバージョンアップになったということだそうです。そして年末には「904is」ではなくて「905i」を出すとのこと。


ステージにはドコモの夏野氏が登場。今回の904i発売にともなうキャンペーンを「DoCoMo 2.0」と称して、ケータイが次のステージに移る、ということをアピールしたいと言っていました。「なんたら2.0」というのは、今となってはマーケティング用語としては終わったとは言わないまでもかなり旬を外した感があるんで、今使うのはちょっと恥ずかしい感じがしますが、ドコモ的には“なんたら2.0”という言葉は、今が世間一般のいわゆる「普通の人」に降りてきた、いいタイミングなんだそうです。


904iの大きな特長は3つ。「2in1」「直感ゲーム」「うた・ホーダイ」という新しいサービスに対応したということ。

まず「2in1」は、1台の端末で2つの電話番号、2つのメールアドレスを使い分けられるというもので、以前からあった「マルチナンバー」のように単に複数の電話番号を持てるのとは異なり、完全に番号を切り替えて使うことができます。これはちょうどPCでユーザーアカウントを切り替えるように、パスワードを入れて“ログイン”すると、壁紙や電話帳、メールボックスも切り替えて使い分けられるという形になっています。今まで仕事やプライベート用に2台の端末を使い分けていた人にとっては便利なのではないでしょうか。個人でも、アンケートや伝票などに記入する「表の番号」と、友達に教える「裏の番号」というように使い分けると便利かも。

料金は月額945円で、「他社さんの白いプランを意識した」そう。新規に契約回線を増やすよりはだいぶ割安になっています。

ただ、「自分が使うかな〜?」と考えると微妙なサービスと言えます。留守電サービスみたいに315円くらいで利用できるのなら便利だけど、945円払って2つの番号を持つというのはあんまり一般的なユーザーを想定したものではないのかもしれません。番号は1つでいいので、メールアドレスを月100円くらいで複数持てるようにしてほしいです。


次は「直感ゲーム」。これはまんま「Wii」みたいなもの、といえばわかりやすいかも? 要するに、端末に搭載されたセンサーで動きを感知してゲームに反映させるというものです(正確には、Dにはモーションセンサーが搭載、P・SHはカメラで背景を撮影してそれを解析することで動きを割り出しているとのこと)。

デモでは夏野氏が「モバイル塊魂」を、全身をくねくねと動かしながら遊んでいました(端末を傾けるとその方向に転がっていくというプレイ方法なので)。ゲームそのものは楽しそうです。

ただ、夏野氏は「今では電車の中で静かにケータイでゲームを遊んでいる人が多いですが、904iが発売された後は体を動かして遊ぶ人が増えるかもしれません」とアピールしていましたが、これはちょっとプラス要素というよりマイナス要素ですよね。車内でケータイを振ったり体を動かして遊ぶというのは、迷惑行為以外の何ものでもないので、そのあたりは配慮していただきたいと思います。

電車の中で隣でこんなふうに遊ばれた日にはね…


あとゲーム内容にもよると思うけど、Wiiリモコンを振ったりするのとは違って、ケータイは操作画面が手元にあるので、画面を大きく動かしながらプレイするのは難しいと感じました。「塊魂」みたいに、軽く傾けたりするようなものだと面白いんですが。


最後に「うた・ホーダイ」。これは一部先行して報道されていたとおりの内容で、月額定額制の「着うた」サービスです。1曲あたり200〜300円といった料金でダウンロードしていたのが、月額の定額料金を払うとダウンロードし放題になるというもの(パケット代はかかるので、パケ・ホーダイの加入が前提になりそう)。曲を提供する業者によって料金は異なり、主なところでは「ナップスター♪♪♪No.1」(ナップスタージャパン)の1980円(約30万曲)、「うたUSENフル」(USEN)の2000円(1万曲)などが予定されています。

ナップスターの場合はPCでの音楽配信とセットで提供され、月額1980円を払えばPCでもケータイでもダウンロードし放題になります(今までのPC配信にケータイ定額配信が追加されるという形)。ちなみにPCでダウンロードする場合のファイルフォーマットはWMA、ケータイの場合は3GPP(MPEG4)だそうです。

(後編では各端末に触れてみます)


ドコモ904iサイト
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/904i/index.html

プレスリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/070423_00.html

投稿者 dennou : 20:00 | コメント (1) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/04/904i.html

2007年04月11日

携帯でもGmailが使えるようになりました



フリーのWebメールにはいろいろ種類があるけど、容量の大きさや使いやすさで群を抜くのがやっぱりGoogleの「Gmail」です。携帯でも読み書きができるようになって、さらに便利になりました。

Gmailはメールボックスの容量が非常に大きいので、自宅のプロバイダー宛てのメールを全部転送しておいても大丈夫なのがうれしいです。メールの振り分け機能が充実しているというのと、Googleだけに検索機能も非常に強力というのが、毎日大量のメールを扱う人にとっては便利なポイント。

今までは携帯でGmail宛てのメールを見るには、そこからさらに携帯のアドレスに転送するという方法しかなかったけど、携帯から直接Gmailにログインできるようになりました。つまり、自分に来る様々なメールアドレス宛てのメールを全部Gmailに転送しておけば、携帯1本で全部済ませることができるということですね。添付ファイルに関しても、写真はもちろんワード文書やPDFもテキストに変換されて表示されるので、簡単な資料なら確認することもできます。

キャリアはドコモ、au、ソフトバンクに対応。使い勝手の良いWebメールを探している人はぜひ試してみてください。

Gmail
http://mail.google.com/mail/

Googleモバイル
http://www.google.co.jp/mobile/mail/index.html

投稿者 dennou : 15:00 | コメント (0) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/04/gmail.html

2007年01月16日

“音楽ケータイ”から“映像ケータイ”へ au design projectなど、auの新モデルが発表

都内で行われたauの春モデル発表会に行ってきました。au design projectの新モデルに注目!

今日発表されたのは、au design projectの新モデル「MEDIA SKIN」と、「W5x」シリーズ9機種の計10機種。このうち実に8機種がワンセグ対応と、まさに映像ケータイと呼べるラインナップになっています。

注目なのはやはり「MEDIA SKIN」と、ソフトバンクでも話題になったあの「AQUOSケータイ」がついにauでも「W51SH」として登場したことでしょうか。

MEDIA SKIN」は、“ISSEY MIYAKE”のショップデザインなど、素材を重視した独創的なデザインで注目される吉岡徳仁氏がデザインを手掛けた、au design project第6弾となるデザインケータイです。吉岡氏によれば、「ケータイは今や、もっとも人体に近いところにあるものなのに、手に触れたときに柔らかく感じるものがない」ということに気づいたそう。見た目のインパクトで引きつけるようなデザインのものが多いという中、見た目ではなく“触ったときの感覚”に訴えかけるようなものを作りたかったそうです。製造メーカーは京セラ。

実際に「MEDIA SKIN」は、見た目こそ大きなインパクトはないものの、ボディの表面に特殊な加工がされ、独特の触感が得られるものになっています。またカラーによって表面の仕上げが異なり、ブラックは特殊ウレタン粒子を含んだ塗料によって“しっとり”とした触感、オレンジとホワイトはファンデーションに利用されるシリコン粒子を含んだ塗料で“さらっ”とした触感になっています。色や形だけでなく、“触感”でも端末を選べるというのは面白いよね〜! ぜひ店頭で実際に触っていただきたいです。


写真でも表面の処理がわかるでしょうか?



ボディの角が取ってあり、柔らかい手触り(押してへこむ、という意味ではない)なので、意味もなくずっと握っていたくなるような感触でした。機能的にも「ワンセグ」「おサイフ」搭載とフルスペックなのに、厚さが13mmとかなり薄型となっているのも大きな魅力です。ただしボタンが細長いので、押しやすいように凹凸がつけられているものの、ちょっと押しづらいかも?と思いました。

また、ディスプレイに液晶ではなく有機ELを採用しているのもポイント。有機ELは視野角や応答速度に優れているほか、ディスプレイ部分の厚みの削減にも貢献しています。有機ELを採用したケータイには、ぼくの知るところでは今までには2001年に発売されたFOMA N2001(ケータイメモリアル参照)しかなかったけど、「ディスプレイの寿命と焼き付きの問題が改善された」ということで久々の採用になりました。これから非常に期待できるディスプレイだと思います。


n2001.gif
FOMAの初代モデル「N2001」。後継の「N2002」では普通の液晶に戻ってしまったので、唯一の有機EL採用モデルでした。



ただしちょっと思ったのは、ディスプレイというものは視野角が広いほうが優れているということになっているけど、ケータイに限っては必ずしも広い方がいい、というわけではないということです。電車に乗っているときなど、周りの他の人の目を気にせず見たいときには、できるだけ狭い方がいいと感じる場面も少なくないです。シャープの端末のように、ボタンひとつで視野角を制御できるものと組み合わせるなどの工夫が必要かもしれません。

「W51SH」は、“予想外の動き”でソフトバンクでも話題になったAQUOSケータイのau版。特徴ともいえるクルっと回転するディスプレイ(サイクロイドスタイル)は、ワンセグを楽しむためには非常に便利です。ソフトバンクのを見て、「あーau(またはドコモ)でもこれがあったらな〜」と思っていた人も多いのではないでしょうか。




面白いのは、ワンセグをTVに出力する機能がついていること。「ケータイでテレビを見るためのワンセグなのに、それをまたテレビに映すなんて本末転倒じゃないか!」と思う人も多いかもしれませんが、これを使えばテレビチューナーのないPCのディスプレイや、カーナビのモニターでワンセグを見るということができるので、これはこれで可能性を感じます。持ち運びできるワンセグチューナーだと思えば便利かも。

そのほか、「W51CA」「W51SA」「W51H」には、家庭用の液晶テレビでも高画質液晶として定評のある「IPS液晶」を採用するなど、今回はとにかく“映像を楽しむ”ということに力を入れたというラインナップ。同じ日にドコモも新機種を発表しましたが、こちらは端末の“薄さ”にこだわったラインナップになっていました。

MNPが開始されて競争が激しくなった結果、キャリアごとの特色がより一層現れてきた形になり、それぞれの“キャラ”が立って面白くなってきましたね。auの新モデルは映像や音楽を目一杯楽しみたい若者、ドコモの新モデルは“生活の持ち物”としてのスマートさを求める人たちにアピールしそうです。

ユーザーとしては、MNPでキャリアをまたいだ機種の選択にも障害が少なくなったので、今自分が使っているキャリア以外の機種にも興味を向けて、チェックすると良いのではないかと思いました。


au「NEW COLLECTION 2007 SPRING」
http://www.au.kddi.com/collection/07spring/

「MEDIA SKIN」
http://www.au.kddi.com/au_design_project/seihin/mediaskin/index.html

「au携帯電話の新ラインナップの発売について」(ニュースリリース)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0116/besshi2.html

投稿者 dennou : 18:00 | コメント (0) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/01/au_design_projectau.html

2007年01月11日

アップルの「iPhone」は日本でも発売されるの?

昨日発表されたアップルのiPod内蔵・多機能携帯電話「iPhone」。全面タッチパネルの外観は衝撃的でしたが、中身も音楽が聴けるだけでなく、動画や写真の閲覧、インターネット接続など、パソコンそのものといってもいいすごい内容です。そこで気になるのは、これが日本でも発売されるのか?ということ。

iPhone」は、4GBと8GBのメモリーを内蔵して、PCのiTunes上で扱える音楽、写真、映像の全てを楽しむことが可能。携帯電話のネットワークと無線LANの両方でインターネット接続が可能で、メール、ブラウザ機能など、PDAよりも高機能な「ミニPC」として使えます。

何より新しいのはその外観で、本体にはボタンが一つしかなく、操作は3.5インチの液晶パネルを使い、直接タッチして行うというもの。PCでアイコンをクリックして操作する感覚に近いので、高機能な携帯電話にありがちな「このボタンを長押ししてモードに入って、メニューから選んで…」みたいな複雑な操作を覚える必要もないというのが素晴らしいです。

で思い出しました! 全面液晶タッチパネルというと、ものすごく先進的なイメージがあるけど、実は10年近く前にすでに日本のメーカーで実現していたものがありました。パイオニアのデジタルホン(現ソフトバンク)端末「DP-211」がそれ。モノクロで、ショートメールが少し普及しだしたくらいの時期で、ケータイでのネット接続なんてもちろんできない時代でしたが、当時はかなりインパクトがあったんですよね〜全然流行らなかったけど。時代がついてきていなかったという、早く生まれすぎたゆえの悲しさを感じます。



「DP-211」の後継機「DP-212」と「iPhone」。10年てすごい進化ですね!

機能が多くなってくると、ひとつのボタンにひとつ以上の機能を割り振るというやり方には限界があるので、この操作方法には非常に期待できます。

●日本ではいつ発売されるのか?

注目度の高いiPhoneですが、米国での発売は6月、ヨーロッパでは年末頃、アジアでは2008年ということ。“アジア”には日本も入るので、一部メディアでは「日本での発売は2008年」としていたところもあったようですが、そう考えるのはちょっと早計です。

携帯電話の場合、iPodのように米国で発売されたものをそのまま日本に持ってきてすぐ使える、という単純なものではなく、その国で行われているサービス方式に合っていないと使えません。iPhoneは米国で最も普及している「GSM」という方式を採用していており、日本で採用されている「PDC」「W-CDMA」(ドコモとソフトバンクが採用)「CDMA 1X」(auが採用)という方式とは異なったものです。上で“アジア”というのは、GSM方式を採用していない日本と韓国を除いたアジアの国、例えば中国などが当てはまると推測されます。

日本で使えるようにするには、これらの方式に対応したiPhoneが開発されなければいけません。ドコモから販売されているモトローラの「M702iG」のように、GSMとW-CDMAの両方に対応したものもすでにあることから、日本で使える端末を作るのはそう難しいものではないのではないかと思いますが、携帯電話の開発にはとにかく時間がかかります。これから日本のキャリアと開発を始めるとして、ソフトや機能も日本のサービス事情に合わせたものを作り込まないといけないことを考えると、1年やそこらで市場に出せるとはちょっと想像できないです。発表前から裏で開発が進んでないのであれば、早くても2008年後半、2009年以降の発売という感じでしょうか。

また、どこのキャリアから出すのか、というのも気になります。GSM方式というのはいわゆる「2G」方式で、かなり大ざっぱに言うとドコモのムーバやソフトバンク2Gみたいなもの。日本のFOMAやCDMA 1Xなどに当たる「3G」携帯は、米国での普及はまだまだこれからという段階。ただし、米国でも3G携帯の多くはW-CDMAが採用されており、これから普及が進んでいくということと、欧州の3G携帯の多くがW-CDMAを採用しているということを考えると、次はGSMとW-CDMAの両方に対応した形で出てくるのではないかと思います。

日本でW-CDMAを採用しているのは、ドコモのFOMAとソフトバンク3Gなので、auはこの時点で微妙。さらに「着うた」で音楽ケータイとしてのイメージの強いauにとっては、iPodはライバルとも言える存在なので、おそらくドコモかソフトバンクのどちらかで発売されるのではないでしょうか。とくにソフトバンクはiPod付きで端末を販売していたりと、アップルとの距離が近いと思えるので、本命はソフトバンク、対抗でドコモ、大穴でauという感じでしょうか。あるニュースサイトによると、孫社長を発表会で見かけた、という話しもあります。

※以上はあくまで予測です

あと気になったのは、全面液晶は傷が気になるのでカバーやポーチに入れて使う人が多そうだけど、そういったものをつけていると電話がかかってきて出るときに手間がかかりそうだと思いました。


アップル「iPhone」(英語サイト)
http://www.apple.com/iphone/

投稿者 dennou : 14:50 | コメント (3) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2007/01/iphone.html

2006年11月22日

おサイフケータイが故障するとどうなる?

ほんとに続くときは続くもので、今度はケータイが故障してしまいました。

ドコモのSO902iを使っているのですが、最近キー入力のタイミングで頻繁にフリーズして、再起動を繰り返すようになりました。1日に何度も起きるので、iモードでサイトを見ている途中に再起動したり、書きかけのメールが途中で消えてしまったりと、通常の使用にも支障を来すようになってきました。

ドコモショップで見てもらうと、ハード的には問題がないとのこと。こういう現象のときって、なぜか「店頭に持って行くと正常に動く」という法則があるので、なかなか修理とか交換を要請しづらかったりすることがあるんですが、今回はショップの店員さんの目の前でも再起動を繰り返すという“バカ正直さ”で、無事に交換することになってくれました。

さて、本体交換となると問題になるのが「おサイフケータイの中身」です。モバイルSuicaの電子マネーと定期券、Edyの電子マネー、あと三井住友iDとレンタルビデオ店の会員証…というように、おサイフケータイにいっぱい入れていると、これらを全部新機種に移行しないといけないので、うわ、めんどくさ〜!と思ってしまいます。

で、この作業は電話帳の転送と違ってお店ではやってくれないので、自分でマニュアルを見ながらポチポチとやるしかありません。まるで普段ラクをしていることの罰を受けているかのようですな。でも定期券までケータイにいれている以上、移行に失敗してしまうと家にも帰れなくなってしまうので、ここはひたすら忍耐するしかありません。

電子マネーの移行は、基本的には旧機種でアプリを起動して、電子マネー情報をサーバーに転送、その後新機種で受け取りという手順を踏むことになります。モバイルSuicaの場合、


(1)旧機種でモバイルSuicaアプリを起動
(2)メニューから「携帯電話の機種変更」を選択して移行手続き
(3)新機種で「鉄道・バス設定アプリ」のダウンロード
(4)「鉄道・バス設定アプリ」を起動して「モバイルSuicaアプリ」のダウンロード
(5)「モバイルSuicaアプリ」を起動してログイン
(6)ログイン時に移行処理が自動的に行われて完了

手順自体は難しくないものの、やることの多さを目にすると気が重くなりますな。

で、問題なのはEdyの方。Edyも同じように旧機種で移行手続き→新機種で再設定、という流れです。Edyのアプリはドコモのおサイフケータイにはプリインストールされているからダウンロードは不要なので、その分の手間はかからないんだけど、なんと手数料が105円かかります。そしてこの105円はチャージされている分から自動的に引き落とされます。これってもし残額が105円未満だと、チャージしないと移行もできないのでは!?



いや、普段はもっと入ってるんですよ!たまたまなんですよ!

手間がかかるだけじゃなく、モバイルSuicaのアプリのダウンロードや再設定にはパケット代もかかるし、Edyには手数料なんかも取られてしまったし、と、故障とのダブルパンチで非常に気分も萎えました。

903iシリーズでは「iCお引っこしサービス」というのが用意されていて、ICカードのデータを一括で移してくれるサービスがあるんだけど、利用料が1回あたり315円もかかります(2007年4月末までは無料)。

というか、今902iシリーズ以前のおサイフケータイを使っていて、これから903iシリーズに機種変更しよう、という、今の時点で最も利用者が多そうなケースにはこのサービスは使えない(903i同士じゃないとだめ)ので、このへんの費用とか対応機種とかはなんとかしてほしかったです。

投稿者 dennou : 18:30 | コメント (5) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2006/11/post_90.html

2006年10月30日

ソフトバンクの宣伝は法律的に問題はないの?

061030_softbank.gif

申し込み殺到で、ソフトバンクの契約受付業務が一時停止となるほどの影響を与えた「予想外割」。一連の広告表記で、法的に問題があるかもしれないという部分について検証してみました。

各社が29日に出したリリースによると、受付業務停止の原因の言い分が違っていて面白いです。ソフトバンクのリリースによれば、「予想外割などの申し込みが殺到したため」受付業務を停止、と発表していたのに対して、ドコモ、auはともに以下の全く同じ文面で発表。

(リリースの全文)

2006年10月29日

ソフトバンクモバイルとMNP新規受付停止について
平素は、弊社のサービス・商品をご利用いただき、誠にありがとうございます。
昨日10月28日に引き続き、ソフトバンクモバイル社(以下、SBM社)から弊社へ移転されるお客様の増加に伴い、SBM社のシステム処理遅延障害が発生したため、弊社携帯電話へのMNP受付を停止しております。

また、弊社からSBM社へのMNP受付につきましても現在停止しております。

現在弊社からSBM社へ厳重な抗議を行い、システム回復に向けた早期対策と、抜本的な対応を求めています。

今後につきましては、SBM社のシステム回復を確認のうえ、受付を再開することといたします。

お客様に対しましては、再度ご迷惑をお掛けいたしましたことをお詫び申し上げます。



auはわりと冷静にこのままの文面で掲載している一方、感情をあらわにする、というか半ばキレ気味なのはドコモ。「弊社へ移転されるお客様の増加に伴い、SBM社のシステム処理遅延障害が発生したため」という部分をアンダーラインと太字で強調するほか、「現在弊社からSBM社へ厳重な抗議を行い、システム回復に向けた早期対策と、抜本的な対応を求めています。」の部分も太字で強調していて、この件に関してのイラ立ちっぷりがにじみ出ています。



「まさかお前んとこ、ワザとじゃないだろうな!!」



とでも言いたいかのようですね。公式発表としては異例ともいえる感情の入れようが面白いです(残念ながら、現在は再開のお知らせに差し変わっていて見られないですが)。しかしドコモとauは、こんなところで仲良く足並みを揃えている場合じゃないですね。


●誇大広告を禁止する「景表法」とは?

で、前置きが長くなりましたが、何度もソフトバンクばかり取り上げてすみませんが、今回は一連の発表で法律的に問題があるかもしれないと思われる部分について検証してみました。

消費者の利益を保護し、公正な競争を確保するための法律として、「不当景品類及び不当表示防止法」というのがあります。これはいわゆる“誇大広告”について、根拠のない安さをアピールする広告や、実際のものよりも優れたものだと誤解させるような表示を禁止するもの。“表示”には、テレビ・新聞・雑誌などの広告のほか、サイト上の表記や店頭のPOP、ポスター、ディスプレイなども含まれます。


不当景品類及び不当表示防止法より抜粋
------------------------------------------------------------------------
(不当な表示の禁止)
第4条 事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号に掲げる表示をしてはならない。

一 商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と競争関係にある他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示すことにより、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するおそれがあると認められる表示

二 商品又は役務の価格その他の取引条件について、実際のもの又は当該事業者と競争関係にある他の事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認されるため、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するおそれがあると認められる表示

三 前2号に掲げるもののほか、商品又は役務の取引に関する事項について一般消費者に誤認されるおそれがある表示であつて、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するおそれがあると認めて公正取引委員会が指定するもの
------------------------------------------------------------------------



●「0円」って書いてもいいの?

まず、一番気になるのは以前の記事でも取り上げた「0円」と表示されている部分。現在店頭のPOPには注意書きで「ソフトバンクケータイお持ち帰り価格(頭金)」と小さく書かれています(ITmediaの記事)。

これは単にローンの頭金が0円なだけで、商品の代金が0円ではないということは前にも書きましたが、まずこの表記「お持ち帰り価格(頭金)」というのをどう判断するかが難しいです。普通は“お持ち帰り”というのは、「商品を購入してそのまま持って帰る」「配送ではなく手で持って帰る」「店頭在庫があって予約販売ではなく、今すぐ入手できる」という意味のことを表しますから、この表記によれば「いま0円で購入して、そのまま持って帰ることができる」と理解できます。

ただ、この場合は0円で購入したわけじゃなく、単に何万円かで購入したものをローン契約するわけだから、どう考えても0円とデカデカと書いていいわけはありません。もし書けるとしたら、こんな感じじゃないでしょうか。

061030_softbank.gif


公正取引委員会は価格表示について、以下のように記述しています。

「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」
http://www.jftc.go.jp/keihyo/files/3/kahyo-gl.htm

上記より抜粋
------------------------------------------------------------------------
2 景品表示法上問題となる価格表示

上記1を踏まえると,次のような価格表示を行う場合には,景品表示法に違反する不当表示(以下,単に「不当表示」という。)に該当するおそれがある。

(1) 実際の販売価格よりも安い価格を表示する場合
(2) 販売価格が,過去の販売価格や競争事業者の販売価格等と比較して安いとの印象を与える表示を行っているが、例えば、次のような理由のために実際は安くない場合

ア 比較に用いた販売価格が実際と異なっているとき。
イ 商品又は役務の内容や適用条件が異なるものの販売価格を比較に用いているとき。

(3) その他、販売価格が安いとの印象を与える表示を行っているが、実際は安くない場合
------------------------------------------------------------------------



●「ゴールドプラン」70%オフの根拠は?

次に、「今ならゴールドプランを70%オフの2880円」という部分について。

「ゴールドプラン」
http://mb.softbank.jp/mb/price_plan/3G/gp_sb/gold_plan.html

2007年1月15日までの申し込みなら、新スーパーボーナスに加入するとソフトバンク間のメールと通話が無料の「ゴールドプラン」を70%オフの2880円で契約できるというものです。

2880円となると、確かに価格の面で競争力があります。ただ、これが通常価格とされている9600円になると、かなり高いと言わざるを得ません。

もともとこのプランには無料通話分がなく、他社への通話料金が割高になっており、ソフトバンク間の通話が無料だとしても、一般的なドコモ・au・ソフトバンクの契約者の比率(55:25:15)から考えると、「周りみんながソフトバンク」という特殊な環境の人以外では、かなり通話料がかさんでしまうことが予想されます。

2880円だとそれでもかなり安くあがりそうだけど、9600円の通常価格に戻ったときに、誰がこのプランを選択するのかは疑問。これは2880円という価格ありき、で作られたプランではないかと思います。しかし、このプランは上記のように2007年1月15日までの期間限定なので、それ以降は通常価格に戻るということ。もし戻さなければ、9600円というのは提供した実績のない架空の料金であり、完全に不当表示ということになってしまうので、もしかして期間を延長するにせよ、将来的に9600円という価格に戻さないといけないということは間違いありません。



公正取引委員会「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」より
------------------------------------------------------------------------
将来の販売価格を比較対照価格とする二重価格表示

販売当初の段階における需要喚起等を目的に,将来の時点における販売価格を比較対照価格とする二重価格表示が行われることがある。

このような二重価格表示については,表示された将来の販売価格が十分な根拠のあるものでないとき(実際に販売することのない価格であるときや,ごく短期間のみ当該価格で販売するにすぎないときなど)には,一般消費者に販売価格が安いとの誤認を与え,不当表示に該当するおそれがある。

将来の価格設定は,将来の不確定な需給状況等に応じて変動するものであることから,将来の価格として表示された価格で販売することが確かな場合(需給状況等が変化しても表示価格で販売することとしている場合など)以外において,将来の販売価格を用いた二重価格表示を行うことは,適切でないと考えられる。
------------------------------------------------------------------------

通常価格に戻ったあとは、「ゴールドプラン」は価格的にも競争力のない、何の意味もないプランということになりそうです。ただ、そのあとにはゴールドプランと同程度の内容の「プラチナプラン」とか「ダイヤモンドプラン」みたいなのが用意されていそうですけどね。


MNPは今だけのものではなく、ずっと続く制度です。ソフトバンクにはインパクトだけの一時的な客寄せサービスじゃなく、「どこからどう見てもオトクだ!」と胸を張って言えるようなサービスをぜひ提供してほしいですね。

公正取引委員会
http://www.jftc.go.jp/

「不当景品類及び不当表示防止法」
http://www.jftc.go.jp/keihyo/files/1/keihyohou.htm

投稿者 dennou : 17:40 | コメント (9) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2006/10/post_89.html

2006年10月27日

“ボーナス”じゃなくて“ローン”です

061024_softbank.gif

MNP関連でケータイ業界は盛り上がっていますが、それにしても混乱するのはソフトバンクの料金に関する話。26日には「端末も全機種0円」と、新たな“予想外”も登場したけど、「そんなことを大きく宣伝してもいいの!?」と思ってしまいました。

26日に新たに発表されたのは、「端末の購入も全機種0円」という内容。孫氏自らが量販店の店頭に立ち、「全機種(新規・機種変)¥0」と書かれたフリップを手に誇らしげに説明したけど、どうもすっきりしませんでした。

その理由は、詳細が明らかになった「新スーパーボーナス」が原因。上記の「端末0円」というのは、新スーパーボーナスに加入したときの代金で、実はほんとに0円で端末が買えるわけではなく、単に分割で端末の代金を支払うだけというもの。確かに購入時に支払う頭金は0円だけど、購入代金がタダになるというわけでは全くないのです(下の方に小さい文字で注釈が書いてあった)。

以前の記事でも書いたように、新スーパーボーナスは27ヶ月単位の契約の縛りがあって、契約から3ヶ月後に24回に渡って分割払いをするというもの。一度契約すると、約2年間は同じ機種を使い続けないと、追加で多額の出費を強いられるという仕組み。実態はスーパー“ボーナス”じゃなくてスーパー“ローン”ってわけです。

24回の分割払いになるということで、新規に契約するときの負担感はなくなるものの、ローンで買うということを「0円」と称するのはかなり問題なのではないかと思います。このようなアピール方法がまかり通るのであれば、「マンション0円!」「新車が0円!」などと、頭金が0円だったらなんでも同じように言えるということに。ユーザーが都合の良いように間違って解釈してくれることを期待するような、不誠実さを感じます。まさに「おいしい話には裏がある」というわけですね。

まあ、ソフトバンクの端末はもともと店頭価格がかなり安いので、分割といっても月あたりの価格は大したことのない金額なんですけど。2年も同じ機種を使い続けていれば、今までもタダかそれに近い金額で機種変更できてましたからね。

ほんとのところ、資金的にも設備的にも他社に比べて余裕があるはずのないソフトバンクが、根拠もないのに非常な安価でサービスを維持できるということはありません。どこかを安くするからには他でバランスを取らないと成り立たないわけです。今回発表された一連のサービスをよく解釈してみると、「別に今までとそんなにかわらないよな…」という内容が多く、単に「0円」を切り口にしたアピールに変えているだけ、という印象なので、ソフトバンクに興味のある人は、自分にとって本当にオトクなのかどうかをちゃんと確認したほうがいいですね。新機能にあんまり興味がなくてケータイを変えるのは2年に1度くらいで、周りにもソフトバンクを使っている人が多くて、ずっとソフトバンクを使い続けたい、という人にとってはいい内容かもしれません。

しかし、孫氏の「ケータイの料金をわかりやすくしたい、ゼロからリセットしたい」というアピールに、おもいっきりツッコミたいと思っているのは、ぼくだけじゃないと思います。


[関連記事]
「わかりにくさ全開のソフトバンク新料金プラン」

投稿者 dennou : 16:30 | コメント (1) | トラックバック
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2006/10/post_88.html

2006年10月24日

わかりにくさ全開のソフトバンク新料金プラン

061024_softbank.gif

番号ポータビリティの開始にあわせて、ソフトバンクが新しい料金プランを発表。「一気に攻勢に出た!」と思いきや、その内容をよく見てみると複雑で非常にわかりにくいものになっています。ぱっと見の印象で「安い!」と思って加入してしまうと、思わぬ“ワナ”にはまってしまいそうなので注意。

ソフトバンクが23日に発表した「予想外割」という料金キャンペーン。「ゴールドプラン」に加入すれば「ソフトバンク同士の通話料が0円」「メール代0円」と、インパクトも大きく、気になっている人も多いのでは。さすがに日本のブロードバンドの立役者でもあるソフトバンクだけに、ケータイでも同じような役割を担おうという本気っぷりが感じられます。

しかし、そのプランをよく見てみると、ぱっと見の料金は安いものの、「えー!? なんでこんな縛りがあるの!?」「安い安いって言ってるけど、いろいろ含めると結局他と変わらんじゃないか」というような内容で、なんでこんなにわかりにくくしてるんだろう!?と疑問に思わずにはいられません。そこで、注意点をまとめてみました。

まずソフトバンクの「ゴールドプラン」とは

(1)ソフトバンクの携帯同士の通話が0円
(2)メール代が0円
(3)月額使用料が2ヶ月間0円
(4)パケット定額料金が2ヶ月間0円
(5)基本料が9,600円のところ、70%オフの2,880円

というように、インパクトのある文字で書かれています。
これだけ見ると「おお、オトクだ!」と思ってしまいますよね。

で、もちろんそこには「できるだけ見えないように」と、下のほうに細字の極小のかすれた文字でいくつも注意事項が書いてあります。

そこで、それらの注意事項を交えながら上の表記をわかりやすいように書き直してみると、


(1)ソフトバンク同士なら、夜9時から12時のゴールデンタイムは月200分(1日6分)までしか通話できないけど、それ以外ならどれだけ通話しても0円。でも無料通話分がなくて他社のケータイや固定電話には30秒で15〜29円と割高な料金がかかる

(2)ソフトバンク同士の全角125文字までのショートメッセージサービスだけ0円(他社ケータイ、インターネットメールは0.2円/パケットで、1通あたり3円〜210円かかる。)※10/24にソフトバンク同士のメールは全部0円に変更

(3)機種変更・解約縛りのきつい「新スーパーボーナス」に加入させられる代わりといってはなんだけど、2ヶ月間だけ基本料金をサービス

(4)同じくパケット定額も2ヶ月間だけサービス

(5)ほんとは基本料2,880円のほかに、「パケットし放題」1029円と「スーパー安心パック」498円、「スーパー便利パック」498円、「S!ベーシックパック」315円の加入が必須なので、実は月額5220円

という感じになります。まず「ゴールドプラン」を利用する前提として、「新ス