2007年08月24日
2007/08/12【最終日・ジェラルトン→パース→日本】
朝8時にジェラルトンを出発。昨日のうちはまだいくらか雲が出ていたのに、今日は地平線の彼方まで雲ひとつ見られない、真っ青な空が広がっています。
まずはワイルドフラワーを撮影するべく、カズさんの案内で花が群生しているという場所へ向かいます。
牧場の中をまっすぐに通っている、舗装されていない真っ赤な土の道を走って行くと、遠くには風力発電のプロペラが見えています。しかし牧場と言っても広すぎて、たまに牛や羊がいるのですが、車の中からは豆粒にしか見えません。
しばらく走って撮影ポイントに到着。車の外に出ると、まだ朝も早いので風が冷たいですが、撮影にはこれ以上ないほど良い条件の澄んだ空、日光が降り注いでいます。
冬なのであんまり数多くは咲いていなかったのですが、それでもいくつかのワイルドフラワーを撮影できました。
また車に乗って2時間ほど走ります。景色がず〜っと同じなので、運転していると眠たくなってしまいそうです(僕が運転しているわけではありませんが)……はっと気づくと、昼食のレストランに到着していました。
昼食後、次の目的地のナンバン国立公園にあるピナクルズに向かいます。ここは砂漠の中に、たくさんの大きな岩石が屹立しているという不思議な景色が続いていて、CDのジャケットやPVの撮影にもよく使われているそうです。
これらは太古の原生林の根の痕跡だそうで、木が枯れたあとに、根が侵食していた石灰岩層だけが地上に残ったとのこと。形もさまざまで、人の顔や動物、スヌーピーに似ているような面白い形をしたものもあります。
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日本のテレビ番組で紹介して以来人気になったという「スヌーピー岩」
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鬼ごっこでもすると面白そうですね。でも岩に登ったりするのは厳禁ですよ。
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この一番大きな岩は4mくらいはあるそうです。身長180cm以上はあるケイ君が並ぶと、その大きさがわかりますね。
…ん、何かおかしいですか?
ひととおりの撮影を済ませて、また車に乗ります。今日は撮影する内容はそんなに多くないものの、東京→大阪間くらいの距離を移動するので、移動時間がとにかく長いのです。
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このあたりは家も一軒一軒がとても離れているということで、“集合ポスト”が置いてあったりしました。
しばらく走って最後の目的地、ランセリンに到着。
ここでは4WDツアーというのを体験します。隆起の激しい砂丘を、改造された大きなバスでグイングインと走破するという激しいツアーなのですが、出てきたバスは意外とかわいらしい…。スクールバスを改造したとのこと。タイヤの上に人が数人は乗れるという大きさです。
しかし実際に乗ってみると、見かけのかわいらしさとは裏腹に、めちゃくちゃ強烈なドライブでした。急激な坂を激しく登ったり降りたりと、ジェットコースター以上のスリルがあります。
シートベルトを締めて足を思いっきり踏ん張っていないと、飛んでいって天井に頭を打ち付けそうになってしまいました。ただし、座席にもサスペンションがついていて、衝撃を吸収してくれるようになっているので安全です。
途中で車を止めて“サンドボード”という遊びも体験させてくれます。ここの砂はキメが非常に細かく、スノーボードのように板に乗って滑り降りることができるのです。もしこけても、砂まみれになるだけでケガをすることはなさそう。でも数日は砂っぽい体になってしまうかも。
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ドライバーのおじさんの言いなりで後ろ向きに滑らされる瀧澤。顔がこわばりすぎです!
ツアーももう終わり。砂丘からはきれいな夕焼けが見られました。
ついに全ての取材をコンプリート! 悪天候もありましたが、予定していた全てのカットを撮影し、無事に帰国の途へとつくことができました!
日も沈み、再びパースへの道を走ります。2時間ほどで市内に到着。昨日のことなのに、ここからセスナで飛んだのがはるか昔のことのように思えます。最初にパースに降り立ったのはもういつのことやら…。
みんなで夕食を取り、ホテルに預けていた荷物を回収します。9時すぎにはパース空港に到着。飛行機のチェックインを済ませても、出発は深夜1時なので、まだまだ時間があります。詰め込み気味の行程なので、ほとんど自由時間もなくここまで来て、やっとおみやげを選ぶ余裕ができました。そんな強行スケジュールの中、こちらの無理な撮影の注文に、文句も言わず応えてくれた読者のお二人には、ほんとうに感謝です。また、重い機材を担いで海や陸を走り回って撮影してくれたカメラマン瀧岡さんも、本当におつかれさまでした。
滞在中ずっとお世話になったカズさんとケイ君とはここでお別れ。6日間めいっぱい、いろんな体験が出来たのは、ひとえにカズさんのとても手際の良いコーディネートのおかげでした。これから西オーストラリアに旅行する人がいたら、ぜひ「カズ・パースツアーズ」を利用してみてください。
さてわれわれの仕事はこれからが本番なのですが…これらの取材記事は、2007年9月28日号と10月5日号の2週にわたって、名古屋・大阪・福岡のシティリビングに見開きで掲載されます(それ以外の地域の方はWebでどうぞ)。どうぞお楽しみに!
投稿者 dennou : 18:30
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2007年08月23日
2007/08/11【5日目・パース→モンキーマイア】
昨日に続いて4時半起床。スーツケースをフロントに預けて6時前にロビーに降りて待機していると、今日はちゃんと飛行場からの迎えの車が来ました。
20分ほど走って飛行場に到着。今日乗るセスナはパイロットを含めて6人乗りということで、定員ぴったりです。荷物も一人7kgまでしか積めないので、1泊分の荷物だけをパッキングして貨物室に詰め込みます。
セスナに乗るのは初めて、しかも30分の遊覧飛行とかじゃなくて2時間半も飛ぶということで、すごく揺れたりするんだろうか…などとけっこう不安を感じます。少なくとも途中でお腹が痛くなったりトイレに行きたくなったとしても、どうしようもなかったりするので、その点も余計に不安です。
パイロットはいかにもベテランっぽいおじさん。セスナの中は、ちょうど6人乗りのワンボックス車くらいの広さで、狭すぎるというほどではありません。まだ真っ暗な滑走路を走り、いよいよ離陸です。
ところが、意外なほどに揺れもほとんどなく、フワっと浮き上がる感覚のあとは、スーっと高度を上げていきます。プロペラの音がうるさいことを除くと、ジェット機の離陸時よりも静かなくらいで、とても快適です。
外を見るともう夜明け。まだ動き始めていない、静かなパースの街の上空を旋回したあとは、海岸線に沿って北に進路を取ります。左を見ればインド洋、右を見ればオセアニア大陸の様々な表情を一望できるという、すばらしい展望です。この風景を目に焼き付けておいて、帰国してからGoogleEarthで追体験しないと!と思ってしまいました。
パース周辺はまだ昨日の雲が多く、途中で高度を上げたり下げたりしたのですが、モンキーマイアに近づくに従って晴れ間が広がっていき、到着するころにはオーストラリアらしいカラっとした晴天が広がっていました。
おじさんは着陸もグッジョブでした。飛行場にはカズさんと、お手伝いの日本人留学生のケイ君が迎えに来てくれていました。昨日は絶好の撮影日和の中、無為な一日を過ごしてもらったので申し訳ないです。
すぐに車に乗って出発します。野生のイルカとの遭遇率は95%ということで、まず会えないことはないらしいのですが、午前中にしか姿を現さないそうで、しかもエサをあげられるのは1日3回まで。早朝にすでにもう1回来たらしく、次のチャンスを逃すと“イルカ待ち”でかなりの時間を過ごさないといけないかもしれません。
10分ほどでモンキーマイアのビーチに到着。
そしてなんと、「さあイルカは出てきてくれるかな〜」とビーチに出てみると、海面に背ビレがチラチラと見えているではありませんか! まだ到着早々でカメラの準備も出来ていないのに、いきなりの登場です。なんてよく分かってくれているイルカたちなんでしょうか。
カメラマン瀧岡さんもあわてて海パン姿になってカメラを構えます。パースから850kmも北上していて、晴れているのでかなり温かく、半袖短パンでも全然寒くはないのですが、さすがに冬だけあって海水は冷たく、泳げる温度ではありません。
ビーチを管理しているスタッフの指示に従って、みんな波打ち際に並びます。イルカへのタッチは禁止で、エサの魚をあげられるのもスタッフに選ばれた何人かのみ。ただし今回は取材ということで、特別に読者の2人はエサをあげられるように交渉してあります。
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スタッフが魚を準備しだすと、イルカたちはきれいに等間隔に並びます。野生なのにめちゃめちゃ慣れてますね。(撮影:瀧岡さん)
今回の記事の最重要カットであるイルカを、好条件の中でばっちり押さえることができたので、もう旅の目的はほぼ達成できたようなもの。昨日の悪天候で一時はどうなることかと思いましたが、これでやっと一息ついて肩の荷が下りたという感じです。
イルカの次は“貝”です。貝といっても生きた貝ではなく、海岸線の全部が貝殻で出来ているというビーチがあるということで、そこに向かいます。途中小さな町に寄って食料を買い込み、移動中にお昼を済ませます。
しばらく走って、世界遺産に指定されているシャークベイの中にある「シェルビーチ」に到着。ここは、普通は砂でできている浜が、全部貝殻になっているという非常に珍しい海岸です。見渡す限り、あっちの彼方からこっちの彼方まで真っ白。
近づいてみると、本当に全部小さな貝殻になっています。地面を掘っても全部貝殻。話しによると、長さ110km、深さ10mにわたって貝殻で埋め尽くされているとのこと。しかもこれは海岸付近だけでなく、陸の奥のほうまで同じ。
白い貝殻と穏やかで青い海のコントラストが目にまぶしいです。いったいどれだけの数の貝殻があるのか…と考えると、ちょっと気が遠くなりますね。大量発生を繰り返して堆積した結果、このような景色ができあがったということです。海も本当に静かで波が全くなく、このままボーっと夕暮れまで過ごしていたい、と思わせてくれる場所でした。
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アイドルっぽく!無邪気に貝殻をすくって放り投げているような感じで!とベタなポーズを要求したのに、写っていたのは土俵入りです。
また車で移動。次のポイントは「ストロマトライト」という、なんだかよくわからない岩のようなものを見ることができる「ハメリンプール」です。地球が出来て間もない35億年前から存在するというストロマトライトは、藻やバクテリアの死骸や泥などで構成されていて、原始期の地球で酸素を供給していた源だったそうです。
…というようなことを解説してもらわないと実物を見てもピンとこないんですが、ここで太古の地球の息吹を感じてください!
以上で本日の撮影は終了。しかしこれではい終わり、というわけではなく、さらに車で4時間ほどのジェラルトンまで移動します。
こんな感じの道を延々とドライビング。そしてオーストラリアは全ての道が高速道路。普通の道でも制限速度110kmでぶっ飛ばします。そうやって走っていると、道ばたに放置されているカンガルーの屍体をそこらで目にしました。オーストラリア人口の倍くらい生息しているそうなので、やっぱりけっこうな確率で衝突してしまうんでしょうね。
オーストラリアのガソリンスタンドには、どこにも小さなお店が併設されていました。日本と違って車での移動が基本なので、コンビニ単体の店舗はほとんどなく、ガソリンスタンドがその役割をしているということです。
途中で現金がなくなって、飲み物も買えない…という状況になってしまい、まして両替なんてあるわけがない、小さなお店ではカードも使えない、と困ったことになってしまったんですが、VISAマークのついたATMのような機械があったので、ここから引き出せるかな?と思ってカードを入れて暗証番号を打ち込んでみると、現金を引き出すことに成功!
というかこれは単にキャッシングをしただけなんですが、実は海外キャッシングはかなりおすすめ。キャッシング、ということにかなり抵抗はあったんですけど、レートがかなり有利で、現金両替と比べると利息を含めても1割近くは安くドルを引き出せた(毎月の支払いと一緒に引き落とされる)ので、手間をかけて両替するよりもずっと良い、ということを覚えました。最初に両替するのはほんとに最小限にしておいて、あとは街中にあるATMで現地通貨でキャッシングする、というのが便利でオトクのようです。
長いドライブを経て今日の宿である「all seasons Geraldton」に到着。
明日はいよいよ最終日です。予定では、朝8時に出発して各所を回って撮影してから、パースに戻って預けていた荷物を引き取り、そのまま深夜1時の飛行機で帰国という、クライマックスにふさわしい、けっこうハードなスケジュールになっています。
投稿者 dennou : 19:00
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2007年08月22日
2007/08/10【4日目・フリーマントルその2】
マーケットでの撮影を終えて、港にあるというレストランへと向かいます。地図を見るとかなり近いようなので、雨の中を歩いてみることにします。
と、歩き始めたものの、地図で見るよりも実際はけっこう遠く…。線路を迂回しないといけないようで、なかなか目当てのレストランにたどり着けません。素直にタクシーを拾えばよかったと反省。読者のお二人を余計に疲れさせてしまいました。
10分ほど歩いて「JOE's FISH SHACK」に到着。港に面したお店で、晴れた日だったら屋外のデッキや窓際の席からのながめも良さそうです。ここで昼食を兼ねた料理撮影を行います。
カズさんからは撮影についての話が通してあるはずなので、店員さんに「私たちは(以下略)」と伝えると、マネージャーらしいおばさんが出てきました。編集担当・瀧澤が『ウィアーフォトシューティングチーム。ドゥーユーノーカズ? カズさんから連絡はいってますか?』と勢い余ってなぜか日本語混じりで言うと、おばさんはOKOK、わかったわかったというようにうなずきます。おぉ、日本語通じてる! さすが、カズさんの名前を出しておけば安心だ〜と実感し、撮影のスタートです。
この店のおすすめは、「チリマッスル」だそう。ムール貝をチリソース煮にしたもので、注文するとボールにどっさりと盛ってきてくれます。
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ピリっとした辛さがポイントで、とてもおいしい。みんなお腹が空いていたのであれもこれも、と頼むと、またテーブルが一杯になってしまいました。(撮影:瀧岡さん)
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「早く食わせろ!」というみんなのプレッシャーに、瀧岡さんのシャッターを押す指も震えます。
撮影も済んでお腹もいっぱいになりまして、パースに戻るにもまだちょっと早いし、では行けたら行こう、と相談していた「スワンバレー」に向かうことにします。スワンバレーはパースから見てフリーマントルとは真逆の端、つまり、一旦パースに戻って、そこからまた逆方向の電車に乗った終点のミッドランド駅からタクシーで行けるところにあるのです。といっても、ここから電車で40分ほどの距離なので、そんなに遠くはなさそう。スワンバレーにはワイナリーが点在しており、ぜひ西オーストラリアのワインを味わってみたい、というのが希望です。
ワイナリーの営業時間もやはり5時までという所が多く、今は3時前。でも急いで行けば4時すぎにはミッドランド駅に着いて、そこからタクシーで15分ほどで目当てのワイナリーにはたどり着けそうなので、30分くらいは試飲したり買い物したりできるのではないか…とまた楽観的な観測をし、会計を済ませてお店の人にとりあえずタクシーを呼んでもらいます。
ここで重要なことは、われわれサラリーマンにとっては、「タクシーを呼んで下さい」と「領収証を下さい」の2つの会話さえ覚えておけば、海外のどこに行ってもなんとかなる、ということです。あ、レシートは「リシート」と言ったほうが通じやすい、ということも学びました。
タクシーでフリーマントルの駅に戻り、電車がもう来ているのであわてて切符を買おうとします。が、ここの券売機はパースにあったものとは違って、なんか機械式っぽい古いタイプのもので、コインしか受け付けてくれません。あわてて近くにあった両替機で両替し、大量のコインで5人分の切符を買おうとしますが、これまた外国のコインは良くみないと、どれがいくらなのか全然わからないのです。さらにオーストラリアのコインは額面が大きいほどサイズが小さくなるという仕様で、「へっ、こんな小者はどうせ5セントくらいじゃないの?」と鼻であしらっていたものが、意外と実力のある2ドル貨であったり、一番立派でピカピカした大きなものが拍子抜けするほどの50セント貨だったりと、なかなか見た目では判断ができないのです。
しかしこれまでに、いくつものトラブルをクリアーしてきているわれわれチームの結束力の前には、そのようなものは困難のうちには入らないのです。あうんの呼吸で、すぐさまお金を入れる人、ボタンを押す人、切符を取り出す人、おつりを取り出してコインを選別する人、と役割分担を行い、超速で切符を買うことに成功しました。
しかしそんなチームワークの良さを存分に発揮している間に、電車はすでに出発していました。
ここで次の電車まで10分ほどのロス。でもまだ4時すぎには到着できそうです。しばらく待って、ミッドランド行きの電車に乗り込みました。下校時間のためか、地元の高校生がどっとなだれ込んできます。足を広げてスナック菓子をほおばったり、大声でしゃべったり、ケータイのスピーカーで音楽をならしたりと、日本も顔負けのマナーの良さでした(ちなみにオーストラリアには、電車の中ではケータイの使用を控える、というマナーはないそうです)。
パースを経て、4時すぎにミッドランドに到着。
駅を出てさあタクシーだ!とあたりを見渡して見ると、一台も姿が見えません。どこにもタクシーが止まっている気配がないので、駅員さんに「タクシーはどこ?」と聞いてみると、「呼ばないと来ませんよ」とのこと。
頼みの綱の高沢さんに、公衆電話でタクシー会社に電話してもらうも、話し中で全然出る気配がありません。何度もかけ直していると、偶然通りかかった1台のタクシーが止まる気配が。あわてて手を挙げて1台を確保します。
タクシー会社にも電話がつながり、来てくれるということなので、とりあえずカメラマン瀧岡さん、貝原さん、そしてここでなぜかぼくが先発で行くことになり、タクシーに乗り込みます。瀧澤と高沢さんは後のタクシーで追いかけてもらいます。このときの判断が致命的だったことは後で気づくのですが…。
15分ほどで、ワイナリー「Hougton Wines」に到着。もう4時半を過ぎているので、とりあえず買い物などをし、ワインもいくつか試飲してみます。とてもおしゃれな店内で、カフェなどもありました。パース近郊に来たときはぜひお立ち寄り下さい。
が、後発が来ません…。心配になって高沢さんに電話をしてみると、『来るっていったのに、全然来ないんですよー!』とのこと。なんちゅういい加減な、と思いながらも、こっちは待つしかありません。しかし読者を残してノコノコやってくるとは、なんたる判断ミス、ぼくと瀧澤が残れば良かったのに…などと悔やんでも始まりません。たどり着けなかった時のために、とりあえず2人にお土産を買っておきます。
閉店時間も近くなり、再び高沢さんに電話をかけてみると、『あ〜、私たち今ワイナリー巡りしてるんですよ〜ハハハ…」とのこと。
残された2人が、何だかおかしな雰囲気になっています。これは危険です。
『へ? ワイナリー? どこの?』と聞くと、『駅の近くのワイナリーですぅ〜フフフ〜』と、取り残されたショックで、かなり病んでしまっている様子。駅の近くにはワイナリーなどないのです。
詳しい事情を聞くのは後にして、そろそろ3人も駅に戻らないといけません。ここでまたお店の人にタクシーを呼んでもらいます。が、ここでもまた、なかなかつながらない模様。
でもしばらくかけ続けたらつながったようで、来てくれるとのことです。でもなんだかいやな予感がします。ここまで来たタクシーを待たせておけばよかったかも…。
閉店時間を過ぎ、お店の人が片づけを始めますが、やはり来る気配がありません。手持ち無沙汰でお店の中で待たせてもらっているわれわれをチラ、チラと気にしつつ、一人の店員さんは帰る準備をしています。『タクシーが来るまでどうぞ中で待っていてください』と言ってくれたのですが、申し訳ないことこの上ありません。
閉店から30分が過ぎて、タクシーが来るのも絶望的だと確信し始めたころ、怯える3人の日本人に、先ほどタクシーを呼んでくれていた店員の兄さんが優しい声をかけてくれました。『もうボクは帰るんだけど、よかったら駅まで送っていくよ。金曜の夜はタクシーはぜんぜん来てくれないんだよね』。日本と同じ感覚で呼べると思ったら大間違いだったのです。
それにしてもなんと親切な若者でしょうか。ありがとう旅の人! いや旅の人はわれわれなんですけど。『ちょっと古いクルマなんだけどね…ミッドランド駅でいいの?』と乗せてもらったクルマは、もう30年くらいは経っているというポンコツでしたが、道の真ん中でエンストしたりしながらも、ミッドランドの駅まで送り届けてくれました。もし店の外で放置されていたら、絶対に来ないタクシーを延々と待ち続けていたということを考えると、感謝してもしきれません。楽観的に「行けばなんとかなる」とでも考えていたことを、反省するばかりです。
ケータイで連絡を取り、ミッドランド駅で残されていた2人と合流すると、手にお菓子やらワインやらがたくさん入ったスーパーの袋を抱えています。「ワイナリー巡りってどこに行ってたの?」とたずねると、「スーパーでたくさん買っちゃいましたよ!いろんなワインがあって楽しかったです〜」とのこと。ワイナリー巡りに来て、スーパーでワイン巡りとは…あまりの不憫さに涙が出そうです。が、本人たちは満足したようなので、Houghtonで買ったお土産のワインで我慢してもらいます。
ミッドランドからパースに戻るともう7時前。シーンと静まりかえっているか、と思いきや、今日は金曜日だということで、百貨店もショッピングモールもすごくにぎわっています。『パースもやればできるじゃん!』とみんなで感激しました。
そして今夜はパースで泊まる予定ではなかったので、宿のあてがなかったわけですが、カズさんから「ダックストンホテルが取れましたので、タクシーでそちらに行ってください」と電話があり、預けていたスーツケースを今まで泊まっていたホテルから回収。地図を見ると、ダックストンホテルは1ブロック隣だったので、ゴロゴロと押して行くことにしました。
みんなでゴロゴロゴロ…と行くと、今まで泊まっていたホテルよりもかなりゴージャスなビルがドーンと目の前に現れ、壁面に「DUXTON HOTEL」と書いてあるのを見て、思わずみんなでバンザイをしてしまいました。高級ホテルの車止めに徒歩でゴロゴロゴロ…とスーツケースを押していくような姿は他には見あたりませんが、そんなことはこの際問題ではありません。非常事態のおかげでホテルのグレードもアップしたことを喜んで、チェックインします。
部屋に入ると、さすがにここのホテルではネット接続が完備されており、無線LANも使えるようになっていました。とりあえずアナログモデムで繋いで天気を調べてみると、明日は晴れの予報。セスナは飛べそうです。
ホテルのレストランで夕食を済ませ、明日もまた朝が早くてホテルで朝食が取れないので、ホテル前のコンビニでサンドイッチなどを買って支度をします。オーストラリアは物価が高く、サンドイッチで4.5ドル(約450円)、ペットボトルのミネラルウォーターが2.5ドル(約250円)、袋入りのスナック菓子で3ドル…というような値段な上、サンドイッチもパサパサであまりおいしいとは言えません。日本のコンビニはすごいなぁ〜と実感してしまいました。
5人にとっては冒険の一日でしたが、明日は6時出発、6時半にフライトで、いよいよモンキーマイアに向かいます。
投稿者 dennou : 13:00
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2007年08月21日
2007/08/10【4日目・モンキーマイアフリーマントル〜ジェイミーを探せ!〜】
6時半のセスナで、イルカと触れあえるというモンキーマイアへ向かうため、今日は4時半起床。朝が早すぎてホテルのレストランも開いていないので、前日にサブウェイで買ったサンドイッチで腹ごしらえをして、6時前にはロビーに降りてチェックアウトをします。しかし、外を見てみると雨が降っていて、風もかなり強い様子。
少し不安になりながら、飛行場からの迎えの車を待っていると、6時になっても誰も来ません。ちょっとこれはもしかして?と思っていると、ホテルのフロントに電話がかかってきました。
編集担当の瀧澤が電話に出て、「イエス? イエス?」などと対応していたものの、しばらくして降参。「早口すぎてわからない〜」などと泣き言をいうのを尻目に、読者の高沢さんが代わりに出てくれて、しっかり応対してくれます。高沢さんは実は相当に英語が堪能で、留学経験もあるとのこと。われわれスタッフよりもはるかに頼りになりました…。
電話によると、なんと「今日は悪天候でセスナは飛べません」ということのようで、だから迎えにも来なかったらしい。セスナが飛ばない、なんてことは1ミリも想定していなかったスケジュールのため、ここでモンキーマイアに行けなければ、記事のメインでもあるイルカのカットや、世界遺産などのすてきな風景が全く撮れなくなってしまいます。
当初の予定では、850km北にあるモンキーマイアに飛んで、そこでカズさんと合流し、朝の早めの時間にイルカの写真を撮り、その後クルマで南下しつつ世界遺産のハメリンプールなどを周り、途中のジェラルトンで1泊してパースに戻ってくるというスケジュールでした。午後に天気が回復して、もしセスナが飛べたとしても、予定が半日ずれることで途中で予定していたロケ地をすっ飛ばしてパースに戻ってこないといけません。
会社と連絡を取って善後策を立てたいところなんですが、まだ朝も6時過ぎで誰にもつながりません。とりあえず、モンキーマイアにいるカズさんに携帯で、「セスナが飛べないのでそっちにいつ行けるかわかりません」と連絡を取ります。持ってきたFOMAもしっかり繋がっていて、連絡の手段があるのでとりあえず安心しました。
ホテルのロビーでしばらく呆然となっている5人でしたが、「ま〜飛ばないんだったら仕方ないよね。ぼくらが悪いんとちがうし!」「強行スケジュールだったけど、このおかげでおみやげを選ぶ余裕くらいはできるかも?」などと、だんだん楽観的になってきました。でも、ホテルもチェックアウトしてしまったし、ロビーでこうやってボーっとしているわけにもいかないので、フロントと掛け合って部屋をひとつ返してもらい、そこで一休みすることにします。
そうこうしているうちに、やっと会社と連絡がつながり、協議の結果、セスナで飛ぶのを明日に延期し、替わりに最終日に撮影予定だったフリーマントルのマーケットを今日撮影すれば、帰国を半日ずらすだけで、必要な全てのカットを撮影することができ、今回の任務を遂行できるという結論に。
ガイドブックを見ると、フリーマントルはパース駅から電車で20分くらいで行けるので、これならわれわれ5人だけでも行動できる範囲です。
そこで、カズさんには『こっちは快晴で雲ひとつありませんよー』というモンキーマイアで今日一日をのんびり過ごしてもらうことにして、とりあえずロケに出発することにしました。ただ、今日は再びパースで泊まることになってしまったので、ホテルも予約しないといけないし、帰りの便の変更もしないといけません。そこで頼みの綱のカズさんに全てお願いして、なんとか手続きを済ませてもらいます。
10時過ぎにホテルを出発し、徒歩10分ほどのパース駅に到着。まだまだ雨はかなり降っていますが、なぜかオーストラリアの人で傘を差している人は少数派です。3本しかない折りたたみ傘で寄り添いながら歩いているわれわれを尻目に、みんなずぶ濡れになりながら歩いています。そもそも傘を買おうと思って探してみても、全然売っていません。向こうの人は濡れるのはわりと平気みたいですね。
券売機にとまどいながら、なんとか切符を購入。パースの電車の切符はゾーン制になっていて、そのゾーン内であれば指定の時間までは乗り降りが自由になっている模様。そしてフリーマントルは終点なので、降り忘れる心配もありません。
拡大地図を表示
GoogleMapが埋め込めるようになったので使ってみました。便利ですな〜。
ここから地図をたよりにマーケットに移動します。カズさんからは電話で「インフォメーションにいる“ジェイミー”という人にロケの話は通してあるので、ひと言声をかけておいて下さい」と言われているので、まずはどこかのインフォメーションにいるジェイミーさんを探します。
目標物が書いてないのでわかりにくい地図をなんとか解読しながら歩いていると、「Tourist Information」という看板が。『ここじゃない?』『とりあえず聞いて見れば?』ということで、瀧澤が窓口にいたおじさんに「ジェイミーさんはいますか? 私たちは日本の雑誌の取材で来ました」と言ったものの、相手には「はぁ?」という感じで全く通じません。どうもここではないようでした。当てずっぽうにもほどがあるんですが。
おじさんは「めんどくさい日本人たちが来た」とでも思ったのか、それなら隣のドアを入ったところにカウンシルインフォメーションがあるから、そこに行ってみなさい、とたらい回しに案内してくれました。そこで次はそのカウンシルインフォメーションとやらに行ってみます。
また窓口のおばさんに、同じく「ジェイミーさんはいますか? 私たちは(以下略)」と尋ねると、ここでもまた通じずに、「はぁ?」と、明らかに変なヤツが来た、という目で見られました。しかも「それは人か? 人なのか?」とまで言われてしまい、明らかにここではないようです。よく考えたら、カウンシルインフォメーションって役所の案内所ってことだから、マーケットとは全然関係ないのですが、その時は「ジェイミーを探せ!」というミッションの遂行に必死になっているため、頭が働きませんでした。
ニッポンの恥をさらしてどうもすみません。
あきらめて再びマーケットらしき場所を探して歩いていると、カメラマン瀧岡さんが「あれ、あれじゃない?」と指を差した先には、フリーマントルのマーケットが!
中に入ってインフォメーションを探します。カズさんが言っていたのは、「マーケットのインフォメーションのジェイミー」という意味で、インフォメーションならどこでもいい、というわけではない(当たり前)ことを今さらながら理解できた次第であります。
インフォメーションとおぼしきドアをノックすると、男性が出てきました。そこで同じく「ジェイミーは(以下略)」と言うと、「イッツミー」と言います。
キタコレ!! ジェイミーを発見!! アルファチームからブラボーチームへ、ただ今から対象を確保する!! そしてミッションコンプリート!! ああジェイミー!会いたかったよ!と飛びつきたくなる気持ちを抑えて、やっと撮影に入ることができました。
雨でも室内なのでとてもにぎわっているフリーマントルのマーケット。野菜・果物などの食品から日用品・雑貨・お土産品など、さまざまなお店が軒を並べていて、何を買おうか迷ってしまいます。
ひととおりの撮影を終えて、次は港まで移動し、昼食を兼ねたレストランでの撮影。朝も早かったし、雨の中を歩き回ったりしたのでもうお腹がペコペコです。
(その2へ続く)
投稿者 dennou : 14:30
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2007年08月20日
2007/08/09【3日目・パース市内→ロットネスト島】
今日はフェリーでスワン川を下り、パース沖に浮かぶ小さな島「ロットネスト島」へ向かいます。ロットネスト島は「クォッカ」という有袋類が見られることで有名で、島全体が自然保護地区に指定されており、マリンスポーツやサイクリングが楽しめます。パースからすぐに行ける、身近なリゾートとしてとても人気があるとのこと。
コーディネーターのカズさんは、パースから北へ850km離れたモンキーマイアビーチへと先に車で移動することになっており(我々はあとからセスナ機で追いかける予定)、本日は「ROTTNEST EXPRESS」のクミコさんがガイドを務めてくれます。
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ホテルから10分ほどのフェリー乗り場に着くと、前にはパースのシンボルだという「ベルタワー」があります。ガラス張りのきれいな塔で、中には18個の鐘があるそう。ただ、時間が合わずに鳴っているところは見られませんでした。
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クミコさんの案内で、フェリーの操舵室に入れてもらいます。船というと大きな舵をグルグル回して操縦しているところを想像するのですが、テレビゲームのようなジョイスティックを使って指先で操縦しているのを知って驚きました。これで微妙な動きもできるそうです。
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キャプテン(写真左)は読者の高沢さんをえらいお気に入りで、目が合うとしきりにウィンクしていて、クミコさんに「おやじねぇ〜」と言われていました。そして右はイケメンな副キャプテン。彼は航空機のライセンスも取得するべく勉強中だそうです。このフェリーのスタッフは見事にイケメン&美女ぞろいでした。イケメンフェリーに乗船をご希望の方はロットネストエクスプレス社まで!
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川沿いには「ホテルじゃないの!?」というくらいの豪邸が建ち並んでいました。この家は7億円で売りに出されていたそうです。パースではここ数年住宅が高騰していて、市内の普通の1戸建てで4千万円程度、川の見える「リバービュー」ならマンションでも軽く億を超えるそう。東京並み、いやそれ以上の価格におどろきです。
30分ほどスワン川を下ると、港町のフリーマントルへ到着。そこで次のお客さんを乗せて、いよいよ外海に出発です。しかし、向かい風のためか海に出たとたんに揺れがひどくなり、船内はまるでジェットコースターのような様相。みんな急に無口になり、カメラマンの瀧岡さんもエチケット袋をにぎりしめて床に這っている状態です。
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かなりやばい状態になりながらも、なんとかロットネスト島に到着。気になる天候ですが、朝は晴れていたのにどうも雲が多くなってきて、これから下り坂になっていきそうな雰囲気です。
そこで、まずは外でサイクリングを楽しんでいるカットを撮影することにします。この島は1周が約40kmで道路も整備されており、自動車は島を管理する人たちの業務用車しか走っておらずサイクリングにも最適なので、自転車持参で多くの人が楽しんでいました。でもけっこうアップダウンがきついので大変そう。
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冬で風がけっこう強いので、実はこの格好で自転車をこぐのはかなり寒いです。頑張ってくれてありがとう!
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次はビーチに移動して、浜辺で遊んでいるカット。海のきれいさは今さら言うまでもありませんが、たまに小雨がぱらついています。
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なんだか嵐の前の予感がしますね(これが後の出来事の予兆であったことは、この時点では誰も知らない…)
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次は第二次大戦中に建てられたオリバーヒル砲台に移動。砲台を前にしてなぜか急にテンションが上がり、はしゃいでいるわれわれを見て、現地の管理人さんが「これからは日本人にはここをおすすめすることにしよう」と言っていたそうです。
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そして勢いに乗った読者の2人に空高く発射された編集担当・瀧澤は、青く広がるインド洋の彼方に消えて行きました。(※決してマネをしないで下さい)
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次のポイントはクォッカに会えるという場所。大きなネズミ、という感じですが、カンガルーのようにお腹に赤ちゃんを抱えているのがかわいらしいです。
ちょっと小雨が降ってきたりしながらも、午後にはロケ終了。4時半のフェリーでパース市内に戻ります。
港に到着してフェリーを降りると、若いスタッフの一人が、しきりに「背中を見て!見て!」と指さします。なになに?と見ると、なんと首の付け根の中心に漢字で「中心」とイレズミが。おぉ!えらい体を張ったギャグやな〜! さすがオーストラリアの若者の気合いは違う! みんなで「Oh! センター! センター!」と喜んでいると、クミコさんが「シーッ!言っちゃダメ!」と必死に止めます。
聞くところによると、彼は「中心」ではなく「忠」と書いてもらったようなのですが、「中」と「心」がちょっと離れているので、ぼくらには「中心」と見えてしまったようです。怪訝な顔の若者に、あわてて「グレイト! イッツアジャパニーズキャラクター!」などと言ってお茶をにごしつつ、今日のツアーは終了しました。明日はいよいよセスナで飛びます。
投稿者 dennou : 17:30
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2007/08/08【2日目・パース市内その2】
ホテルに帰って夕食までしばらく時間があったので、街をすこし歩いてみることにしました。
カズさんによると、パースの夜はとても早く、夕方も6時を過ぎればほとんどのお店が閉まってしまうとのこと。これは法律で決まっているそうで、9時まで営業できる金曜日以外は、夕暮れとともに街がシーンと静まりかえってしまいます。
ほとんど期待しないで歩いてみると写真の通り、まだ6時すぎというのに、日本の深夜という感じです。日本と時差はほとんどないのに、朝も早かったのでなんか時間の感覚がずれてきそうです。
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静かな街でも、パブのある一角だけはとてもにぎわっていました。どこのパブも人で一杯です。他の店が閉まっている分、みんながパブに集まってくるんでしょうかね。
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1軒だけ大きな本屋が開いていたので入ってみると、「バガボンド」「ナルト」「ブリーチ」など、日本のマンガの翻訳版も並んでいました。でも17.95ドル(約1800円)とバカっ高。
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昼間に撮影していたロンドンコート。お店は全部閉まっているので買い物はできませんが、ライトアップされていてとてもキレイです。
ホテルに戻り、初日ということで夕食はカズさんのご家族とご一緒させていただきます。15年前にオーストラリアに渡り、それ以来ずっとオーストラリアで生活していて、2003年から独立して日本人向けのガイドをされているということ。オーストラリア人の奥さんとは学生時代に知り合って、今は10才と9才の2人の息子さんとの4人家族です。奥さんも息子さんも日本語がかなり達者で、息子さんに「日本に行ったことはあるの?」って聞くと、この前おばあちゃんの家まで一人で行ってきたよ、とのこと。30過ぎたオッサンがやっとこさオーストラリアまで来れたというのに、10才の子がすでに一人で渡航しているというのは…すごいですねぇ。
食事を終えてホテルに戻る途中で、カズさんが「パースを一望できる夜景スポットがあるんですが、ご案内しましょうか?」と気を利かせてくれ、パース市内を流れるスワン川のほとりに連れていってくれました。住宅街のすぐそばなのにあたりは真っ暗で、川を挟んで高層ビルが立ち並ぶ景色は素晴らしかったです。
しかしカメラを持っていなかったのでケータイで撮った写真しかない…でもさすがのカメラマン、瀧岡さんは食事に出るときにでもカメラを持っていて、パシャパシャと撮影していました。いつどんなときにシャッターチャンスがあるかわかりませんからね〜。後で画像はもらっておこう。
明日はパースからフェリーに乗って、ロットネス島へ向かいます。
投稿者 dennou : 11:30
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2007年08月16日
2007/08/08【2日目・パース市内】
6時半に起床。5時間ほどしか寝られずにかなり眠たいけど、シャワーで目を覚ましてから朝食をとります。朝食後に、出発まで少し時間があったので、街の雰囲気を見ようとカメラマンの瀧岡さんと外に出ました。
天気は曇り、ところどころ晴れ間がのぞいているので雨は降らなさそうですが、少し暗いのでロケにはいまひとつな空模様です。街を歩いてみると、歩道は石畳できれいに整備されていて、立派で雰囲気のある建物が立ち並んでおり、「海外に来た〜!」という実感がわいてきます。
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とりあえずゲームショップもチェックしとかないと、と思って見てみたら、PS3がこの値段(1A$=100円くらいなので、99,800円という感じでしょうか)。Wiiも420ドルと結構高いです。ゲーム関係はやっぱり日本が安いですね。
信号待ちをしていると、いきなり隣のおじさんから「日本から来たの? パースは小さい街でしょう」と話しかけられました。でもとてもキレイな街ですね。東京はとても混雑していますよと返すと、日本は人が多いからねぇ〜と言っていました。オーストラリアの人口は約2000万人、そして国土は約20倍ということなので、人口密度でいうと単純計算で日本の120分の1くらいになります。そらのんびりしてますわな〜。
ホテルに戻ってロケ開始。カフェでお茶をしているカットなどを撮影しつつ、「ロンドン・コート」まで移動。
ここは1937年に建てられた古いアーケードで、アクセサリーショップやカフェ、土産物店などが立ち並び、ヨーロッパの古い街並みのような雰囲気を醸し出しています。ここでも撮影。オーストラリアなのに、ロンドンに来たかのような錯覚を覚えます。
その後はアボリジニの美術・工芸品や土産物を扱うお店「CREATIVE NATIVE」で撮影。ミューの卵の殻に装飾した置物や食器、絵画、アボリジニの男性が扱う楽器やブーメランなど、どれも非常に凝ったデザインで色鮮やかなもので、ここはお土産を選ぶのにはとてもいいお店ではないかと思いました。
次に「キングス・パーク」へ移動。パース市内や、街を流れるスワン川を一望できる、とても見晴らしの良い美しい公園です。シーズンにはワイルドフラワーが咲き誇り、野鳥も数多く見られるとのこと。まだ寒いのでそれほど数多くのワイルドフラワーは見られなかったのですが、西オーストラリアの州花である「カンガルー・ポー」などが撮影できました。広い公園なのでもっといろんな所を見たかったけど、次の撮影が控えているので短時間で撤収。ちょっともったいないですね。
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この素晴らしい景色をバックに、貝原さん、高沢さんには「パースに来たよ!」という感じで、とりあえず飛んでいただきます。ロケではやっぱりジャンプは必須ですよね。
撮影を兼ねたランチで「RED Cray」に移動。シーフードとグリルのレストランで、ロブスターがおすすめだそう。非常に豪華なランチになってしまいました
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(注:写真はディナーメニューですが撮影用に出していただいています)。とてもおいしくて、こんなに盛って6人じゃ食べきれない!と思っていたのに、かなりキレイに平らげてしまいました。こんな調子で撮影していたら、帰国時にはどんだけ成長しているのか…というのが不安です。
食事の後は動物! 市内から車で30分ほどの「カヴァシャム・ワイルドライフ・パーク」に移動します。ここではカンガルーやコアラ、ウォンバットなどと実際に触れあえるということで、みんなのテンションもぐーんとアップ。
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カンガルーはみんなだらけた感じでお尻を掻いていました。かゆいんか!! えぇ!? そんなにかゆいんか!!
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タスマニアデビルは小さいけどめちゃめちゃ凶悪な感じで、写真の仕草はかわいいですが実はエサである死んだヒヨコをむさぼっています。そしてその後「キシャァァッー!」と威嚇していました。かなり僕好みです。
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ウォンバットのやる気のなさが伝わってきますが、ちゃんと抱っこできました。みんな抱いたときの温かい感触が忘れられない…赤ちゃんってあんな感じ!? 赤ちゃん欲しいかも…と言っていました。日本の少子化対策に貢献できそうですね。
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コアラにも至近距離まで接近! 抱っこはできないけど、手の甲でなでることはできました。フワフワで、大の大人もイチコロの最強兵器ですな。
動物園で本日のロケは終了。この後は市内に戻ります。
投稿者 dennou : 13:00
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2007年08月15日
2007/08/07【1日目・東京→シンガポール→パース】
出発は6時10分国分寺発の成田エクスプレス。成田エクスプレスは新宿からしか乗れないものだと思っていたんですが、調べてみると1日に2本だけ、高尾始発で中央線を通って成田まで行く列車があるとわかり、少し早いけどこれで向かうことにしました。
1時間40分ほどかかって、7時55分成田に到着。集合は9時なので1時間も早く到着してしまったけど、喜んで飛行機の写真などパシャパシャと撮っていたらすぐに集合時間になってしまいました。
今回のロケのメンバーは、デザイン担当のぼくと編集担当の瀧澤、読者の貝原さん、高沢さん、そしてカメラマンの瀧岡さんの5人。時間通りにシンガポール航空(SQ)のカウンターで合流し、出発前に機内での撮影があるので、通常の搭乗時間よりも前に機内に入ることになりました。
SQのシートには全席液晶モニター「クリスワールド」が設置されていて、機内では個々に映画やゲームが楽しめるということで、実際に試してもらっているシーンや機内食などを撮影します。とてもお麗しい、日本人CAの大石さんにもご協力いただきました。
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CAさんの制服はエキゾチックな感じでとてもかわいらしいですね〜。
撮影が済むと、せっかくだからということでファーストクラスを見学させてもらいました。初めて目の当たりにするSQのファーストクラスはまさに天国! 空飛ぶホテルと言っても過言ではありません。「うわー枕がテ、テンピュール!」「写真撮って!写真!」などとひとしきりはしゃいで機内を後にすると、エコノミークラスのわれわれ5人はすぐに現実に引き戻され、思わずじっと手のひらを見つめて格差社会を実感する次第でありました。
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現代社会の縮図ともいえましょう。いつかはお金を貯めて乗ってみたいものです。
実はこの撮影の前に税関での出国審査があって、こんな温和な草食動物のような自分がまさかひっかかるわけがない、と思っていたのですが、パソコンを入れていたバッグを通すと何度もブザーがなってしまいました。中身を全部出して通すと、どうも底のほうにアヤシイ物体が…。
「あ、これですねー」と職員が取り出すと、なんとパソコン分解用の十徳ドライバーが! 自分でも知らない間に、“鋭利な刃物のようなもの”に匹敵するようなデンジャラスな物体を所持していたということに冷や汗をかいてしまいました。あえなく没収されてしまいましたが、別室に連れて行かれて拘禁されたりはしなかったので良かったです。
成田から経由地のシンガポール・チャンギ空港までは約6時間のフライトなので、「クリスワールド」で映画を見たり、DSで遊んだり寝たりしているうちになんとなく到着。
トランジットで1時間半ほど時間があったので、空港のショッピングセンターを撮影がてらブラブラします。デジタル製品を売っている店も多く、おおむね価格も安め。とくにメモリーカードは東京の量販店で買うよりも1〜2割くらいは安かったので、ここで予備のカードを買うのもいいかもしれません。そしてマイクロソフトが協賛しているのか、あちこちにXbox360が設置されていて、自由にゲームで遊べるようになっていました。数独が人気みたいで、イベントも行われていました。
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にぎやかなショッピングセンターなので、半日くらいは余裕ですごせそうです。
パースへはここからさらに5時間、夜のフライトです。搭乗手続きを済ませて機内へ。離陸して落ち着いたので、英語で書かれているオーストラリアの入国カードを少々とまどいながら記入していると、隣のおじさんが英語で話しかけてきました。どうもカードの書き方を教えてくれようとしている模様。ただし教えてくれるのも、もちろん英語で、です。
余計にわけがわからなくなりつつも、これはどうもご親切に…(汗)と思いながら話し相手になっていると、しきりに日本の製品は良い、日本はグッドだ、と言ってきます。
「わしはスロベニアから来たよ。スロベニア知っとるか?」
「知りません」
「わしはスロベニアとオーストラリアの2つのパスポートを持っとるよ」
「すごいですね」
「ルフトハンザのシートはめちゃくちゃ狭いが、シンガポール航空のシートは最高だよ」
「そうですね。私もそう思います」
「わしのクルマはトヨタのランドクルーザーじゃよ」
「そうですか。それは良いクルマです」
「ヒゲソリもパナソニック、カメラもソニーだよ。そういえばこの前は大きな地震があったね」
「あなたは日本を良く知ってますね」
「うんうん、日本が好きだからね。オーストラリアに行って困ったことがあったらここに連絡しなさい」
みたいに断片的な会話をしながらメモを書いてくれました。
そんな感じで12時前にパース空港に到着。時差がマイナス1時間なので、日本ではすでに午前1時です。
入国手続きを済ませてロビーに出ると、今回の旅でお世話になるコーディネーターのカズさんが迎えに来てくれていました。夜も遅いので、バンに乗り込んで市内のホテルに向かいます。オーストラリアは日本と反対で真冬なので外は肌寒いのですが、寒さは日本の冬ほどではなく、晩秋くらいの感覚。長袖で重ね着していれば、コートなどは必要ない感じです。
空港から15分ほどで、ベースとなるキングスパースホテルに到着。場所はこのあたりです。ちょっと古めで、シンプルな感じのホテルでした。明日の朝も早いので、即寝ることに。その前にネット環境をチェックしなくちゃね、と部屋の中を調査してみたところ、LANのコンセントはもちろんついていませんでした。ダイアルアップではなんとかなりそうだったけど、長いフライトでもうそんな気力もありませんでした。明日は9時からロケのスタートです。
投稿者 dennou : 15:30
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