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2006年01月13日

“デジ×デジ”のダブル録画がとにかく便利! 日立のハイビジョンレコーダー「Wooo DH500W」

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自宅でもやっと地上デジタル放送が受信可能になり、アナログ放送を見なくてもよくなったので、ついにハイビジョンレコーダーを購入することに。アナログ時代とはひと味違う、デジタル放送時代のレコーダーに必要なものとは?ということを考え、その条件を唯一満たしていたのが、日立の「Wooo DH500W」でした。

●ハイビジョン録画時代に必要な条件とは?

ぼくが考えていたハイビジョンレコーダーに必要な条件というのは、とにかく「大容量である」ということ。地上デジタル放送のハイビジョン番組では約17Mbps、BSデジタル放送では20〜22Mbpsというビットレート(1秒当たりのデータ量)で放送されています。これは4.7GBのDVD1枚に換算すると30分程度しか記録できないくらいの大きなデータ量で、よく使われているSPモードの4〜5倍の容量になる(実際にはDVDには記録できないけど)ので、アナログ時代と同じ感覚で選ぶと、意外なほど短い時間しか録画できないことに驚くことになります。HDD容量を4か5で割った数字で考えると、アナログのレコーダーに近い感覚でわかりやすいかも。

なので、160GBや200GBといった“小容量”だと、せっかくのハイビジョン放送を画質を落として録画しないといけなくなるハメになる可能性が。それだとハイビジョンレコーダーの意味が半減してしまう! デジタル放送はチャンネル数も多いので、活用するのであればできれば400GB以上は欲しいところです。「DH500W」は500GBの大容量HDDを内蔵していて、ハイビジョン画質でも50時間の録画が可能になっているので、この条件にはぴったり当てはまります。


●巷にあふれる“ダブル録画”のワナ

また「デジタル放送をダブル録画(2番組の同時録画)ができるか」ということも非常に重要でした。BS/CS/地上と相当数のチャンネル数があるデジタル放送では、録画したい番組が重なる可能性はアナログよりもずっと高いので、ダブル録画というのはデジタル時代のレコーダーには必須の機能だといえます。

しかし巷のハイビジョンレコーダーでは、「ダブル録画が可能!」とうたっているのに、「デジタル×アナログ」のダブル録画は可能だけど「デジタル×デジタル」のダブル録画はできないという製品がほとんど。今のところ日立とシャープ製品だけがデジタルのダブル録画に対応しています。デジタル放送を見られる環境では、アナログで録画する意味というのはほとんどない(あるとすれば、コピー制限されたくないのであえてアナログで録画するという場合くらい)ので、「デジタル×アナログ」をダブル録画と称するのはユーザーの誤解を招くおそれがあります。

メーカー別のダブル録画の組み合わせの可否
アナログ×デジタル
アナログ×デジタルと
デジタル×デジタル
松下/東芝/パイオニア/ソニー
日立/シャープ※地上デジタルのみ

「デジタル×デジタル」のダブル録画を実現するには、高価なデジタルチューナーを2つ搭載する必要があるので、製造コストがかなり高くなってしまうという問題があり、アナログを捨てきれないメーカーにとっては「デジタル×アナログ」で当面はお茶を濁しておこうか、ということのようです。

デジタルのダブル録画を重要視すると、自動的に松下・東芝・ソニーといった「レコーダー御三家」は外れてしまうことに。選択肢としては日立かシャープということになるけど、シャープはダブル録画できるのは、片方が地上デジタル放送の場合のみと、中途半端な仕様になっています。真のダブル録画を実現しているのは日立のみ。

アナログ放送のレコーダーではかなり出遅れていて、製品に対するイメージというのもほとんどなかった日立のレコーダーを検討するというのは、ちょっと抵抗があったというのは事実。だけど、デジタル時代になって世代が変わったことで、アナログ時代の製品の評価やイメージが一旦リセットされているというのも確か。その中で、いち早く「デジタル一本槍で行く!」とばかりに、デジタル放送に力を注いだ日立製品は注目に値します。

また、HDDやデジタルチューナー、DVDドライブなど、ほとんどの部品を内製できるというのも日立の特色で、これはコスト面ではかなりの強みになっています。実際に「Wooo」は他メーカーの製品に比べてかなり安く、ちょうど価格.comでは500GBモデルでも10万円を切るという破格値になっていたので、通販でゲットしました。量販店では値引き後(ポイント込みの実質価格)で10〜11万円程度で販売されています。500GBのハイビジョンレコーダーが、3年半前に40GBのレコーダーを買ったのと同じ価格で買えるとは…いい時代になりましたな。


●実際の使用感は?

本体のデザインは黒を基調としたもので、ツヤのある質感。他のレコーダーと比較しても薄型で軽いので、これだけのボディに大容量と高機能を詰め込まれているのが驚きです。

接続端子はD端子のほかにHDMI端子、光デジタル端子、LAN端子、iLink端子、USB端子、デジカメ用のSDメモリーカードスロットを搭載。テレビにHDMI端子があるのなら、ケーブル1本で映像と音声をデジタル接続できるHDMIで接続するのがいいでしょう。

LAN端子は東芝のRDシリーズのように他の機器へ映像を転送できるわけではなく、単にデジタル放送の双方向通信にのみ使うということ。iLink端子へのDVカメラの接続は不可で、D-VHSなどの他の機器へハイビジョン番組を転送するのに使います。USB端子には文字入力用にPC用のキーボードを接続したり、カードリーダーを繋いでデジカメ画像を閲覧したりできます。ただしデジカメ画像に関しては、HDD内に取り込むことはできないようになっています。

デジタル時代には重要なHDMI端子を搭載。LAN端子がデータ放送にしか利用されないというのはもったいないです。

付属するリモコンは一見するとゴテゴテしている印象だけど、よく使うボタンは中心下部にある円形のカーソルボタン周辺に集中しているので、操作性は良い方だと思います。液晶ディスプレイに現在選択している放送波が表示されるのでわかりやすいのもグッド。むむ、しかし何かに似ている…。

というか、どう見てもモビルスーツです。本当にありがとうございました。
円周状の「ジョグリング」が動力パイプに見えてきます。リモコンをデザインした人がガンダム世代だということは間違いなさそうです。

全面パネルが青く光るのも、好きな人にとっては好きなポイントだと思います。このイルミネーションは設定で消すことができるのでご安心を。


番組の予約は、デジタル放送はEPG、アナログ放送はGコードまたは時間の手入力で行います。アナログ放送はEPGに対応していないという割り切った仕様なので、アナログ放送もまだ録画したいという人は注意したい点です。自宅の環境ではアナログ放送のアンテナ線はもう繋いでいないので、アナログに関する機能は不問。逆にこの“割り切りっぷり”がこのレコーダーの性格をはっきり表していて、気持ちがいいと感じられます。

EPGで予約した番組については、「毎週録画」や「平日のみの録画」に変更したり、録画画質を変更することも可能。帯で録画した番組は自動的に番組のタイトルがついたフォルダに分かれて整理されるという「ワケ録」という機能があり、ドラマなどをたくさん録画していても、再生したい番組に簡単にたどりつくことができるというのがとても便利。

録画した番組を見るには「ディスクナビゲーション」ボタンを押します。サムネールの動画がうっとうしいというのであれば、シンプルなリスト表示を選択することも可能です。番組を削除するときには一度“ゴミ箱”に移されて、ゴミ箱を空にするまではずっと本体内には保存されるという方式で、完全に削除するにはさらに別のメニューから指示する必要があり、少し手間はかかるけど、間違って削除してしまう危険性もありません。また、操作がわからなくても「おしえて」ボタンを押すことで基本的なメニューが出てくるので、そこからたどることが可能。

文字も大きくて読みやすい「おしえて」メニュー画面。とりあえずこのボタンを押せば基本的な機能が使えるので、操作に慣れた後も便利ボタンとして利用できます。


番組の再生は、HDDやDVDへの録画中の追っかけ再生はもちろんとして、デジタル放送のダブル録画中でも、他の番組を再生することができます。途中で停止して電源を切った後でも、次に同じところから再生できる「レジューム機能」もあります。


●ダブル録画には少し注意が必要

ダブル録画できる機種の特徴として、録画時に2つあるレコーダーのうちどちらかを選ぶというものがあるけど、この機種でも「R1」か「R2」の2つのレコーダーを選択するという方式になっています。「R1」と「R2」は全く同じ仕様ではなく、「R1」でのみアナログ放送の録画とエンコード処理が可能。ここを理解するのはちょっとややこしいけど、「R1」での録画中は「R2」を使ってのアナログ放送の録画やDVDへのダビングができない、と理解すればいいです。「R2」はデジタル放送のTS録画(ハイビジョン画質での録画)にしか使用できないので、TS録画にはR2をメインに使ってR1をできるだけ空けておくようにしておけば、実際の利用上で制限を受けることは少ないと思います。しかし他メーカーの製品に見られるような、あらかじめHDDをアナログ放送用とデジタル放送用の領域にわけておく必要があるといったよくわからない制限はないので、容量をフルにアナログ・デジタルの両方に使うことができるのは良い点です。


●気になった点は?

まずハイビジョンレコーダーの全体的な印象として、アナログ時代よりも動作が少し“もっさり”になってしまっているということがいえます。これは日立に限らず、ほとんどのメーカーに当てはまること。例えていうなら、ドコモのケータイでPDCからFOMAに乗り換えた時のような感覚(わかる人にはわかるかな…)です。起動時間も1分程度と少し遅め。アナログ用レコーダーと比べると格段に高度な処理が必要だけど、ちょっと処理性能が追いついていない感じがするので、ここは改善してほしいポイントです。ただイライラするほど遅いというわけではないので、実用上困るということはないかと。

他には内部処理が複雑になった影響なのか、しばらく使っている中ですこし不安定になったこともありました。「CMスキップ」を続けて押していると、再生が中断してしまったということが1回、録画した番組で、途中まで音声が記録されていなかったということが1回と、ちょっと安定感には欠ける印象。ただしハイビジョンレコーダーは、放送波を使って内部ソフトのアップデートが可能という利点もあります。PCを普段使っている身としてはフリーズやバグには慣れているので、デジタル機器に完全な安定感は求めてはいないけど、これから改善されることを期待したいです。


●“ハイビジョン録画”重視の人におすすめ!

デジタル放送の本格的な普及が始まり、HDDレコーダーの市場はメーカーはすでにアナログからハイビジョンへと足場を移しつつあるけど、「まだすこし様子見とこうか」的なものが多い中で、この製品は「アナログでは出遅れたけど、デジタルでは一番とってやるぜ!」みたいな日立の意気込みが感じられます。今のところ唯一の“デジタルダブル録画”を実現した機種であり、アナログ放送の録画機能は「とりあえずアナログも録れます」みたいな割り切り方なので、アナログ放送を“捨てられる”人にとっては、今のところベストバイと言えるのでは。おそらく他メーカーも次のモデルからは「デジタル×デジタル」のダブル録画を採用してくるはずなので、その時にいかにリードできるか、というのが課題になってくるのでは。上位モデルには「1TB」(=1000GB)という製品もあり、デジタル放送を存分に楽しむのに最適なシリーズだと思います。ぜひこの機種を使って、このようなユルい番組たち(http://www.citywave.com/dennou/archives/2005/08/bs.html)をバリバリ録画していきたいです!


●オマケ ハイビジョンレコーダーならDVDもハイビジョン画質で見られるのか!?

実はハイビジョンレコーダーの中には、普通の映画DVDソフトでも“擬似的”にハイビジョン画質にして再生するという機能が備わっているものがあります。「HDMI端子」を搭載したレコーダーのほとんどの機種で、この端子を使ってテレビと接続することで、DVDの低い解像度をハイビジョンの解像度にアップ(アップスケーリングという)できるようになっており、「DH500W」にもこの機能が搭載されています。今使っている「VIERA」にもHDMI端子が搭載されているので、ここはぜひ効果のほどを試してみたいところ。

さて本当にハイビジョン相当の画質になるのか!? もしなるのであれば、これはかなりオイシイ機能と言えそうだけど…。

結論からいうと、ハイビジョン相当とは言えないものの、普通にD端子で接続するよりはチラツキやエッジのギザギザが解消され、それなりに高画質になるということがわかりました。もともと低い解像度を高い解像度にして再生するということは、「ない部分の映像情報を作る」という補完処理が行われるということ。そのため少しフォーカスが甘くなるので、本当のハイビジョン放送のようにディテールくっきり、という画質にはならないです(元々の情報がないので当たり前)。多少粗くてもエッジがクッキリハッキリしているほうがいい、という人もいると思うので、「断然こっちのほうがイイ!」と言えるものでもないです。「アップスケーリング」はあくまで付加機能として考えて、過度な期待をするものではないかも。


日立「Wooo DV-DH500W」
http://av.hitachi.co.jp/deck/product/dvdh1000w/toru/index.html

投稿者 dennou : 2006年01月13日 20:00
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コメント

きょう日立の、レコーダーも放送した?

投稿者 BlogPetのさとぬ : 2006年01月16日 11:49

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