2008年03月10日

ほんとはいくらかかっている? いろんな電化製品の電気代を調査しました

シティリビング3/7号の「OL的節約生活」という記事には、節約方法がいろいろと書かれていて「やっぱり食費をなんとかしないとね〜」などと参考になるんですが、紙面のスペースの都合で、細かいところまで追っかけるということができないのがつらいところ。そこで、それを補完するという意味でも、電脳としてはやはり「電気代」にスポットをあてて、数ある電化製品の電気代がほんとはいくらかかっているのかを調べました。

毎月、何にいくら使っているのかをはっきりさせるというのが“節約の第一歩”。生活費に占める電気代の割合というのはけっこう大きなもんですが、具体的にどの機器がどれくらい電気を使うか、というのはなかなか知る機会がないので、思わぬ無駄遣いをしている可能性もあるよね。

以前の記事で電化製品の電気代をざっくりと計算してみたけど、あくまでカタログに書かれている「定格消費電力」をもとに出しただけなので、実際どれくらいの電気を消費しているのかは今ひとつわかりませんでした。ちなみに、わが家では前回の記事の時点(2006年夏)で電気代が1万5千円を超えた、と書いていましたが、この冬は12月から3ヶ月間連続で1万8千円を超えました。何がどれくらい電気を使うかを徹底解明するというのは、本当にわが家の死活問題となっております。

今回、紙面でも紹介している「エコワット」という簡易測定器を使って、実際の使い方で各電化製品がどれくらい電力を消費しているのかを調査してみます。

「エコワット」は、電源コードとコンセントの間に挟んで設置すると、「稼働時間」「積算電力量」「電気代」「CO2排出量」を表示するという機器。3000円弱という値段だけあって精密な測定器というわけではありませんが、測定誤差は±10%ということで、家電の電気代の目安を知るには十分だと思います。こういう製品は自分で買うのは大変抵抗があるけど、計測した数値だけはぜひ知りたい、というわがままな皆さんのために、調査結果を大公開していきます。

写真のようにけっこうな幅を取るので、壁のコンセントに接続するのであれば問題ないですが、延長コードにいくつも電源コードが繋がっているような場合は短めの延長コードを1本用意すると良いでしょう。

製品名
稼働時間
積算電力量
電気代
CO2排出量
PC(ハイスペック)
1時間
0.46kwh
10.1円
0.25kg
PC(標準スペック)
1時間
0.11kwh
2.4円
0.06kg
液晶モニタ
1時間
0.06kwh
1.3円
0.03kg
プラズマテレビ
1時間
0.42kwh
9.2円
0.23kg
DVDレコーダー
1時間
0.15kwh
3.3円
0.10kg

※エコワットでは電気代は小数点以下が表示されないので、積算電力量に22円/1kwhをかけて独自に計算しました

個別に解説していきます。まずPCですが、内蔵している機器や性能によって消費電力は大きく違うし、行う処理によっても変わってくるので本当に参考程度にしかならないと思うけど、標準的なスペックのPCでネットやDVDを見る程度なら2円〜5円、ハードディスクやビデオカードを増設したハイスペックなPCで、動画のエンコードなどの高い負荷をかけてバリバリ動かした状態だと7〜10円というところです。これに液晶モニタの分で1円ほどプラスすると、PC使用時の電気代は3円〜11円くらいになります(すべて1時間あたりの電気代)。ノートPCなら、もっと低くて1〜2円です。

デジタル家電の中でも大きいのは、やはりテレビです。50インチのプラズマの場合、1時間あたり9.2円かかりました。今店頭での売れ筋である42型の液晶の場合は、この半分くらいの消費電力になっているので、4〜5円というところです。42〜50型のテレビだと、液晶は200〜300W、プラズマだと300〜400Wぐらいが目安になっています。

しかし、技術が進化するにつれて徐々に省エネになってきていたのが、プラズマの場合は「フルHD対応」になって一気に電気食いになってしまったようです。プラズマは構造的に、画素が増えると電力消費量も比例して増えてしまうので、フルHD対応だとそうでないテレビに比べて100W近く電力消費量が多くなっています。同じ42型のフルHDで比べると、プラズマは液晶の倍くらい電力を消費してしまいます。「50型のフルHD対応プラズマを買おう」と思っている人は、電気代を見てびっくりしないようにしてくださいね。

DVDレコーダー(デジタル放送対応)は、カタログ値では定格消費電力が54Wとなっていたのに、計測した数値は150W〜190Wと、かなり大きくなってしまいました。何度か計り直したけど数値は変わらずで、瞬間的に何か大きな電力がかかっていて、それが誤差となっている可能性はありますが、DVDレコーダーはハードディスクやDVDドライブ、ハイビジョン放送をエンコード/デコードするチップなど、消費電力が大きいパーツがいくつも使われていて、中身はPCと変わらないので、PC並みに電気を食うというのはまあ納得できますよね。


次は一般家電です。

製品名
稼働時間
積算電力量
電気代
CO2排出量
エアコン
1時間
0.74kwh
16.3円
0.41kg
こたつ
1時間
0.14kwh
3.1円
0.08kg
冷蔵庫
1時間
0.06kwh
1.3円
0.03kg
洗濯機
1時間20分
0.33kwh
7.3円
0.18kg
掃除機
10分
0.28kwh
6.2円
0.15kg
加湿器
1時間
0.16kwh
3.5円
0.09kg
空気清浄機
1時間
0.09kwh
2.0円
0.05kg


エアコンがもっとも電気食いなのは言うまでもありませんが、冷房よりも暖房のほうがはるかに電気を食います(約1.2〜1.5倍)ので、ここをいかに押さえるか、というのがポイントとなります。夏の場合は、冷やす手段というのがエアコン以外にはないので仕方ないけど、暖かく過ごす手段にはバリエーションが多いのが幸いです。コタツは1時間で3.1円とエアコンに比べて格段に低電力なうえ、みかんや鍋で団らんするなど用途も幅広い万能選手ですので、ぜひ導入したいところです。

また「オイルヒーター」といえば、なんとなく“エコでスローライフ”なイメージですが、エアコンに比べて暖房効率が断然悪いし、消費電力も莫大なので、省エネや節約という観点からは厳禁です。「私はエコ生活を実践している」という人で、オイルヒーターを使っている人は、自らの手をじっと見て反省したほうが良いでしょう。有利な点として「空気を汚さない」という点が取り上げられるけど、そもそも換気をせずに何時間も部屋を閉め切らないと暖まらない、という時点で矛盾しているのではと思います。

冷蔵庫の電気代が1.3円と安いのは冬ということもあるけど、中身の量によっても大きく変わってくると思います。夏でビールをたくさん冷やしたりすると、この2〜3倍くらいにはなってきそう。また、冷蔵庫は24時間365日稼働しつづけるものなので、わずかな金額の差が大きな差となって返ってくることにも注意。

洗濯機は容量9kgのドラム式で、洗濯1回あたりの金額です。月に15回洗濯するとしたら110円。また掃除機も1回(10分)の金額で、月に15回とすると93円。このあたりは、消費電力は大きいけどずっと使い続けるというわけではないので、全体への影響は少なそうです。

意外と大きいのは加湿器。うちにあったのはスチームファン式(加熱式)のものだけど、家にいるときは1日中つけっぱなしだったりすることもあります。1日8時間使うとしたら28円、1ヶ月では840円に。スチーム式の加湿器は電気ポットと同じなので、電気ポットも要注意です。つけっぱなしだと1日24時間で84円、1ヶ月で2500円とかになってしまうので、お湯が必要なときは、電気ケトルなどでその都度沸かしたほうが大変オトクです。一瞬で沸くしね。

最後にゲーム機を調べてみましたが、ちょっとおかしな数値になってしまったので、これは参考記録とします。エコワットは積算電力から簡易的に電気代を算出するという仕組みになっているので、消費電力が動的に変化するようなデジタル機器を計測するのには向いていないっぽいです。

製品名
稼働時間
積算電力量
電気代
CO2排出量
PS3
1時間
0.2kwh
4.4円
0.11kg
PS2
1時間
0.06kwh
1.3円
0.03kg
Wii
1時間
0.06kwh
1.3円
0.03kg
Xbox360
1時間
0.57kwh
12.5円
0.31kg
※参考記録です

資料によると、PS3は150〜200W程度(3〜4円)、Wiiは20〜30W程度(0.4〜0.6円)、Xbox360は100〜150W(2〜3円)というのが実態だそうです。計測ではXboxが570Wなんていうあり得ない数字が出ていますが、あの電源アダプターを見れば「あってもおかしくない」と思えてしまいます。いずれにせよ、据え置き機の中ではWiiの低消費電力は圧倒的ですよね。


あらためて調べてみると、「あれ、ほんとはこんなに電気代がかかってたのか!」と、今までの電力の浪費を反省することになりました。テレビもつけっぱなし、エアコンもかけっぱなしという生活を続けてきたけど、必要ないときは消す、という最低限のことぐらいは、やっと実践しようかな〜という気になりました。みなさんもこれを参考に節約生活に役立ててみてください。

「エコワット」http://www.enegate.co.jp/prodects/03ene_con/01.html

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夏の電気代を考えてみる

投稿者 dennou : 17:00 | コメント (2) | トラックバック
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2008年02月04日

安上がりなホームシアターを作る

080204_d308e.jpg

以前からなんとかしたいと思っていた自宅のサラウンド環境を、あまりお金をかけずになんとかレベルアップしたいと思い、安あがりなホームシアターを作るべくいろいろやってみました。

DVDだけでなくPS3でブルーレイなどを見る機会も多くなって、映像のキレイさには心底感動するものの、それに比べて音の環境の貧弱さにガマンができないようになってきました。せっかくプラズマの大画面とPS3という“高品質プレーヤー”があるのに、サラウンド環境が全然手つかず、というのは、渋滞している首都高をフェラーリで運転する、みたいなもったいなさがあるので、この機会に音の環境もレベルアップすることにしました。

5.1chサラウンドというのは、音声を入出力するAVアンプのほか、テレビの脇に設置する2本のフロントスピーカー、部屋の後方に設置する2本のリアスピーカー、正面に置くセンタースピーカー、重低音を担当するサブウーファーという形で、5本のスピーカー+サブウーファーという構成になっています。

必要な機器が多いので、「どっから手をつけていいかわからん!いっそのこと全部セットで買い換えてしまえ!」と思いそうになるけど、できるだけお金をかけないようにするという方針の中ではそういうわけにもいきません。今家にあるもので使えるものは流用して、買い換えるべきところは買い換える、ということにします。

まず家にあったのは、5年くらい前に3万ほどで買った5.1chサラウンドセット。ブラウン管テレビで映画を見ていた当時は、これでも“ミニミニシアター”くらいの感覚でけっこう楽しめてたけど、今どきの大画面テレビに合わせるにはあまりにも力不足です。付属しているスピーカーがとても小さいので、これで音を出すと“昼休みに屋上で流れているAMラジオ”みたいな、乾いた厚みのない音が出るのでもの悲しくなってくるのです。テレビの内蔵スピーカーのほうがまだましというくらいだけど、AVアンプとサブウーファーはそのまま使えそう。


●フロントスピーカーが一番のキモ

限られた資金の中では、やっぱりメインになる2本のフロントスピーカーに資金を集中投入し、あとはそこそこで、というのが良いと思われます。そこでまずスピーカーを選びます。

スピーカーはテレビの脇に置きたいので、コンポによくあるような一般的な形の「ブックシェルフ型」よりも、台座の高い「トールボーイ型」のほうがいいかな〜と思っていろいろ調べると、ONKYOの「D-308E」とソニーの「SS-F6000」が、2本揃えても2〜3万と、単品スピーカーとしては安いのに、評価も高くて良さげです。ただ「SS-F6000」はどの店にも在庫がなく、現物を見ることができなかったのに、「D-308E」は近くのビックカメラで現物を確認することができ、高級感もあってなかなか良さそうなのでこっちを買うことにしました。メーカーサイトでは1本24,150円と記述があるけど、通販ではかなり値引きがされていて、1本15,000円×2本の計3万円で購入。


超でかい梱包が2つも届いてびっくりしましたが、中身は細身で場所を取らないので、テレビラックの上に置いたプラズマの脇にも置けるサイズでした。



キャビネットも天然木で、2万以下のスピーカーとは思えない高級感。1本売りなので、必ず2本セットで買わないといけません。


またフロントの2本以外にも、センタースピーカーも購入。映画ではセンタースピーカーは出演者のセリフ部分を担っているので、そこそこ重要な役割なのです。ただしセリフなので、大口径のスピーカーは全然必要なく、むしろテレビ前もしくは下に置かないといけないので、大きいと置く場所がありません。


セリフがはっきり聞き取りやすければそれでOKだと思ったので、1ランク下の「D-057C」にしました。これも通販で4500円で購入。


後方に設置するリアスピーカーは、使わなくなったミニコンポのスピーカーを流用。「腐っても音楽専用ミニコンポ」であり、安物サラウンドスピーカーよりははるかにいい音がするのでこれでOK。ほんとはフロントスピーカーと同じものを用意するのが理想だけど、リアスピーカーはずっと音が出ているわけではないので、優先度は低いです。フロントよりもランクを下げても問題ないと思います。

また重低音を担当するサブウーファーは、「ドンドン、ボンボン、ズシーン、ドカーン」みたいな音が出るだけなので、はっきり言って「鳴ってればOK」という感じ。マンションなのであんまり大きく鳴らすということもできないし、サラウンドセットについてたものを流用します。


●次に目指すのは“PS3対応”AVアンプ

今回はAVアンプも流用することにしたけど、次まっ先にお金をかけたい部分はこのAVアンプです。ブルーレイの映画ソフトには、今までDVDソフトに収録されていた「Dolby Digital」や「DTS」よりもずっと高音質な「Dolby TrueHD」や「DTS-HD」などのサラウンドが収録されているんですが、普通のAVアンプではこの音声を高品質のまま再生することができません。PS3のパワーを活かすには、ここ1年くらいの間に発売された、これらの音声形式に対応したAVアンプとHDMIケーブルで接続する必要があります。

今PS3(というかブルーレイ)に“完全対応”したAVアンプで一番手が届きやすく、かつ評判も高いのがONKYOの「TX-SA605」。このクラスの製品はややマニア向けのものが多く、価格も10万円〜というものがほとんどだけど、「TX-SA605」は通販なら5万円前後で購入できるというお買い得。「オーディオマニアではないけど、薄型テレビも買ったし、PS3も買ったし、これを機会にホームシアターもそこそこ楽しんでみたい」というような人にはぴったりだと思います。


●大画面テレビを買ったなら、ぜひスピーカーも一緒に揃えて!

アンプの買い換えは次のグレードアップの時の楽しみに置いとくとして、スピーカーをセットアップしてさっそく試してみます。ソフトはDVDの「プライベート・ライアン」や「イノセンス」のほか、BDの「ダイ・ハード4.0」、PS3ゲームの「コールオブデューティ4」など。

体験して思ったのは、「もっと早くスピーカー買っておけばよかった! 人生無駄にしてた!」ということです。D-308Eから出る音は非常に“張りがあって深い”感じで、当然のことだけどテレビ内蔵スピーカーとは比べものにならない音質。2本で3万円っていうのはオーディオとしてはかなり安い部類に入ると思うんですが、ホームシアターとしては全く問題なしです。度の合ったメガネに作り直したような、「今まで見えてなかったものがシャキっと見えた」という感じがします。“音の迫力がある”ということが、こんなに映画体験を向上させてくれるということを改めて認識させてくれました。

映画以外にも、アンプにiPodを繋いで色んなジャンルの音楽を聴いてみたところ、ジャズやクラシックを聴くのにも十分な音質でした。いろんな場所で鳴っている楽器がはっきりと聞き分けられる解像感があって、ベースやボーカルの声の迫力も十分。iPodを使うようになってから家の中で音楽をじっくりと聴くということもめっきり少なくなったけど、これならイヤホンで聴くよりスピーカーの前で落ち着いてゆったりと音楽を楽しみたい、と思わせてくれます。

大画面テレビがあるのなら、やっぱり内蔵スピーカーじゃもったいなさ過ぎる!と思いました。ホームシアターといえばとにかくお金がかかるもの、という印象があるけど、最低限のAVアンプと良いスピーカーがあれば、十分に楽しめるものが作れる、ということがわかって良かったです。

投稿者 dennou : 17:00 | コメント (3) | トラックバック
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2008年01月10日

10年前のIT環境

遅くなりましたがあけましておめでとうございます。今年もぼちぼちと更新していきますので、電脳ブログをよろしくお願いします。

シティリビング東京版1/11号の紙面特集は「平成の20年間を振り返る」(電子ブックはこちら)という企画で、OL生活がこの20年でどう変わってきたかというのを紹介しているんですが、今年は平成10年に入社したぼくにとっても丸10年ということで、いちおうの節目にあたります。ということで、入社したころのIT環境をちょっと振り返ってみます。

10年前というのはまだWindows98が出たころで、社員の全員にPCが配備されているということもなく、営業部なんかの机の上には電話しかなかった時代です。ぼくはデザイン職で入ったので、DTPの制作用として与えられたMac(PowerMac G3 MT266)と21インチブラウン管で仕事をしていました。個人だと13インチとか15インチくらいのモニターが普通だったので、「おお、プロが使う機材はやっぱり違うな〜」と感激していました。

紙面の制作は当時でもさすがに手書き原稿というわけではなく、編集部では「ニュースライター」という、ラップトップ型のPC-9801を新聞制作用にカスタマイズしたPC(ワープロ専用機に近い)が使われていて、モノクロのモニターで縦書きで原稿を入力していました。

入力した原稿をレイアウト指定紙と一緒に、モデム経由で電送するか、3.5インチのフロッピーで写植屋に入稿すると、翌日には写真の入っていないモノクロのゲラ(校正紙)が上がってきて、それに赤字を入れて戻すとまた翌日にカラーの校正紙(色校)が上がってくるという、のんびりしたやりとりを繰り返して、実際にカラーで印刷されたものを確認するのに何日もかかっていたというわけです。今だと画面を見ながらテキストを流し込んで色指定して写真を貼り込んで、即座にプリントまでできるので、ほんとうに便利になりました。

一部はDTPで作っていたので、その部分を作るのは今と同じようにMacでサクサクっと作れてラクだったのですが、写植ページの担当になると、いちおうレイアウトはMacで作るんですけど、それをモノクロのレーザープリンターで出力して、それに「本文13Q MM-A-NKL 平66% 字12 行34、キャプ8Q ナールM、見出し34Q ゴナB ツメ、写真ケイアタリ」などと呪文のような文字の指定などを書き込んで、レイアウト指定紙として写植屋に入稿するという遠回りなこともやっていました。今でも一部の老舗系の出版社ではこのやり方でやっているところもあります。

インターネットはまだ全然一般的ではなくて、メールアドレスも一人ずつ支給されていませんでした。会社のドメインの自分専用のメールアドレスが支給されたのはしばらくしてからです。ニフティサーブがまだまだ幅を利かせていた時代なので、テキストデータのやりとりは「Nifty Manager」というニフティサーブ専用のソフトを使って、部の共通のアドレスでやっていました。

インターネットも使えることは使えたけど、ISDNの64Kbpsのダイヤルアップで接続した回線をルーターで全員で共有するような使い方でした。ルーター経由のアクセスなので、誰かがネットにアクセスするたびにダイアル接続が発生して、普通は数万円くらいの電話料金が、ウン十万円もかかっていたこともありました。当時は企業でも専用線を引いているところはまだ少なかったと思います。今となっては専用線という言葉自体が死語ですけどね。

携帯は今となっては考えられないけど、加入者数が4000万人程度で会社員でも持っている人のほうが少なかったです。メールもiモードが始まる前(1999年サービス開始)なので全然普及しておらず、普通のメールではなく1通送るのに10円かかるショートメールとかスカイメールが使われていました。液晶もモノクロで、「おお、漢字表示ができる!」と喜んでいたくらいで、着信音も「着メロ本」を見ながら音符を手入力するようなものでした(ケータイメモリアル参照)。

こうやって10年を見てみると、大きな生活スタイルはそんなに変わらないけど、細かいところはずいぶん変わったな〜と実感します。今実現している技術を考えると、「ここまで進化した技術が、いったいさらに、どうやって進化するの!?」と思ってしまうけど、10年後に見返してみると、「ああこんなショボい機械でよくやってたな〜。今では考えられん!」などと思ってしまうんでしょうね。

投稿者 dennou : 14:40 | コメント (2) | トラックバック
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2007年05月07日

オフィスのキャビネットを整理

GWの中日に、わりとすることがないにもかかわらず出社してしまったので、膨れあがっていたオフィスのキャビネットの中が整理できました。

ウチの部署ではインストールしているアプリケーションやフォントを管理するために1台ずつ専用のファイルを用意して、どのMacに何がインストールされているかを管理できるようにしていたんですが、ここ数年Macの台数も増え続けて、とうとうキャビネットの中に収まらなくなってしまいました。

昔からDTPに携わっている人ならご存じだと思いますが、以前はフォントを1書体インストールするのにインストール用のフロッピーが1枚必要で、しかも1度インストールするとロックがかかって、同じPCには再インストールできるものの、ほかのPCにはインストールできなくなるという方式でした。たとえば必要な書体が30書体あったとすると、PC1台につきフロッピーが30枚×台数分という膨大な数のフロッピーを管理しておかないといけないというわけです。違法コピーを防ぐためとはいえ、アプリケーション各種と数十枚のフロッピーとシリアルナンバーを各PCごとにわかるように保管しておくのはかなり面倒くさい仕事でした。DTP用のソフトはプロテクトにフロッピーを使うものが結構多かったので、1台ごとのファイルもかなり分厚くなってしまったのです。

でも今はアプリケーションもほとんどがライセンス管理になり、ありがたいことにCD1枚とシリアルナンバーさえ保管していればOKという状況なので、よく考えたらこの大量のファイルは全く必要ないということに今さらながら気づきました。そこで全部捨ててしまうことにしました。

ファイルからメディアを全部出して並べました。OSのシステムディスクは機種ごとに異なるので、全て仕分けして保管します。アプリケーションはシリアルナンバーさえあればいいので、メディアはオリジナルとバックアップの2枚だけ残してあとは廃棄。全部引っ張り出してみるとフロッピーもまだ結構残ってましたね…(全く使ってませんが)。

まとめてみたらファイルが3つだけになってしまいました。PCを管理する者としては夢のようです!

ついでに言うと、家でソフトを管理する場合は、ファイルにポケットがついていて、メディアとマニュアルをひとまとめにして収納できるものがいくつか販売されているので、そういったものを使うと便利です。

キングジムから発売されている「取扱説明書ファイル」。A4とA5サイズがあり、収納するマニュアルのサイズに合わせて使い分けられます。

今はケータイや家電なんかにもPC用のドライバーCDが付属していたりするから、どこかにひとまとめにしておかないとすぐに紛失してしまったりするんですよね〜。あとで困らないように普段から整理しておきたいものです。

投稿者 dennou : 17:00 | コメント (1) | トラックバック
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2007年04月09日

発送しましたよ

プレゼント企画ですが、お知らせの通り本日ナンバーズ4を当選した3人の方に発送しました!
(そしてついでに自分の分も自腹で買ってきました)

「3104」の「セット」で購入してますので、「3104」以外の「3041」「4130」など、数字が一致すれば並び順は異なっても当選ということになります。
当選番号の確認はこちら。
http://www.takarakuji.mizuhobank.co.jp/numbers/

読者の方と共に、これで10日間ドキドキしたいと思います。

投稿者 dennou : 18:30 | コメント (0) | トラックバック
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2007年04月04日

電気代を節約するのに有効な方法は?

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IKEAに行ったあと、家の中に照明器具がいろいろと増えた結果、微妙に電気代が上がったような気が。計算してみると、照明にかかる電気代は思いのほか大きいということに今さらながら気づきました。

例えばリビングを普通の蛍光灯から間接照明にしようとして、60Wの電球を4つ使ったとすると、60W×4灯で240W。これは40型クラスの大型テレビ並みの消費電力です。照明は電気を使う器具の中では、冷蔵庫に次いで長い時間使用するものでもあるので、1つあたりの消費電力は小さくでも、電球の数が増えてくるとかなり大きな消費量になってしまいます。この例で計算してみると、夕方6時から夜中の12時まで、毎日6時間点灯したとすると、


240W×6=1440W=1.44kWh
22円×1.44kWh=約32円(1日の電気代)
32円×365日=11,680円(1年の電気代)



リビング1部屋の照明だけで年間1万円以上、電球1灯あたり3千円もかかることに。けっこう侮れない金額になるな〜ということを再確認しました。

「60Wを1つ増やすと年間3千円増」というのを意識しだすとちょっと気が引けてしまうけど、1つの照明で均等に照らすより、光源がたくさんあったほうが部屋の雰囲気作りのためには良いということ。なので、1灯あたりの消費電力をいかに減らすか、というのがポイントになるかと思います。

電気代節約というと、待機電力がもったいないのでやたらとコンセントを抜け、と言われたりしますが、待機電力なんて1Wとか0.5Wくらいの“誤差”みたいなもん(24時間365日待機させっぱなしでも年間100円〜200円)なので、そんなことより60Wの電球を40Wに替えるとかにしたほうが、よっぽど効果があります。“木を見て森を見ない”ことほど意味のないものはないしね。

そこで検討してみたいのが「電球形蛍光灯」というジャンルの製品。形はほぼ普通の白熱電球で、一般的な「E26」「E17」の口金なので、今まで白熱電球を使用していた照明器具ならたいていの製品にはそのまま付け替えられます。ナショナルからは「パルックボール プレミア」、東芝からは「ネオボールZリアル」という商品名で発売されています。

価格は1000円前後と、白熱電球が1個100円程度で売られているのに比べるとかなり割高な価格だけど、60W相当の明るさのもので消費電力が10W(パルックボールの場合)なので、電球に比べると圧倒的な低消費電力です。さらに寿命も電球の10倍(1万時間)ということで、初期コストの高さをカバーして有り余る利点があります。上記の計算に置き換えてみると、消費電力が1/6なので1日あたり約5円、1年でも約2千円しかかかりません。

以前から「電球形蛍光灯」というものはあったけど、昔のものは大きいうえに明るさもそれ程ではなく、使い勝手の面で問題があったけれど、技術の進歩で小型化されて、電球に近い使い勝手することができたそうです。

そこで「これだ!」と思ってさっそく購入して取り付けたところ、使い勝手はほぼ白熱電球のままなので全く問題はないものの、全部これに交換してしまうのではなく、一部をこの電球に入れ替えてみようという結論に達しました。

その理由は、電球の色温度。電球形蛍光灯には「ナチュラル色」「クール色」「電球色」という光色(パルックボールの場合)があるけど、「電球色」でもまだかなり白いという印象。やはり白熱電球とは違うので、付け替えるとだいぶ部屋の雰囲気が変わってしまいます。ボワーっと暖かい光色を期待するような、雰囲気重視の間接照明の用途には向かないかも。



ホワイトバランスを固定して撮影してみました。明るさは十分にあるけど、やっぱり“蛍光灯の色”っぽい。

あと、やはり蛍光灯だけあって、点灯したあとしばらくは暗いままでジワジワと明るくなってくるという特性もあります。ということで、リビングやダイニングなどの「部屋」の照明というよりも、玄関や廊下など、スポット的に常時付けておきたいような場所に使いたい感じ。とりあえず、ウチでも交換できそうなところはこの電球に替えていこうかなーと思いました。

※追記 しばらく使っていたら色温度もそんなに気にならなくなってきたので、家中の白熱電球をほぼ全部入れ替えてしまいました。電気代がどれくらい下がるかが気になりますね〜。

[関連記事]
「夏の電気代を考えてみる」
http://www.citywave.com/dennou/2006/08/post_70.html

投稿者 dennou : 15:30 | コメント (1) | トラックバック
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2007年03月28日

3月30日号シティリビング連動企画「デジタル製品、1000万円で何が買える?」

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3月30日号東京シティリビングの特集は「1億円で何したい? 何ができる?」という企画です。記事を読むと、妄想の暴走っぷりがなかなか面白い! そこで電脳部屋として妄想のしがいがあるのは、やはり「デジタル製品だと何が買えるのか!?」ということ。1億円使い切るのはデジタル製品にはちょっと荷が重いので、少々グレードダウンして「1000万円で何が買えるか」を妄想してみました。コメントまたはトラックバックで、宝くじのプレゼントもあります!

「1億円で何が買える?」の紙面の打ち合わせのときは、それぞれが自分の妄想ばかりをしゃべって全然話がすすみませんでした。そこで、止まらない妄想をブログで消化することにします。



●超絶ハイスペックのPCで“バリバリしたい!”

やはりデジタルに金をかけるという一番安易な例としては、「今考えられる最もハイエンドなPCを使って、バリバリしたい!」ということでしょうか。

メーカー製でお店で普通に買えるようなものは、いくら高いといっても個人向けなのでせいぜい数十万円程度だし、性能的にもハイエンドとはいえないので、アップルのサイトでBTOでカスタマイズしてみました。

070328_mac_BTO.gif

「MacPro」を全部入りでカスタマイズしてみました! 「あれもこれも!」ってクリックしていくのが非常に気分がよろしいですね。

3GHz のクワッドCPU、16GBメモリ、750GBハードディスク×4台(3TB=テラバイト)、30インチディスプレイをデュアルモニターで使用というスペックで、こんだけ盛り込んでもたかだか230万です。安いですね。そもそもPC関連で1000万を使い切るのは難しそうです。

そしてこれで何をバリバリしようというのか〜!? というと、もちろんBootcampでWindowsをインストールして、ソリテアをやってみたい!

30インチデュアルモニターでソリテアをやるとこんな感じでしょうか。



●驚愕のプラズマテレビでホームシアターを!

大画面で人気のパナソニック「VIERA」のPZ600シリーズのラインナップには、50、58、65型に加えて、なんと103型というモデルが存在します。昨年のCEATECでもお披露目されていて、その大きさにはとても驚きました(以前の記事)。


103型の横に並ぶと、50型でも子供サイズに見えますね。

マイケルジャクソンも有楽町のビックカメラで買って帰ったのかどうか?は定かではありませんが、ビック特価で560万円(ポイント10%還元)というのはまさに驚愕のプラズマテレビといえましょう。重量345kg、241.4cm×174.8cm×87.1cmという巨大サイズなだけに、普通の家には置けるものではなく、実際に購入するときも様々な条件をクリアしないといけません。サイトにも「ご購入に関するご注意」として条件が書かれています。

・お住まいの条件によっては床、壁の補強工事が必要となりますので下見を実施させていただきます。
・ 搬入/設置に関する下見もあわせて実施させていただきます。
・ 工事、搬入/設置条件を満たす事ができない場合、ご購入の再検討をお願い頂く場合があります。

なんと、テレビを買うのに一度設置できるかどうか下見に来てもらわないといけません。そもそも幅が241cmもあると、よっぽど大きなエレベーターじゃないと載らなさそうだし。このテレビを買いたいのであれば、住宅のほうもそれなりじゃないとってことですね。

そして消費電力も驚愕の定格1450W! 1450Wというと、ドライヤーを「ターボ」全開でつけっぱなしにするようなもんですが、このエコエコ時代に真っ向から立ち向かう勇猛な姿勢に涙を隠し切れません。さらに普通のコンセントでは使えないので電源工事も必要です。普通の42型の大型テレビだと、この1/6〜1/5くらいの消費電力です。

ちなみに1450Wがどれくらいの電気代になるかというと、1450W=1.45kWhだから、1kWh(電気代を計算するときの単位。1000Wの電力を1時間使うというもの)=22円と計算すると、

22円×1.45kWh=1時間あたり32円、
1日4時間つけた場合、
32円×4時間×365日=4万6720円

ということになりますが、まあこのテレビを買う人にとっては電気代など誤差の範囲だと思いますので気にしないことにしましょう。



●プレイステーション3を100台使って社会貢献!

プレイステーション3(以下PS3)は20GBモデルで49800円。ゲーム機としてはそこそこ高いですが、与えられた1000万の予算の中では微々たる存在です。

1台1台は微々たる存在なのですが、そんなPS3を使って社会貢献ができるという「Folding@home」というプロジェクトがあります。これは世の中のコンピューターの空いている時間を、ガンやその他の病気の治療に役立つ「たんぱく質の構造の研究のための計算」に利用しようというもので、PC用にもアプリケーションが用意されており、誰でも簡単に参加できます(Folding@Homeの日本語サイトはこちら)。

PC版の画面。下はPS3版で稼働中のムービーですが、プルプルッ!って蠢いているのがとても良い感じですね。

ソニーのリリースによると、「(PS3のCPUの)Cell/B.E.は標準的なPCの約10倍の処理能力を有していることから、PS3がこのプロジェクトに参加することで研究のスピードを飛躍的に向上させることが可能です」とのこと。PS3は100万パワーのウォーズマンよりも10倍強い、1000万パワーのバッファローマンみたいな存在なのです。

ならば100台のPS3なら×10倍で、PC1000台分の貢献が可能になるのでは! さらにさらに、100万パワー×両手のベアークロー×2倍の高さのジャンプ×3倍の回転で1200万パワーでどうだー! (C)ゆでたまご

みたいなのとはちょっと違いますが、PS3でFolding@homeに参加すれば、だいたいそんな感じになるのではと思います。

しかしPS3が100台ともなると、電気代だけでも相当な金額になりそうです。計算するにはPS3をつけっぱなしにしておかないといけないので、この分も考慮することにします。

PS3の動作中の消費電力は200〜300W程度ということなので、仮に250Wとします。

250W×24時間フル稼働とすると、6000Wh=6kWh、
22円×6kWh=132円(1台あたりの1日の電気代)
132円×100台=1万3200円(1日あたりの電気代)

PS3×100台分の金額が498万円なので、
502万÷1万3200円=380日

1000万円で、少なくとも1年間は稼働して社会貢献できそうです。
PS3が壊れなければ、の話ですが。



●結婚式にASIMOで花束贈呈を!

CMなどでおなじみの、HONDAが開発したロボット「ASIMO」。どんどん進化を続けていて、最近では走ったり踊ったりと、マルチな才能を見せつけてくれるようになりました。

ASIMOの開発には100億かかったというのは本当かどうかは知りませんが、そんな超ハイテクマシンであるASIMO君を、比較的気軽?にレンタルできるサービスがあります。

サイトによると、年間契約だと2000万/年かかるところを、「フリープラン」だと1日あたり157万5000円からと、かなりお手軽価格に。そこで結婚式にASIMOを使ってみるというのはどうでしょうか!?

えっ!? スタッフの食費も払うの〜!?


ASIMOができること」によると、動作の一例として「お辞儀」「大人と握手」「イヤイヤ」「動作に合わせて話す」などのことが可能だということ。また「ASIMOご利用シーン」によると、

・花束贈呈や賞状授与、握手などプレゼンターとしてステージを盛り上げます。
・レセプションやパーティ会場の入口などでお客様のお出迎えやお見送りなどをします。

とのこと。受付くらいなら十分まかせられそうです。「友達に頼むのもちょっと…」という人や、「受付を頼む友人がいない!」という人にはちょうど良いのではないでしょうか。1000万の予算だと、受付で2台、両親への花束贈呈用として2台、客がドタキャンしたときに代わりに座ってもらう用として2台の計6台が確保できそうです。ASIMOが何台あるかは知りませんが。



●妄想も広がる!? 宝くじをプレゼント!

妄想だけでなく、なんとか実現してみたい!ということで、読者の方に宝くじをプレゼント!
ただし今回は応募の条件があります。

「1000万円でどんなデジタル製品を買いたいか」を、この記事へのコメント、またはトラックバックで書いてください。記入後に、下の応募フォームで応募してください。


※応募受付は終了しました


コメントを書いただけ、またトラックバックをしただけでは応募にならないので、必ず応募フォームから応募もして下さいね。

プレゼントする宝くじの内容ですが、「ナンバーズ4」をさとし的マジックナンバーの「3(さ)10(と)4(し)」で10回抽選分、4月9日(大安)に購入して即日お届けします! ナンバーズは週5回の抽選なので、2週間分ですね。ナンバーズ4のサイトによると、「3104」ではまだ当選が出ていない模様ですのでこれは期待できるかも!?

投稿者 dennou : 10:00 | コメント (15) | トラックバック
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2006年12月19日

今どき“マイナスイオン”なんて言ってたらまずいんじゃない?

リアルフリートが展開する「amadana」というデザイン家電のブランドには興味があるのでたまにサイトをのぞいているんだけど、その中の新製品で「イオン式サイレント空気清浄機」というのがありました。

すごく小さくて、小型のラジオみたいな外観でなかなかいいんじゃない?と思い、こんなに小さくてどうやって空気をきれいにするんだろうと機能説明を読んでいたら、以下のような記述がありました。


----------------------------------------------------------------------------------
[コロナ放電でしっかり集塵]
コロナ放電による空気清浄機です。
ちりやほこりをマイナスに帯電させ、集塵板でしっかりキャッチ。
+(プラス)が−(マイナス)の電気に引き寄せられる原理を利用し、高圧放電により、ちりやほこりを帯電させて集塵する仕組みのイオン式空気清浄機です。
森林や滝のそばで多く存在すると言われているマイナスイオン。
心地よい空間を演出します。

●コロナ放電とは
二つの導体の間で局部的に高電圧が生じたとき、空気の絶縁が破壊されて発生する光を伴う静かな放電現象です。
コロナ放電により、空気中の酸素分子がマイナスに帯電し、それにより空気中の水の分子が引き寄せられてマイナスイオンが発生します。
マイナスイオンの発生により、プラスに帯びている空気中のごみを囲み、それがプラスを帯びている放電極の前面にある集塵板に付着してごみを吸収します。
----------------------------------------------------------------------------------

コロナ放電うんぬんで集塵する、というのは、要するに静電気でほこりを吸い付けるというだけの話を、いかにも科学的な表現でもって語っているわけですが、そのためにファンがなくて静かだということ。静電気だけで部屋中の空気の集塵をしようと思ったら、めちゃくちゃ強力な静電気がいるんじゃない? 近くにいたらビリビリするんじゃないの?と思ったので、さらに詳しく調べようと「FAQ さらに詳しい技術情報はこちら」をクリックしたのですが、「404 Not Found」となってページが存在していませんでしたので詳細はわかりませんでした。

そして上記の説明に突然「マイナスイオン」という言葉が出現しているのにもちょっとクラクラしました。

マイナスイオンに対する一般的なイメージとしては、森林とか滝のそばみたいに、ひんやりとして気持ちいいー!てな感じでしょうが、実は物質の定義がないものであり、「マイナスイオン」なる化学物質は存在しないということになっています。いちおう科学的には、マイナスイオンは「空気負イオン」というものがそれに当たるとされていますが、業者によって定義や役割はまちまちです。

それにマイナスイオンてのはもう何年も前に、いくつもの公的機関から「こっちの実験では効果や効能が認められないものだから、それを表示するのであればちゃんと根拠を示せ」という通達が出されています。つまり「インチキ科学用語」というお墨付きを得ている言葉で、マイナスイオンの“効果”を標榜する商品はソフトバンクの広告でも話題になった「景表法」に触れる可能性がある、ということになっています。最近では、東京都が11月に出した報道発表資料があります。

●東京都生活文化局
「科学的根拠をうたったネット広告にご注意!"『マイナスイオン商品』表示を科学的視点から検証しました"」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/11/20gbr500.htm

この資料によれば、そもそも「マイナスイオン」なる物質は、定義がまちまちで実体がないものなので本当は検証しようがないけど、ここは「空気負イオン」ということにして検証してみましたが、いずれも機器によるイオンの発生やその効果・効能が認められるものはなかった、ということになっています。

ここで、「あれ?大手家電メーカーでもマイナスイオンで除菌とか言ってるのってたくさんあったと思うけど、あれは大丈夫なの?」という疑問を持っている方も多いと思います。昔から「ファジーなんたら」「ニューロンなんたら」などと新しい売り文句をいくつも開発してきただけあって、変わり身の早さはさすがです。すでに「マイナスイオン」という直球を投げているところはほとんどありませんが、代わりのイオンをすでに「発明」済みです。

【各社の標榜しているイオン効果】

●ナノイーイオン(松下)
 メガアクティブイオン(松下)
●プラズマクラスターイオン/除菌イオン(シャープ)
●アレルオフイオン(日立)
●プラズマソルジャーイオン(東芝)

なんかめちゃくちゃ強そうな兵器みたいな名前が並んでいて面白いです。東芝なんかは、イオンが悪玉菌と戦う兵士みたいなイメージなんでしょうか? でも謳っている効果自体は昔のマイナスイオンとそう変わらないんですけどね。

各社の説明を読んでいると、それなりの検証機関の実験で効果を得ているという表示がされているけど、そもそもの物質の定義とかがあいまいなので、いまいちよくわかりません。いち消費者に効果が判断できるものではなく、「こんなのインチキだ!」などと断定はできないので、否定するものではないのですが、これらの効果を過大に評価して購入の検討材料にするということは避けた方が賢明かと思われます。


東京都のレポートでも、消費者へのアドバイスとして、

------------------------------------------------------------------------------------
消費者は、一見、科学的な根拠に基づくかのようにみえる効果・性能をうたった表示であっても、これをうのみにせず、多角的に情報を収集したり、東京都消費生活総合センターに相談するなどして、商品・サービスを合理的に選択していく必要がある。
------------------------------------------------------------------------------------

と締めくくっています。結局はそういった悪意がある(とまではいかないにしても、誠意のない)企業から身を守るには、いろんな情報を自分で集めて総合的に判断しなさいよ、ということです。

今年の夏にガソリンが高騰したとき、「燃費向上グッズ」と称した製品がかなり売れたということもありました。科学的な根拠のない製品を何万円も買い込んで、「これでガソリン節約できる!」と喜んでいた人がニュースで取り上げられてたりしましたが、何万円分もの節約効果を得るには、一体何千リットル給油しないといけないんだということとか、そんな効果があるんだったら車メーカーが即採用しているはず、とかいうことを露とも考えないとは、大変おめでたいことですなあ、などと思っていたわけですが、普段の身の回りにも忍び寄る「インチキ科学」製品には気を付けないといけませんね。

とくに女性の皆様! ほとんどの人が興味があると思われる美容・ダイエットの分野に関しては、このようなインチキ科学がまかり通っていますので、十分ご注意ください。

投稿者 dennou : 12:00 | コメント (0) | トラックバック
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2006年11月30日

東京の地下通路に、あの旭山動物園が開園!

東京駅の京葉線へ続く地下通路「東京駅アートロード」に、日本でもっとも有名な動物園といえる旭山動物園が開園。忙しい通勤時に“ほっとする場所”になりそうです。

この「アートロード」、ちょうど毎日通勤に歩いているんですが、行く先を見渡すと遠くが霞んでいるくらいにやたらと長い一直線の地下通路で、脇にお店があったりするわけでもなくまさに「地下通路」という感じ。薄暗い蛍光灯の下をトボトボと歩いていると気分も滅入ってくるというもんですが、今回なんとそこに旭山動物園が開園するとのこと。ただし“生”ではなく、ソニーのブルーレイレコーダーとフルHDの液晶大画面テレビを利用した“ハイビジョン”動物園なのです。


延々と続く通路の先には…!?

●「映像で見ても意味がない」と考えていた

開園のセレモニーには、旭山動物園の小菅正夫園長が登場。小菅園長は、「動物の様子を映像で見るなんて、意味がないと思ってたんですよ。生で見るのが一番に決まってる」と、いきなり元も子もないコメントを。以前インターネットでのストリーミング中継を開始したものの、個人的には「ネットでみてもしょうがないなー、生きた動物は目の前で見なきゃ」と思っていたとのこと。しかし、東京のある人から「会社につくと、毎日動物の様子を眺めてほっと一息ついてから仕事をして、それが励みになっています」という手紙をもらってから、考えが変わったそう。「通勤の場所で毎日動物の様子を見て楽しんでもらえるとうれしい。ハイビジョンの映像だと、写真や肉眼では気づかないような動物の毛並み、小さなキズの様子まではっきりわかるので、たいしたものです」と語りました。



次にソニーの西谷清氏が、「京葉線の長い通路は退屈なので、ブルーレイレコーダーと液晶テレビの映像で、皆さんに楽しんでいただけるのではないかと考えています。動物園の映像も楽しいですが、後ろにはソニーの製品も並んでいますので、こっちの方も少しは見ていただければ…」と、控えめなコメント。この旭山“ハイビジョン”動物園の映像には、12月8日発売のブルーレイディスクレコーダー「BDZ-V9」と、フルHD液晶テレビ「BRAVIA」などが使用されているとのこと。



●水槽が壁の向こうにあるみたい!

会場にはペンギン館、ホッキョクグマ館、アザラシ館、オランウータン館の4つが設置されていて、それぞれリアルな動物の様子がハイビジョンの映像で見られるようになっています(中継ではない)。実際に見てみると、非常に精細な映像のおかげで、まるで水槽のガラス越しに生で見ているような感覚。通勤時に思わず足を止めてボーっと見入ってしまい、遅刻してしまわないように注意しないといけませんな。イベントは12月17日(日)まで開催。付近に来たときにはぜひ楽しんでください。


有名な“空中散歩”をするオランウータンの生態についてうれしそうに話す小菅園長。しきりに「普段見えないところが見えるんだよ! これはすごいね〜」と語っていました。


「旭山ハイビジョン動物園」
http://www.sony.jp/products/Consumer/BD/event_community/event/03.html

投稿者 dennou : 14:00 | コメント (1) | トラックバック
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2006年10月16日

発想“は”面白い 人の重みで発電する「発電床」実験がJR東京駅でスタート

JR東京駅で、改札口を通る人の重みを利用して発電するという「発電床」の実験がスタート。クリーンな夢のエネルギーが実現するのか!?

本日からJR東京駅丸の内北口の改札口の床に、黒いシート状の「発電床」が設置されました。発電床というのは、改札口を通過する人がこの床を踏むことで、シートの中に組み込まれた「圧電素子」が振動するのを利用して発電するという仕組み。東京駅といえば、1日あたり70万人以上もの人が乗り降りするという巨大駅だから、この力を発電に利用できるとすれば、もしかしたら相当なものになるかもしれません…!?。

JRによれば、東京駅のすべての改札に導入すれば、100ワット電球を十数分間つける程度の電力が得られるということ。これを以前の記事「夏の電気代を考えてみる」で計算したのと同じように、電気代に換算してみましょう。

電気代は1kwhという単位で計算します。1kwhというのは、1000ワットの電気を1時間使うといくら、という単位。だいたい1kwhが20円前後なので、発電床で得られる発電量が100ワットで15分間とすると、


20円×0.1kwh×0.25時間=0.5円
(※家庭用の電気料金の場合)

つまり、東京駅全体でなんと1日あたり0.5円もの節電効果になるというのです!! 1日で考えると決して多くはないですが、1年だと182.5円、1万年だと182万5千円にもなると考えると、その節電効果の大きさがわかるというものではないでしょうか。




本日14時頃の発電量。「3628Ws」と表示されています。1Ws=1/3600wh(1Wの電力を1秒間使えるという単位)だそうで、つまり1ワット/時間を大きく超えるということに。ちなみにこの電光パネルにどれだけの電力を消費しているかということを考えるのは、全く野暮というものですね。

しかしコストのこととかを考えると、とてもじゃないけどやっていられないけど、このような実験に真面目に取り組む姿勢は大事だと思います。もしかしたらすごい可能性があるかもしれませんしね。まさにリアル世界に“元気玉”を実現したといえるのではないでしょうか。どうせなら発電量のパネルも具体的な数字じゃなくて、「オラにみんなの力を分けてくれ!」という感じで、元気玉の大きさで表示してくれたらといいと思いました。

[関連記事]
「夏の電気代を考えてみる」
http://www.citywave.com/dennou/archives/2006/08/post_69.html

投稿者 dennou : 15:00 | コメント (2) | トラックバック
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2006年10月06日

ケータイを漢字辞書代わりに使うと書くときに混乱してしまうかもしれない

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社会人になると物理的に文字を書くという作業が少なくなって、漢字も忘れがち。「あの字はどんなだったかな〜」と忘れてしまったときには、ケータイで変換して調べるということも多いんじゃないかと思います。

ケータイやPCに限らず、デジタル機器で文字を調べたときに、「あれ、この字ってこんな形だったかな?」って思うことはないですか? 「この棒はまっすぐではなく斜めだったような」「ここってくっついてたっけ?」などと、違和感を感じることがたまにあります。

これは、デジタル機器が表示に使用しているフォントに原因があります。まあデジタル機器に限らず、印刷物もそうなんだけど、一般的によく使われるゴシック体や明朝体が、書き文字とは字形が異なることが多いということに気づいている人は、少なくないと思います。

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という感じで、いわゆる教育漢字といわれる範囲の中でも、字形の異なるものがわりとたくさん見つけられるのです。

なぜこのようなことになっているのかというと、印刷物に使われる日本語書体は、1文字が限られた正方形の均等なスペースにデザインされるので、細い線がつぶれてしまわないようにとか、見た目の揃い方や並んだときの視認性を優先させたりとか、いろんな理由があるのではないかと思いますが、これは別に「違うのがおかしい」というわけではなく、文字は情報を伝える手段でありますから、その文字が“その文字”としてちゃんと認識されるのであれば、それはそれで正解であるといえるでしょう。

で、大人ならこのような小さなことで、そうそう混乱することもないかとは思いますが、子供の場合は少し事情が違い、皆にアホかと思われるかもしれませんが、僕が小学校の低学年の時、自分の名前をひらがなで書くときに真剣に悩んでいたことがあります。

それは自分の名前のことで、「さとし」と書くときに、学校では

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と習いますが、巷にあふれる印刷物では

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と表記されていることがほとんどなのです。むしろ

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は世の中では少数派であるといえ、これはどっちが正解なのか?と混乱し、日和見主義の自分としては世の趨勢に迎合するべく、書き文字なのにわざわざ「さ」と書いていたことがあるのです。

しかしこんなふうに思ってしまう子供が世の中には少なくないようで、低学年向けの教科書では、上記の例に出した「教科書体」と呼ばれる書体が採用されていることが多いです。これは普通の明朝体とは違い、できるだけ書き文字の「はね」や「はらい」を取り入れて、本来の字形に近いものになっており、文字を学習中の子供が読んでも混乱しないように配慮されているという書体です。

そこで思ったんですが、最近は低学年の児童でも、ケータイやPCなどのデジタル機器を日常的に利用することが多いと思われるので、わからない漢字などがあると、まず辞書よりもそっちを使って調べるということが多い、もしくは増えてくるんじゃないでしょうか。そうやって調べた漢字はデジタルフォントで表示されるわけで、そこでやっぱり混乱する子供も出てくるんじゃないかと思います。

なので、これからはケータイにも(とくに子供向けには)教科書体が必要になるケースもあるんではなかろうかと思って調べてみたら、なんとすでにありました。






061006_rakurakuphone.jpg
FOMAらくらくホンIII



そっちかよ!
(まあ教科書体は楷書体の一種ですから、高齢者には親しみやすいというのもありますけどね)

「モリサワの教科書体、アウトラインフォントで携帯電話に搭載」
http://www.mdn.co.jp/index.php?option=com_content&task=view&id=649&Itemid=78

教科書体を採用する、という判断は素晴らしいと思いますが、
キッズケータイにも搭載したほうがいいんではないかと思った次第でした。

投稿者 dennou : 17:30 | コメント (2) | トラックバック
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2006年09月20日

電化製品の故障が続いて困る

Xbox360を始め、なぜか最近になって電化製品の故障が続くようになりました。

Xbox360は修理からすぐ戻ってきたものの(以前の記事参照)、その後すぐに4年ものの電子レンジが故障。見た目は全く問題ないのですが、「重量センサー異常」という症状が出て、全く使えなくなってしまいました。修理窓口に電話すると、約10日後の訪問修理になるとのこと。

10日も電子レンジなしの生活は、はっきり言って厳しいです。その電機会社の本社工場は自宅からほど近い場所にあるので、「この距離で10日かかるんかい!」などと納得できない気持ちを抑えつつ(距離は関係ないですが…)、コンビニでゴハンを買ってしまい、「あ、しまった!電子レンジ壊れてた!」と思い出して慌ててこのゴハンをどうやって温めようかと思案して、「いっそのことチャーハンにしてしまおうか」などと考えたけれどやっぱりメンドクサイので、炊飯器に冷たいゴハンを入れて「保温」にして30分待つという結論に落ち着いたりしていました。だったら最初からゴハン炊いたほうが良かった!

ほんとに不便だったので、真剣に電子レンジのバックアップ機の必要性を検討した次第です。パソコンは2〜3日なくても生活にはなんら支障はありませんが、生活に本当に必要な白物家電にこそ予備機が必要かもしれません。洗濯機が壊れたりすることを考えるとぞっとしますよね。

実は去年も同じ症状で修理しているので、修理に来た方に「去年も同じ症状で壊れたんですけど」と尋ねたところ、「あ〜普通に使ってても壊れるんですよね、この部分は」とのこと。回答が率直すぎます。普通なら「あまりないですね〜」や「普通は壊れないんですが…」などと責任を回避するような言い方でお茶を濁すところですが、よっぽどこの症状が多くて辟易していたのでしょうか。次に壊れたらこのメーカー以外の製品に買い換えようと思いました。

次に壊れたのは2年物のビデオカメラ。上の写真のように画面が緑一色になってしまい、実際に撮影できる映像も緑一色です。今までに撮影した映像は、本体のモニターでちゃんとカラーで見られるので、おそらくCCDが壊れてしまったのだと思われます。幸いにも量販店の5年延長保障に入っていたので、修理代はかからなくて済みそうだけど、ほとんど使っていないのに…と不思議に思っていました。まあ持ち運んだ拍子におかしくなったのかも。

窓口に持って行かないとな〜と思いつつ、兄が使っていたパナソニックのSDビデオカメラのコンパクトさに興味を引かれ、「以前はSDカードが非常に高かったのであまり実用性がないと思ってたけど、秋葉原では2GBのSDカードが今や5000円以下で買えるから、十分使い勝手も良さそう。これはメーカーのサイトをチェックしないと!(買い換えもアリか…?)」と、やにわにテンションが上がり、パナソニックのサイトをなめ回すように見ていたら、壊れたと思っていたビデオカメラがリコール対象製品だったことが判明。CCDの製造上の不具合による症状でした。なんだ、買わなくて済んだのか…。

「壊れたと思ったら、まずメーカーのサイトをチェックする、というのが基本だった!」ということを再度確認した次第です。「自分を疑うよりもまず相手を疑え」ということですな。しかしユーザー登録をさせるのなら、こういったお知らせはメールじゃなく郵送で送ってほしいです。登録することでメーカーの新製品のお知らせが頻繁に来るけど、そういったメールはほとんど見ないから、もしそこにリコール情報が書いてあっても気づかない可能性が高いです。

あと購入した量販店も購入履歴を把握しているはずなので、製品に不具合やリコールが発生したら、お店からも連絡があったら親切だな〜と思います。販促だけじゃなくて、サポートにもちゃんと個人情報を利用して欲しいですよね。修理でお店に足を運んだ人が何か買ってくれるかもしれないし、ある意味これも販促の一種とも言えるかもしれません。

次は何が壊れるか…とガクブルする日々です。


[関連記事]
「Xbox360が壊れた」
http://www.citywave.com/dennou/archives/2006/07/xbox_360.html

投稿者 dennou : 17:00 | コメント (3) | トラックバック
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2006年08月11日

夏の電気代を考えてみる

「えぇっ!? 1万5千円!?」と、7月分の電気ご使用量のお知らせが来てちょっとビックリしている今日この頃。梅雨明けが遅れたり涼しい日が続いたので、今月はあんまりいかないんじゃないかと思ってたんですが、何が原因なの!?とちょっと計算してみました。

1万5千円という数字を見て、ひょっとしてウチには普段は見えない人がたくさん住んでいるんじゃないかと思わず疑ってしまったけど、ウチはいたって普通のマンションです。電化でガスを使わない分、調理やお湯を沸かすための電気代が上乗せされているんだけど、それでも1万円くらいは純粋に他の電化製品で消費している模様。たしかにちょっとはデジタル機器が多いとはいえ、なんかおかしい、ここは計算して確かめてみます(あまり詳しくないので間違いがあったら突っ込んでください…)。

まずは普段使っている電化製品の消費電力をチェック。夏の一番の電気食いといえばエアコンだけど、今使っているのは14畳タイプのもので、消費電力は約850Wとなっています。次にプラズマテレビが約400W。デジタルレコーダーが意外と少なくて約60W。そしてPCと各種ゲーム機ですが、デスクトップのPCは自作でゲーム用のビデオカードを増設しているため、だいたい300W程度(普通のPCならこの半分以下、ノートなら1/5程度ですが…)。ゲーム機はXbox 360が約150W(プレイ時)で、プレイステーション2が約30W。

一日の生活を考えると、まあ平日の日中はあまり電気代がかからないとして、夜間と休日はエアコンをかけっぱなしでテレビも付けっぱなし、その間PCやゲーム機で遊んだりするという感じです。

電気代の計算ですが、1kWh(1kW/1時間)という単位で計算されるということ。だいたい1kWhが20円くらい。ということは、合計で1000Wの電化製品を1時間使うと20円かかるというわけです。上の例ではエアコンを1時間使うと、20円×0.85kWh(850W)=17円ってことですね(温度設定によって変わるそうですが)。エアコン付けながらPCで調べものをしながらゲームする、ということをよくやってしまうので、それだけで1時間あたり850W+300W+150W=1300W=1.3kWh、つまり20円×1.3=26円くらいかかります。あ、これでは1カ月に換算するとけっこうな金額になってしまうかも。

計算するために基本的な生活モデルを作ってみます。

[平日]使用時間消費電力
テレビ5時間400W×5=2000W
ゲーム機2時間150W×2=300W
PC2時間300W×2=600W
エアコン7時間850W×7=5950W
 8850W(=8.85kW)
電気代 20円×8.85kWh=177円

[休日]使用時間消費電力
テレビ8時間400W×8=3200W
ゲーム機3時間150W×3=450W
PC3時間300W×3=900W
エアコン16時間850W×16=13600W
 18150W(=18.15kW)
  20円×18.15kWh=363円


平日22日、休日8日で計算してみると、

177円×22日+363円×8日
=3894円+2904円
=6798円

テレビ、PC、エアコンでこの金額。この他に基本料金が2000円くらい(電化だとこれが高い)。そらトータルで言ったら15000円も超えますわな…。

しかし! このような現実を目の当たりにしても、電化製品の申し子としては安易な節電に走ったりはしない!

例えばよく「待機電力がもったいないからコンセントを抜いておいたほうがいい」と言われるけど、最近の電化製品は待機電力が0.1Wなどと、非常に節電が進んでいるものが多いです。0.1Wだと1日で2.4W=約1.5円/月、年間でもたったの約17円! 誤差の範囲です。こんなレベルではコンセントを抜き差しする労力、使いたい時に即座に使えないという時に感じるストレスのほうがよっぽど無駄だと思えるので、まあシーズンオフにエアコンのコンセントを抜いておく程度で十分でしょう。

また考え方によっては、エアコンを節約して暑い中を悶々と過ごすよりも、1時間につきたった17円で快適に過ごせるのなら喜んで払うというのもアリではないでしょうか。また寝室に設置するような6〜8畳タイプのエアコンなら消費電力も500W程度だから、1時間あたり10円。寝苦しくて夜中に起きてしまい寝不足になるくらいなら、100円払って夜通しかけっぱなしで快適に過ごしたい!と思ってしまう方です。

しかしテレビの消費電力は意外とデカかった。液晶はプラズマより省電力というイメージだけど、現行モデルなら同じ画面の大きさで比較すると、“大食らい”という意味ではそんなに差はないです。たとえば37型液晶のシャープ「アクオス LC37BD1W」は標準的な使用条件での年間消費電力が177kWh(×20円=3540円/年・295円/月)、同じく37型プラズマのパナソニック「VIERA 37PX60」が209kWh(×20円=4180円/年・348円/月)となっており、月あたりで50円程度しか差がありません。大画面テレビを使っている時点で大きな電力を消費していることにかわりはなく、液晶を選んだからといって「エコロジー」とか「省エネ」に貢献しているわけではないことに注意したいです。

テレビはなんとなく長い時間付けてしまうけど、見てないときはまめに消そうと思った次第でした。液晶にせよプラズマにせよ、大画面テレビを使用中の方はお気を付け下さい。


東京電力「電気料金単価表」
http://www.tepco.co.jp/e-rates/custom/shiryou/tanka/dentou-j.html

投稿者 dennou : 11:30 | コメント (4) | トラックバック
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2006年07月31日

会社のネットが遅くて仕事にならない

以前から会社のインターネットの回線速度が非常に遅く、「これではまるでダイアルアップで接続しているようだ」などと思っていたのですが、このたびその原因が判明いたしました。

今どきの会社のネット環境といえば、当然ブロードバンドな高速回線で動画も(その気になれば)見たい放題、会社でネットは見られるから家では別にいいか〜という人もいらっしゃるかと思います。

ところがわが社(シティリビング)といえば、ひとつのページを開くのにも十数秒、いつまでたってもページ内の画像が表示されないなど、まるでインターネット黎明期のダイアルアップ接続並みの速度で、間違えてトップページがフルフラッシュのサイトにアクセスしてしまった場合などは速攻で「HTML版」をクリック連打する、もしくは速攻で「閉じる」ボタンを押して閲覧をあきらめる、などの苦難の連続を強いられる環境です。アプリケーションやファイルのダウンロードなど夢のまた夢、(実際にやる人はいないでしょうが)ネット上でのファイル交換などを行った場合、「ダウンロード終了まで あと3日」などと表示されることは想像に難くありません。

当然わが社は情報発信業とも言うべく、新聞や雑誌の発行を生業とする企業でありますから、しかるべきネット接続環境が構築されているはず、これだけ遅いのは何か事情があるんだろうなどと思っていたのですが、このたび恐るべき事実が発覚いたしました。

先日、いつものように苦難に耐えながらのネット閲覧にいそしんでいると、突然ページの表示が止まってしまい、ウンともスンとも言わなくなってしまいました。このような場合、ルーターに問題があることがほとんどなので、ルーターを再起動すべく、サーバー室への侵入を試みることにしました。



室内に入り、サーバーラックの中に設置されているルーターを探します。
ルーター、ルーターっと……。











あった…!!

…!!!?







エ、ADSL…((((;゚Д゚)))!?


この丸の内の事務所には約100人のスタッフと、同数以上のPCが設置されているわけですが、その100台のPCのネット接続を担うのがこのADSL回線だというわけでした。12Mプランだとしたら1台あたり0.12Mbps(120Kbps)…。
離島じゃあるまいし東京のど真ん中でこの速度ってどうなんですか!? えぇ? どうなんですか!!(>会社の人)




gooスピードテスト」で図ってみたらこんなスコアです。ぜいたくは言いませんから携帯でもメガの時代なのでせめて小数点以下というのはカンベンしてほしいです。

投稿者 dennou : 15:50 | コメント (5) | トラックバック
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2006年07月14日

一日じゃ回りきれない「東京おもちゃショー2006」レポート

東京ビッグサイトで、7月15日(土)、16日(日)の2日間で一般公開される東京おもちゃショーに、何か面白いものはないかな〜と行ってきました。

ビッグサイトの西1〜4ホールまでを使って、3万5,000点以上の国内外のおもちゃが展示されるという機会を逃すわけにはいかない!ということで、会場で気になったおもちゃの数々をレポートしていきます。

まずはバンダイブース。大きなおともだちを大興奮させる数々のキャラクターを抱えるおもちゃ界の雄ともいえる存在ですが、ブースに入ると歴代の合体メカや仮面ライダー、ガンダムたちが勢揃いしてお出迎え。


これだけでも大きいおともだちは大喜びでしょう。





なつかしい「ゴールドライタン」が豪華に復活! 小学生のときに大好きなおもちゃでした。しかし6体セット28,500円って、まさに大人買い価格だね〜。




アリの生活をシミュレートできるという「ant's life studio」。巣を作ってエサを取ってきたり女王の世話をしたりするアリの生態を手のひらの上で観察できます。なごみ系ですね。7,980円で11月中旬発売予定。




この「ガンプラ」の箱が積まれているのを見るだけで興奮するという人も少なくないはず。ミニチュアのガンプラがミニチュアのガンプラの箱にパッケージされている「ガンプラコレクション」。これはぜひコンプリートしていきたいです。300円で今秋発売予定。




三英貿易から発売の「おいでよ どうぶつの森」ぬいぐるみ各1,260円。12月に映画化されるということで、おもちゃの数も一気に増えそうです。




ニンテンドーDSを立てたまま遊べる「らくらくDSスタンド」。なかなか便利そうです。DSとDS Lightの両方に対応。




超巨大で精巧な作りのミレニアムファルコン(スターウォーズ)。なんと48万円。




同じくスターウォーズからR2D2の巨大フィギュア、と思いきや、なんとゴミ箱になっています。両足の間のペダルを踏むと頭が開くという仕組み。これは欲しいかも! 値段は未定。




エポック社の「TV-DARTS」。テレビにつないで遊ぶというダーツです。ダーツの的とテレビをケーブルで繋ぐと、テレビの画面にスコアなどが表示されるというもので、これはかなり面白そう。




16種類のゲームがプレイでき、4人分のデータが保存できます。家でも本格的なダーツで遊びたい人には最適じゃないでしょうか。




金属のプレートを組み合わせていろいろなものを作ることができる「デルタックス」シリーズに、天空の城ラピュタのロボット兵が発売。あのジブリ美術館の屋上でたたずんでいるロボットです。宮崎駿といえば、やっぱりメカだ!というような、ラムダやシータが好きな人にはたまりません。8,000円で10月28日発売。





セガトイズのブースにて。自宅で楽しめる本格プラネタリウムとして大ヒットした「HOMESTAR」がグレードアップ。星がカラーで見えるようになりました。11月下旬発売予定で29,925円。




精巧なミニチュアのグランドピアノが自動で演奏を奏でる「グランドピアニスト」。ジャズ、クラシック、ポップスなど100曲がプリインストールされています。外部入出力端子がついていて、ミュージックプレーヤーをつなぐとスピーカーから音楽が再生され、リズムにあわせて鍵盤が動くようになっています。39,900円で12月上旬発売予定。




同じくセガトイズ。UFOキャッチャーでゲットできる恐竜キングのフィギュアですが、「なんか見たことあるようなトリケラトプスだな〜」と思って友人のT氏に電話すると、「あぁ、それ俺(が原型作ったやつ)っす」とのことでした。さすがプロ、いろいろ作っていらっしゃいますな。ゲーセンで見かけたらチャレンジしてみようと思います。




タカラトミーのブースにて。30本のゲームが内蔵されている「ポケットドリームコンソール(P.D.C)」。2インチのカラー液晶搭載で、携帯ゲーム機として遊べるだけでなく、テレビと繋いでも遊べるというところがポイント。液晶は高精細で明るく、かなりきれいという印象。


ゲーム内容はファミコン以上、スーパーファミコン以下という感じだけど、DSやPSPを買うほどではないが手軽に遊べるゲームが欲しいという人にはいいかも。8,400円で8月発売予定。




数独専用のゲーム機「kazzle?」。ペンタッチで解答できるのでプレイしやすそう。このような頭脳トレーニング系のゲーム機がかなり多く発売されています。3,675円、発売中。




各種スイッチを取りそろえて、スイッチマニヤのあなたも大満足!の「Switch Switch」。トグルスイッチ、ボタン、ロータリースイッチ、キースイッチという“スイッチ四天王”を、思う存分操作してください。ただし実用的な機能はいっさいついてません。7月発売で各840円。




む、おもちゃショーで陶芸!?と思ったら、家庭でろくろを回して陶芸ができるというトミー「ろくろ倶楽部」の実演。


ろくろや粘土、うわ薬などがオールインワンのセットになっていて、即陶芸が楽しめます。粘土を乾燥させたらオーブンレンジで焼くと完成。これはかなり楽しそう! 10,500円で9月発売予定。




おなじみの「せんせい」だけど、進化した「2カラーせんせい」はなんと赤と黒のカラーで描ける! これはちょっとすごいんじゃないですかね!? 2色で描けるという仕組みは、どうやってるのか全く想像できませんが、ヒントとしては「N極とS極を使っているんですよ、フフフ。これ以上はちょっと…」とのことでした。3,675円で8月発売。
ラクガキしたのはぼくじゃありません。




今回最大の注目商品です! タカラトミー「秘密基地をつくろう!」シリーズ。USBで接続するPCの周辺機器ですが、単なる飾りではなく、すべてPC上の操作と関連しているというもの。




秘密兵器その(1) ストームブラスター
つまりUSB扇風機ですな。しかしただの扇風機じゃありません。PC上でファンの向きを操作できます。「カバーオープン」をクリックするとカバーが「ウィーン」と開いて風を送り始め、PC上のコントロールパネルで旋回を制御できるというギミックを搭載。動きが凝っていてかなり面白いです。5,985円で9月発売予定。


秘密兵器その(2) ファイヤーランチャー
要するにアプリケーションが起動できる「ランチャー」です。各ボタンに起動したいアプリケーションを登録しておけば、ボタンを押してレバーを引くとアプリケーションが起動するという仕組み。ただ起動するだけじゃなく、いちいち派手なエフェクトとサウンドと共に起動するのが楽しすぎます。3,990円で9月発売予定。


秘密兵器その(3) グリッターパネル
PCの情報を表示するLEDパネル。表示される情報はうそっぱちじゃなく、ちゃんとCPUの稼働状態や時刻を表示しています。また自作のメッセージなども表示させられるということで、行き先表示板のようにも使えるという実用性もあるかも!? 5,985円で9月発売予定。


秘密兵器その(4) エマージェンシーボタン
自爆装置か脱出装置かどっちなのか!? 写真はボタンが出たままになっているけど、普段はシャッターが閉まっています。シャッターボタンを押すとシャッターが開いて中のボタンが押せるようになり、赤いボタンを押すとPCがシャットダウンするというギミックです。これもボタンを押すと派手なムービーとエフェクトが流れます。3,990円で9月発売予定。

どれも“いちおう”実用性を備えた周辺機器ということで、かなりそそられます。特に「ストームブラスター」は普通に扇風機として便利そう。でも会社で使うと、男子には受けても女子には絶対に引かれると思いますのでこっそり遊んでください。




キーボードの使っていないキーにかぶせて楽しむという「キーボードフィギュア」。たくさん置いてあればあるほど仕事をしてないという証拠になりそうです。各200円。
(c)DISNEY




ハピネットブースにて、むかねこ様も出展されておられました。商品のラインナップも豊富です。


「シティリビング連載中」とのPOP、まことにありがとうございます。




会場では幅広い層が楽しめるおもちゃが満載で、半日だけでは自分の目についたおもちゃをさらっと流してみることしかできないくらいでした。会場には子供が遊べるスペースなどもあるので、梅雨空の蒸し暑い屋外で遊ぶよりも楽しく過ごせそうです。

東京おもちゃショー2006
http://www.toys.or.jp/toyshow/

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2006年07月12日

“一休さん”級のトンチ話 「ローマの休日」DVDの販売差し止めが却下された問題とは?

「ローマの休日」の低価格DVDへの販売差し止めの仮処分が却下されたというニュース(読売新聞の記事)。「ローマの休日」の著作権は消滅したかそうでないかで争っているという問題なんだけど、その中での配給会社と文化庁の見解がかなりぶっ飛んでいて面白いです。

著作権法では、世の中に作品が発表されてから70年たつと著作権が消滅して、「パブリックドメイン」という扱いになります。これはその作品を共有財産として、誰でも自由に扱ってもよいという考え方で、パブリックドメイン状態の作品は、作者(元権利者)の了解がなくても、自由にコピーしたり配布してもかまわないというわけです。

現在の著作権法に改正されて施行されたのは2004年1月1日で、それ以前の著作権法では保護期間は50年とされていました。つまり2003年末を過ぎた時点で、公開から50年が経過している作品(1953年以前の作品)に関しては、権利が消滅しているので、1953年公開の「ローマの休日」はパブリックドメインであり、自由に扱ってもよいという判断で、廉価版のDVDが多数販売されていました。

この“期間”について具体的に説明すると、1953年公開の映画は1954年1月1日から起算して50年の保護期間を経過後、つまり2003年12月31日をもって権利が消滅する、という判断です。2004年1月1日からは改正著作権法が施行されているので、1日違うだけで20年も保護期間が変わってくるということになり、権利者にとってはかなり大きな違いというわけです。

しかしそこに待ったをかけたのが“元”権利者のパラマウント・ピクチャーズ。同社によれば「03年12月31日午後12時と04年1月1日午前0時は連続しているため、53年作品の保護期間は70年に延長される」という文化庁の見解をもとに、「ローマの休日」の保護期間はまだ終了していないとして、販売禁止の仮処分を求めていました。しかしこのたび、その申し立てはものの見事に却下。でもパラマウント側は「ホームページにも公表されている文化庁の見解の方が正しく、決定には驚いている」として、即時抗告するということ。

「12時と0時が連続している」なんて言われてしまうと、「ふむふむ、なるほど、確かにそう言えなくもないかも!?」などと思ってしまいそうになるけど、しかしこれはどう考えても“へ理屈”でしょう! というか、よく言っても“トンチ”だと思います。

まず「連続している」というのは「31日午後12時と1月1日午前0時は同時刻である」という意味なんだけど、この前提がおかしい。「午後12時」という時間はないんですよ。「午後11時59分59秒」の次は「午前0時」であって、例えば深夜1時のことを25時というように、時間が連続していることをわかりやすくするために便宜上「午後12時」と言っているだけで、実態としての時間は12月31日は11時59分59秒まで。次の0時0分ちょうどから1月1日が始まるわけです。これが時間っていうものの一般的な概念なんではないでしょうか。もしこういった主張がまかり通るとしたら、期限を設定するような規定や物ごとは全部おかしなことになってしまいます。

もともと法律の条文には時間の概念はなく、日付だけが規定されているのに、そこに時間の概念を持ってきて、おかしなトンチまがいの主張をしているのが「文化庁」だということにかなりおどろいたけど、この主張を編み出した人は立派に一休さんになれると思います。しかし裁判官はアニメに出てくる将軍さまのように、トンチでは一杯食わされなかったということで、こっちのほうが一枚上手だったということでした。

「ローマの休日」
http://www.roman-holiday.jp/