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2008年03月10日

ほんとはいくらかかっている? いろんな電化製品の電気代を調査しました

シティリビング3/7号の「OL的節約生活」という記事には、節約方法がいろいろと書かれていて「やっぱり食費をなんとかしないとね〜」などと参考になるんですが、紙面のスペースの都合で、細かいところまで追っかけるということができないのがつらいところ。そこで、それを補完するという意味でも、電脳としてはやはり「電気代」にスポットをあてて、数ある電化製品の電気代がほんとはいくらかかっているのかを調べました。

毎月、何にいくら使っているのかをはっきりさせるというのが“節約の第一歩”。生活費に占める電気代の割合というのはけっこう大きなもんですが、具体的にどの機器がどれくらい電気を使うか、というのはなかなか知る機会がないので、思わぬ無駄遣いをしている可能性もあるよね。

以前の記事で電化製品の電気代をざっくりと計算してみたけど、あくまでカタログに書かれている「定格消費電力」をもとに出しただけなので、実際どれくらいの電気を消費しているのかは今ひとつわかりませんでした。ちなみに、わが家では前回の記事の時点(2006年夏)で電気代が1万5千円を超えた、と書いていましたが、この冬は12月から3ヶ月間連続で1万8千円を超えました。何がどれくらい電気を使うかを徹底解明するというのは、本当にわが家の死活問題となっております。

今回、紙面でも紹介している「エコワット」という簡易測定器を使って、実際の使い方で各電化製品がどれくらい電力を消費しているのかを調査してみます。

「エコワット」は、電源コードとコンセントの間に挟んで設置すると、「稼働時間」「積算電力量」「電気代」「CO2排出量」を表示するという機器。3000円弱という値段だけあって精密な測定器というわけではありませんが、測定誤差は±10%ということで、家電の電気代の目安を知るには十分だと思います。こういう製品は自分で買うのは大変抵抗があるけど、計測した数値だけはぜひ知りたい、というわがままな皆さんのために、調査結果を大公開していきます。

写真のようにけっこうな幅を取るので、壁のコンセントに接続するのであれば問題ないですが、延長コードにいくつも電源コードが繋がっているような場合は短めの延長コードを1本用意すると良いでしょう。

製品名
稼働時間
積算電力量
電気代
CO2排出量
PC(ハイスペック)
1時間
0.46kwh
10.1円
0.25kg
PC(標準スペック)
1時間
0.11kwh
2.4円
0.06kg
液晶モニタ
1時間
0.06kwh
1.3円
0.03kg
プラズマテレビ
1時間
0.42kwh
9.2円
0.23kg
DVDレコーダー
1時間
0.15kwh
3.3円
0.10kg

※エコワットでは電気代は小数点以下が表示されないので、積算電力量に22円/1kwhをかけて独自に計算しました

個別に解説していきます。まずPCですが、内蔵している機器や性能によって消費電力は大きく違うし、行う処理によっても変わってくるので本当に参考程度にしかならないと思うけど、標準的なスペックのPCでネットやDVDを見る程度なら2円〜5円、ハードディスクやビデオカードを増設したハイスペックなPCで、動画のエンコードなどの高い負荷をかけてバリバリ動かした状態だと7〜10円というところです。これに液晶モニタの分で1円ほどプラスすると、PC使用時の電気代は3円〜11円くらいになります(すべて1時間あたりの電気代)。ノートPCなら、もっと低くて1〜2円です。

デジタル家電の中でも大きいのは、やはりテレビです。50インチのプラズマの場合、1時間あたり9.2円かかりました。今店頭での売れ筋である42型の液晶の場合は、この半分くらいの消費電力になっているので、4〜5円というところです。42〜50型のテレビだと、液晶は200〜300W、プラズマだと300〜400Wぐらいが目安になっています。

しかし、技術が進化するにつれて徐々に省エネになってきていたのが、プラズマの場合は「フルHD対応」になって一気に電気食いになってしまったようです。プラズマは構造的に、画素が増えると電力消費量も比例して増えてしまうので、フルHD対応だとそうでないテレビに比べて100W近く電力消費量が多くなっています。同じ42型のフルHDで比べると、プラズマは液晶の倍くらい電力を消費してしまいます。「50型のフルHD対応プラズマを買おう」と思っている人は、電気代を見てびっくりしないようにしてくださいね。

DVDレコーダー(デジタル放送対応)は、カタログ値では定格消費電力が54Wとなっていたのに、計測した数値は150W〜190Wと、かなり大きくなってしまいました。何度か計り直したけど数値は変わらずで、瞬間的に何か大きな電力がかかっていて、それが誤差となっている可能性はありますが、DVDレコーダーはハードディスクやDVDドライブ、ハイビジョン放送をエンコード/デコードするチップなど、消費電力が大きいパーツがいくつも使われていて、中身はPCと変わらないので、PC並みに電気を食うというのはまあ納得できますよね。


次は一般家電です。

製品名
稼働時間
積算電力量
電気代
CO2排出量
エアコン
1時間
0.74kwh
16.3円
0.41kg
こたつ
1時間
0.14kwh
3.1円
0.08kg
冷蔵庫
1時間
0.06kwh
1.3円
0.03kg
洗濯機
1時間20分
0.33kwh
7.3円
0.18kg
掃除機
10分
0.28kwh
6.2円
0.15kg
加湿器
1時間
0.16kwh
3.5円
0.09kg
空気清浄機
1時間
0.09kwh
2.0円
0.05kg


エアコンがもっとも電気食いなのは言うまでもありませんが、冷房よりも暖房のほうがはるかに電気を食います(約1.2〜1.5倍)ので、ここをいかに押さえるか、というのがポイントとなります。夏の場合は、冷やす手段というのがエアコン以外にはないので仕方ないけど、暖かく過ごす手段にはバリエーションが多いのが幸いです。コタツは1時間で3.1円とエアコンに比べて格段に低電力なうえ、みかんや鍋で団らんするなど用途も幅広い万能選手ですので、ぜひ導入したいところです。

また「オイルヒーター」といえば、なんとなく“エコでスローライフ”なイメージですが、エアコンに比べて暖房効率が断然悪いし、消費電力も莫大なので、省エネや節約という観点からは厳禁です。「私はエコ生活を実践している」という人で、オイルヒーターを使っている人は、自らの手をじっと見て反省したほうが良いでしょう。有利な点として「空気を汚さない」という点が取り上げられるけど、そもそも換気をせずに何時間も部屋を閉め切らないと暖まらない、という時点で矛盾しているのではと思います。

冷蔵庫の電気代が1.3円と安いのは冬ということもあるけど、中身の量によっても大きく変わってくると思います。夏でビールをたくさん冷やしたりすると、この2〜3倍くらいにはなってきそう。また、冷蔵庫は24時間365日稼働しつづけるものなので、わずかな金額の差が大きな差となって返ってくることにも注意。

洗濯機は容量9kgのドラム式で、洗濯1回あたりの金額です。月に15回洗濯するとしたら110円。また掃除機も1回(10分)の金額で、月に15回とすると93円。このあたりは、消費電力は大きいけどずっと使い続けるというわけではないので、全体への影響は少なそうです。

意外と大きいのは加湿器。うちにあったのはスチームファン式(加熱式)のものだけど、家にいるときは1日中つけっぱなしだったりすることもあります。1日8時間使うとしたら28円、1ヶ月では840円に。スチーム式の加湿器は電気ポットと同じなので、電気ポットも要注意です。つけっぱなしだと1日24時間で84円、1ヶ月で2500円とかになってしまうので、お湯が必要なときは、電気ケトルなどでその都度沸かしたほうが大変オトクです。一瞬で沸くしね。

最後にゲーム機を調べてみましたが、ちょっとおかしな数値になってしまったので、これは参考記録とします。エコワットは積算電力から簡易的に電気代を算出するという仕組みになっているので、消費電力が動的に変化するようなデジタル機器を計測するのには向いていないっぽいです。

製品名
稼働時間
積算電力量
電気代
CO2排出量
PS3
1時間
0.2kwh
4.4円
0.11kg
PS2
1時間
0.06kwh
1.3円
0.03kg
Wii
1時間
0.06kwh
1.3円
0.03kg
Xbox360
1時間
0.57kwh
12.5円
0.31kg
※参考記録です

資料によると、PS3は150〜200W程度(3〜4円)、Wiiは20〜30W程度(0.4〜0.6円)、Xbox360は100〜150W(2〜3円)というのが実態だそうです。計測ではXboxが570Wなんていうあり得ない数字が出ていますが、あの電源アダプターを見れば「あってもおかしくない」と思えてしまいます。いずれにせよ、据え置き機の中ではWiiの低消費電力は圧倒的ですよね。


あらためて調べてみると、「あれ、ほんとはこんなに電気代がかかってたのか!」と、今までの電力の浪費を反省することになりました。テレビもつけっぱなし、エアコンもかけっぱなしという生活を続けてきたけど、必要ないときは消す、という最低限のことぐらいは、やっと実践しようかな〜という気になりました。みなさんもこれを参考に節約生活に役立ててみてください。

「エコワット」http://www.enegate.co.jp/prodects/03ene_con/01.html

[関連記事]
夏の電気代を考えてみる

投稿者 dennou : 2008年3月10日 17:00
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コメント

エアコンは電源を入れてから温度が設定値になるまでが
もっとも電気を使います。
1時間くらいの運転ではエアコンの出力がピークの
データだけしか取れないでしょう。
一度、室温が安定してしまえば、これだけの電力(0.74kWH)を使わないはず。

コタツがエアコンより優れているのは分かりますが
電力量の比較をされるのであれば、最低半日は
エアコンとコタツに電源を入れて単位時間あたりで
比較されないとデータとしては信頼性が低いと思いますが。

投稿者 : 2008年3月21日 00:23

(宣伝です)電気代計算ソフトを新発売しました。

http://www.rakuraku-denki.com
便利ですので、ぜひ一度いらして下さい。
失礼しました。

投稿者 夏目教育 開発チーム : 2008年5月 3日 01:20

オイルヒーターを簡単に否定していますが、エアコンで部屋全体を暖めた後、オイルヒーターをプログラムタイマーで制御すれば、電気代をかけずに快適な暖房が得られます。もちろんサーキュレーターは必須です。

それと、エコワットの数値はあまりあてにならないので、ワットチェッカーを使うことをオススメします。

投稿者 eddy : 2010年1月13日 19:04

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