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2006年05月31日
なんか面白い本を教えてください
国分寺へ引っ越して1年。通勤に約1時間ほどかかるようになったので、去年の記事に書いたように文庫本が欠かせなくなりました。
だいたい1時間で100ページ前後読み進むペースなので、300ページ程度の文庫本を読み終わるのに1日半くらいかかります。朝の電車で読み始めたとしたら、次の日の朝の電車(御茶ノ水〜神田あたり)で読み終わる感じ。そうすると帰りに読む本がなくなってしまうので、カバンの中には常時2冊の本を入れることにしてます。
以前の記事で試算したところ、これだと1年で100冊ペースになりそうだ、ということを書いたけど、実際に1年経ってみたら…上の写真のようになってしまいました。
細かく数えてないですが、ウチには本棚がないので部屋の片隅に積んでいっていたら、15冊くらいの文庫の山が10個ほどできてました(はやく本棚を買えばいいだけの話だが…)。中央線の電車がいかによく遅れるかということがよくわかります。
とまあこんな感じで読んでいると、前回の手法(文学賞受賞者の著作を片っ端から攻めていく)をもってしても、さすがにこの先何を読めばいいのかわからなくなってきました。読むジャンルとしては、ビジネス書や自己啓発系の本以外なら、恋愛小説でもミステリーでもSFでも歴史小説でもノンフィクションでも何でも読む(できるだけ読書の範囲を広げたいと思っている)ので、何か面白い本があったら教えていただければ幸いです。マイナーでマニアックな本でも大歓迎ですよ!
[追記]
教えてもらうだけでは申し訳ないので、ぼくのおすすめも書いておきます。
奥田英朗…「空中ブランコ」の伊良部シリーズはもちろんですが、「東京物語」「マドンナ」「最悪」「ウランバーナの森」が特に面白いです。文章にちょっと斜に構えたユーモアがあって、“ひねくれた人”にはピッタリかも。
吉田修一…「パークライフ」で芥川賞を受賞して、作中の具体的な固有名詞やリアルな日常描写が特徴。デビュー作の短編集「最後の息子」が面白いです。「Water」という高校の水泳部を描いた短編が鮮烈で爽やかな印象を残します。外れと言える作品がない。
村上龍…作品数も多いのでどれを読むのか迷うけど、妻夫木主演で映画になった「69 sixty nine」が面白いです(作風が他のと全然違うけど)。映画の方もお気に入り。あと「最後の家族」は氏の作品によくある“エグイ”描写もなく、素直に感動できる作品です。
荻原浩…「明日の記憶」の映画化が話題ですが、ぼくが一番好きなのは「ハードボイルド・エッグ」です。フィリップ・マーロウに憧れる大ボケ私立探偵の活躍を描く、という最近の作風とは全く違うパロディ路線だけど、こっちの作風が本当の姿なのでは?と思ってます。
筒井康隆…最近また文庫で“傑作集”がいくつも出ていて買いやすくなっているのがうれしいです。ハードカバーで持っててもついつい買ってしまう。どの作品も天才的だけど「ヨッパ谷への降下〜自選ファンタジー傑作集」の中の「北極王」という短編は、電車の中で思わず泣きそうになってしまいました。“泣けるツツイ作品”として認定したい。
アゴタ・クリストフ「悪童日記」3部作…MOTHER3の主人公の「リュカ(LUCAS)」「クラウス(CLAUS)」という名前(アナグラムになっている)の元ネタの作品で、双子の少年が悪知恵を駆使して、戦中の混乱した世界をたくましく生き延びる、という内容。糸井氏はこの小説に感銘を受けて、作品から名前をとったそうです。一言では説明しづらいけど、とにかく文体も内容も“衝撃的”な作品で、一気に読めてしまうすごい小説。
キリがないのでこのへんで…
投稿者 dennou : 2006年05月31日 11:30
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コメント
映画の原作本なんてどうでしょうか?
話題の「ダヴィンチコード」とか。
国産ものだったら「嫌われ松子の一生」「陽気なギャングが世界を回す」とか(どっちも映画は面白かったですよ♪)。
それにしても、文庫本の量、すっごいですね〜。
投稿者 44子 : 2006年05月31日 15:03
受賞作はお読みとのことなので、どれももう読み終えていそうですが…
ミステリ系で
・東野圭吾(容疑者Xの献身、秘密、悪意、天空の蜂、他、どの作品でもオススメ)
・高野和明(13階段、他)
・野沢尚(リミット、魔笛、他)
・我孫子武丸(殺戮にいたる病、他)
・殊能雅之(ハサミ男)
等々
ファンタジー系で
・恩田陸(ねじの回転、月の裏側、他多数)
・北村薫(リセット、ターン、等)
めちゃめちゃファンタジー系で
・小野不由美(十二国記シリーズ)(←ラノベと思って敬遠していたが、最近読んだら思いのほか面白かった…)
あとは、最近読んでないですが、塩野七生のイタリア歴史もの(コンスタンチノープルの陥落、チェーザレ・ボルジア、海の都の物語、等)やエッセイ(男たちへ、サイレント・マイノリティなど)が好きでした。
電脳さん読むの速いですね〜。自分は、10分10ページくらいです。
自分も新しい作家を開拓したいので、こちらのコメント欄参考にしたいと思います!
投稿者 MARUZO : 2006年05月31日 16:10
ちょっと長めの本がいいかな?と考えてみました。
大変な人気作家なので(特にオタッキーな方々に…)、
既に読了済みな可能性大ですが、とりあえず書き込んでしまいます。
私のおすすめは、数年前に大ヒットした
「屍鬼」(小野不由美・著)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/410124023X/503-3076714-2913508?v=glance&n=465392
今までいろんな人に勧めたのですが、
どうも全5巻という長さと、なんだかヤンキーぽい香りのするタイトルに
ひるんでしまうようで、誰も読んでくれない。
それが遺恨となって、私の心の中の「だれかに勧めたい本」リストから
いつまでも消えずにいる本です。
小野不由美小説の魅力のひとつに、
異世界の者が登場するバリバリの虚構世界なのに、
なんだか詳細設定やエピソードがやけにリアル、があります。
この小説も、やけにリアルにゆるゆると始まります。
最初は、医者が、「なんだか得体の知れない疫病がはやってるぞ」と気づく。
次に、坊主が、「今年はやけに死人が多く出るな」と気づく。
そして、一般住人が異変に気づいたときには大変なことが…。
私は、ハードカバー(上下)を図書館で借りて読んだのですが、
上を読み終わったとき、
「今すぐ下が手元に届かないと、血圧が急上昇して死ぬ!」と思い、
図書館にすっ飛んでいきました。
そんくらい、「やめられない止まらない小説」です。
最初は、淡々とした描写に、本当におもしろくなるの?って不安になるかもしれませんが、
とにかく読んでくださーい!
読んでいただけると、私の心残りがひとつ減りますので。(笑)
投稿者 raccoon : 2006年05月31日 16:25
最近、図書館で借りた
絲山秋子さん著「沖で待つ」オススメです。
芥川賞受賞作です。
さとしさんのペースだと、往路で読み終わってしまうかも。。。
投稿者 しるべすたー : 2006年05月31日 17:27
あまり好きそうじゃないけど、
京極の妖怪物だったら相当時間潰せるかと。
ほとんど文庫になりましたし。
投稿者 ふらぎ : 2006年05月31日 20:31
ちょっと古いんですけど広瀬正の「マイナスゼロ」はお勧めです!でも、今売っているかどうかは不明です。広瀬氏の本は、どれも面白く他には「ツイス」「エロス」等々あります。興味がわいたら是非どうぞ。たしか集英社だったような・・・
投稿者 ことりん : 2006年05月31日 20:56
おぉ、コメントいっぱいありがとうございます。
>44子さん
「ダヴィンチコード」「陽気なギャング」はもう読んでしまいました。
「ダヴィンチ」は展開がまさに“映画的”で面白かったですね〜。映画と一緒にみたら面白さが増す感じ。
「陽気なギャングが地球を回す」は展開もスリリングでかなり面白かったですが、続編の「陽気なギャングの日常と襲撃」は正直今ひとつでした…。
でもノベライズじゃない「原作本」を攻めるってのはいいかも。
「嫌われ松子の一生」は今度買おうと思います。
>MARUZOさん
東野圭吾はぼくもかなり好きですよ! 著作はほとんど全部読んでしまいました…。
一番好きなのは「白夜行」「幻夜」の2部作ですね〜。
関西出身なので、土地勘のある東大阪とか神戸とかの地名が出てくるのが身近に思えます。
白夜行は舞台が東大阪近辺で「近鉄布施駅」とかマイナーな地名が出てくるので、学生時代にそこらで過ごした身としては懐かしい。ドラマも期待したんですが出てたのは全然別物の「布施」でした…(笑)。
東野氏はエンジニア出身だから昔の懐かしいパソコンの機種名とかも出てくるし、コンピューターに関する描写も的確なので、理系の人にもおすすめですね。
野沢尚も大好きで、こちらもほぼ全部読んでしまいました。
(故人のため新作が出ないというのが悲しすぎますが…)
「リミット」「魔笛」は傑作だと思いますが、ぼくのおすすめは
「殺し屋シュウ」(幻冬舎文庫)です。
ずっとシリーズになりそうな展開で、ぜひ続けて書いてほしかったです。
あとワールドカップ前の今の時期なら
「龍時」です(「01-02」「02-03」「03-04」とシリーズになっています)。
日本のサッカー少年が単身スペインのサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」に渡り、成長していくという物語です。
サッカーには全くといっていいほど興味がなかったのに、プレイの描写があまりにも臨場感のあふれる展開で、読み終わった後にはにわかサッカーファンとなってしまいました。
サッカームードを盛り上げてくれること必至です。
恩田陸は「常野物語」シリーズを読みました。“異能者たち”とそれを排除するものの戦いが、我が心のバイブルである筒井康隆の「七瀬シリーズ」っぽくて面白かったです(さすがに七瀬は超えられないけど…)。「ねじの回転」「月の裏側」は読んでみます。
殊能将之はメフィスト賞作家なんですね。メフィスト系作家は好きなのでこれも読みますよ。
小野不由美「十二国記」ボリューム満点で読み応えがありそうです。これもちょっとずつ攻めてみることにします。
投稿者 電脳 : 2006年05月31日 22:43
>raccoonさん
小野不由美ですね。
「大変な人気作家なので(特にオタッキーな方々に…)」ということで、
まさにぼくにピッタリかも! 「屍鬼」ぜひ読んでみます。
>しるべすたーさん
絲山秋子「沖で待つ」、芥川賞作品ですね〜。
芥川賞は中編なので、直木賞と違ってハードカバーで買うとあっと言う間に読み終えてしまいそうですな。
日経新聞の夕刊の連載エッセイはよく読んでいるので、機会があれば読もうと思います。
>ふらぎさん
京極は本の厚みを見ただけでおなかイッパイになってしまうのでなかなか手を出せてないけど、そのうち読もうと思って残してあります。
文庫といいつつ、値段や大きさが新書のときとほとんど変わらんのがアレだが…(笑)
>ことりんさん
広瀬正というと小松左京とかの時代のSF作家というくらいの認識しかなくて読んだことがなかったけど、「マイナスゼロ」面白そうですね。さっそく読みます。
投稿者 電脳 : 2006年05月31日 22:59
>電脳さん
丁寧なレスをありがとうございます!
筒井康隆の「七瀬シリーズ」、
学生時代に友達が薦めていたなぁ〜と、十数年ぶりに思い出しました。
筒井作品は未読なので挑戦してみます。
野沢尚「龍時」は、連作と知らずに途中巻だけ図書館で借りてしまったことが。
いい機会なので一から読み直したいと思います。
(余談ですが、公開中の映画「GOAL!」が「龍時」を彷彿とさせる作品で、
これを見て私も「にわかサッカーファン」と化しました。気分がアガりますよ!)
>raccoonさん
小野不由美「屍鬼」、あのボリュームがとても気になっていました。
最近他の小野作品を読んでますます関心が出てきましたので、私も「屍鬼」是非読みたいと思います。
投稿者 MARUZO : 2006年06月01日 16:32
「京極堂」シリーズは長いし重いしで
大変ですが、「巷説百物語」シリーズなら
サクッと読めると思いますよ〜。
投稿者 ふらぎ : 2006年06月02日 11:54
小説の紹介が続いてたようなので、
ノンフィクションとして新書をご紹介します。
文庫よりちょっと大きいですが。
植物学者、遠藤秀紀「植物のみかけはどうきまる」
本当は「漱石の白くない白百合」をオススメしたいのですが文庫になっていないようなので。
解剖学者、遠藤秀紀「パンダの死体はよみがえる」
内容の面白さもさることながら、
この作者は文章から解剖への情熱が溢れ出ていて
そこがすごく面白いです。
「ささやかな夢であるが小学校のプールがほしい。そしたら象をホルマリン漬けにできるのに」と素で書くあたりマニア。
同作者「解剖男」も面白いです。
新書には、作者のひたむきな情熱とか
マニア(またはコア)な感想とか
真実の持つ迫力があってなかなか面白いです。
とっつきにくいのも多々ありますが。
投稿者 赤橙 : 2006年06月07日 16:18
新書はほとんど読んだことがないですが、
遠藤秀樹氏、アマゾンでの評価も高くて面白そうですね。
さっそくカートに入れておきました。
「植物のみかけはどうきまる」は塚谷 裕一氏ですかね?
遺伝子には興味があります。読んでみたかったですけど
アマゾンでは新品が売ってないようで…
書店でも探してみるとします。
投稿者 電脳 : 2006年06月07日 22:53
新書の件。すみません。
植物学者さんの著者は塚谷裕一氏です。
「植物のみかけは〜」は遺伝子の話も面白いながら、
著者が大学院生として頑張っている姿が書かれていて
そこも面白いです。
同著者「漱石の白くない白百合」は読書家の方に
一読をオススメします。
漱石、鏡花、三島etc.の作品に出てくる植物についてのエッセイ集ですが
推理小説なみに面白いです。
私の知る限りハードカバーなんですけどね。
投稿者 赤橙 : 2006年06月08日 11:09
さとし君おひさ!
今、垣根涼介の『ワイルドソウル』読んでるけど
結構オモシロです。福井晴敏の『opローズダスト』みたいな作品で
結構読み応えあるよ。
あとは藤沢周平の作品とか。
結構読んだけどどれもオモシロです。
オーディオブックでNHKの松平さんが朗読してるヤツ
購入してたまにiPodで聴いてます。
投稿者 ゆきお : 2006年06月23日 02:39
ほほう、「ワイルドソウル」チェック必要ですな。
藤沢周平っていうと去年「蝉しぐれ」が映画化になったやつやね。
両方買っときます!
投稿者 電脳 : 2006年06月26日 23:21
重松清の【きよしこ】、【エイジ】おもしろいよ〜
投稿者 本 : 2006年07月06日 18:19
偶然にも最悪な少年って、おもしろいですか??
投稿者 本ダ : 2006年07月06日 19:02
つい最近、友人に勧められて読んだんですけど、相当面白かったので紹介しておきます。
タイトルは『朝焼けの彼方へ』。聞いた事のない出版社から出てました。
私は、アマゾンで購入。
内容は、ある事故に巻き込まれた外科医が、戦国時代にタイムスリップして本能寺で信長を助け、歴史を変えてしまうというものです。
構成と展開が非常に巧で、冒頭から一気に引き込まれ、4〜5時間で読了。400ページを超える本ですが、中だるみすることは全くなく、知らず知らずのうちにページを捲っていました。
時間を忘れて本を読んだのは何年ぶりでしょうか。
ジャンルはSF伝奇小説になるんでしょうが、帯に「期待の新人渾身の作」とありましたから出版社も力を入れているのでしょう。
文章的には多少荒削りな面もありましたが、それを補って余りある構成力と発想力でした。
当初「戦国自衛隊」のような作品かな? と思いましたが、中身はまったく違い、医療の事とか歴史の事とかも、細部まで詳しく書かれていて、単なるSF小説とはちょっと違うなと感じました。キャラクターも面白かったです。
続編を匂わせる終わり方だったので、次回作が早く読みたい心境ですね。
余談ですが、小説すばる新人賞一次通過作品にも同名のタイトルがありました。ひょっとして、発表前に他社から声がかかったのかも知れませんが、どうなんでしょう? もしそうなら、新人賞の一次通過は当然かも知れません。私は、大賞を取れる作品だと思います。
それほど面白い作品でした。
投稿者 ニコル : 2006年08月29日 13:04
私も何でも読むほうで、読むスピードも結構速いです。ですので、できるならば、その世界に長々と浸っていたいと思い、長い小説を選ぶようにしています。
好きな作家は、村上春樹で、もう読んでらっしゃるかもしれませんが、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」がおすすめですよ。
あと、最近は、和菓子のように味わい深い、いわゆる一気に読み干すのではない本も読んだりしています。今は、桜庭一樹の「少女七竈とかわいそうな七人の大人たち」を読んでいます。文章がいいですよ。
投稿者 つなぎ : 2006年09月26日 12:30
