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2007年12月26日

ソフトバンクの端末価格表示はちょっと高すぎません?

ソフトバンクの「新スーパーボーナス」を始め、ドコモの「バリュープラン」、auの「買い方セレクト」など、端末インセンティブの廃止に基づいたプランが出てきたことで、携帯電話の端末の「本当の価格」というのが見えてきました。そこでわかったのが、ソフトバンクの端末価格が他のキャリアに比べて、ちょっと高すぎませんかいな?ということです。

今までの携帯業界は、端末を安く売って契約者を増やし、基本料や通話料で回収するというモデルで長くやってきていました。「それじゃあ消費者はいったい何に対してお金を払っているのかわからん!はっきりせぇ!」という総務省のひと声で始まったのが、ドコモの「バリュープラン」などの、本体を正価で買ってもらうかわりに、基本料金を安くするという買い方。初期投資は高くなるものの、長く使うと今までよりも確実に安くなるだけに、消費者としてはわかりやすくて良いと思います。

これらのプランが開始されてわかってきたのが、携帯電話の「本当の価格」がいくらだったのか、ということ。今までは新機種でだいたい2〜3万円、発売されてから時間の経った普及モデルなら数千円というような値段だったのに、お店に行くと5万とか6万とかいう値段がついていてちょっとびっくりします。

余談ですけど10数年前のiモード以前のケータイ旧石器時代には、ドコモのP2HYPER(シャンパンゴールド)がプレミアが付いて10万円、なんて値段で売られていることもあったりしたんですけど、今どき携帯の値段でそれに近いような数字を見るとは思いませんでした。

で、表示されるようになった「本当の価格」というのは、言ってみれば「メーカー希望小売価格」みたいなもんで、原価に対して適正な利潤が上乗せされた価格だと思うのですが、他のキャリアより一足先に割賦販売を始めて、正規の端末価格を表示していたソフトバンクの価格が、ドコモやauよりもかなり高いものだった、ということがわかってきました。

例えば、同じメーカーの似たような機種で比較すると、

[シャープ製]
ソフトバンク「920SH」 85,920円※1
ソフトバンク「822SH」 73,920円※1
NTTドコモ「SH905i」 50,400円※2

[パナソニック製]
ソフトバンク「821P」 64,320円※1
NTTドコモ「P905i」 50,400円※2

※1 ソフトバンクオンラインショップの価格
※2 量販店での価格

キャリアが違うので多少スペックの違いはあるものの、ソフトバンクのほうがおおむね2〜3万円くらいは高い価格になっています。

追記:ドコモの価格は割引を除くと6万円弱になります。


●スーパーボーナス特別割引は“価格のマジック”だったの!?

ソフトバンクの端末の買い方として、「新スーパーボーナス」というものがあります。簡単に説明すると、これは頭金0円で端末を購入して、端末代金を基本料金と一緒に分割で支払う、というもので、ソフトバンクユーザーにとってはおなじみのもの。さらに、24回の分割払いで端末代金を支払う変わりに、一定金額を基本料金から“特別に”割り引くという仕組みがあります。

例えば上記の「920SH」の場合、85,920円を24回払いで分割にすると、月3,580円の支払いとなるけど、そこから“スーパーボーナス特別割引”として2,200円が割り引かれます。つまり3,580円から2,200円を引いた1,380円が実質の端末代金となり、この金額が基本料金に上乗せされるという形になります。

すると端末代金は、

1,380円×24回=33,120円

ですから、ユーザーとしては「おお、8万5千円もする端末が、3万3千円で買える! 5万円以上もオトク!」となり、非常にオトク感を得られるものになっているのです。

ただ、ここでちょっと立ち止まって考えてみたいのは、「ホントに8万もするの?」ということです。ドコモの最新機種が5万ちょいで売られているのに、ソフトバンクになると7万とか8万になってしまうのはなんででしょうか。ソフトバンクの端末はドコモに比べて出荷台数が少ないので、そのぶん開発コストを回収するのに単価が高くなってしまうという可能性もありますが、メーカーとしても別にキャリアごとに開発を完全にわけているわけでもないので、いくらコスト高だと言っても、7割も端末価格が上がってしまうわけはありません。何か理由があるはずです。

実際に端末代金として支払う金額は33,120円であって、最新機種としては「まあそんなもんだろうな」という、値頃感のある価格に落ち着いていることに変わりはないけど、もし割賦の元になる金額85,920円が、はじめから「スーパーボーナス特別割引」ありきの価格としてオトク感を増幅させるための“仮想の価格”であるとしたらどうなるのでしょうか。


公正取引委員会:不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」より抜粋

第2 不当な価格表示に関する景品表示法上の考え方

1 景品表示法の内容

(1) 販売価格に関する表示については,次の表示が景品表示法上問題となる(注)。

ア 自己が供給する商品又は役務の販売価格について,実際の販売価格よりも著しく有利であると一般消費者に誤認される表示

イ 自己が供給する商品又は役務の販売価格について,競争事業者の販売価格よりも著しく有利であると一般消費者に誤認される表示

(中略)

2 不当表示に該当するおそれのある表示
 割引率又は割引額を用いた次のような価格表示は,不当表示に該当するおそれがある。
 なお,その他の割引率又は割引額の表示については,基本的には第4の考え方が適用される。

(中略)

エ 任意に設定した価格を算出の基礎として,割引率又は割引額の表示を行うこと。
(事例)
 Aゴルフ用品製造販売業者が,「チタンクラブ 80,000円の品 3割引 56,000円」と表示しているが,実際には,算出の基礎となる価格が任意に設定された価格であるとき。

スーパーボーナスで一括で買う、ということもできるので、完全に実態のない金額といえるわけではないですが、一括で買うということが全くメリットがないので、事実上意味のない金額であると判断されたら…。

アンチソフトバンクというわけではないんですが、本当のところはいったいいくらなのか、というのはぜひ知りたいな〜と思います。

[関連記事]
ソフトバンクの宣伝は法律的に問題はないの?

投稿者 dennou : 2007年12月26日 19:00
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コメント

ソフトバンクユーザーですがどうでしょうか。
私が持っている携帯は発売後すぐに購入して3000円ちょっとでした。
(2年使用した場合)
スペックの違いがあるので、単に価格では比較できないのでは?
私の場合ですが、元々の価格から何万円安くなったという割安感ではなく
単純に購入代金に対して満足しています。

投稿者 saki : 2007年12月27日 00:07

実際にいくらで販売されているか、が問題なのではないのです。
正価として表示している価格が、実際とかけ離れている可能性があるのでは?ということを言っていて、
「スーパーボーナス特別割引」というものが、過剰に割安感をあおっている(景表法でいう二重価格表示)可能性はないか、ということです。
ユーザーとしてはいくらで買えるかが問題なので、正価がいくらだということはあんまり関係ないかもしれませんけどね。
“特別割引き”の割安感ではなく、実際の支払金額で判断するというのは、消費者としてとても冷静な判断だと思います。

投稿者 電脳 : 2007年12月27日 09:41

どちらかというとドコモ・au端末の方が安く設定しているという可能性はないのでしょうか?
どちらも、ユーザー層を広げようと端末を安く販売しているキャリアだと思いますが・・・
個人的には携帯端末代が2万を超えてしまうと範囲外なのですが、機能・サイズ共に進化し続ける最新電化製品なので、総合して高くなっても仕方がないと思います。

投稿者 iku : 2007年12月27日 13:36

もちろん「逆にドコモやauの端末が安いのでは?」という可能性もありますね。
が、たとえばキャリアの縛りなどがないスマートフォンで考えてみると、ノキアの「E61」の場合、5〜6万円くらいで販売されていました。通常の携帯の機能に加えて、無線LANやキーボードなど、PCに近い機能を備えてこの価格です。

要するに、PC並みの性能を持っている高機能携帯でも、6万円弱で、本体の販売だけで利益が出ているということですよね。
(ノキアは世界展開しているので、販売数のボリュームが全然違うから、という可能性もありますが)

店頭で数千円で売られているような普及機種の価格が、こういったスマートフォンよりも高いっていうのはちょっと不自然だな、と思います。

投稿者 電脳 : 2007年12月27日 14:32

あけましておめでとうございます。
ソフトバンクユーザーのmp3です。
乗り換えてソフトバンクユーザーになったんじゃないんですけど、この記事読んで、料金体系の謎が少し解けたような感じします。
それでだまされてるとは思いませんけど、
ソフトバンク頭いいなぁと…^^;

投稿者 mp3@変換フリーソフト : 2008年01月06日 23:27

何を言ってるんだか・・・・
「本当の価格はいくらなの?」っておかしいですよ。
それを言うなら
「適正価格はいくらなの?」ではないでしょうか?

価格の決定はソフトバンクにあるので全く問題ないですね。実際に高い料金での販売も売れる、売れない別にして存在しているのですから・・・

価格は販売者が決められるので法律関係無く、単純に高ければ買わないのですからね★

同じ生産地の豆で挽いた珈琲豆を用いて同じ入れ方をしてなおかつ同じカップで味わう珈琲がお店によって値段が違うのって当たり前ですよね。
またランチの時は100円になりますよ!って言われて、もともとその店がランチ時にしか珈琲が売れないお店であったとして文句言う人いますか?

投稿者 inof : 2008年01月09日 18:47

そうですね〜
同じようにコーヒー店の例で言うのであれば、
3店並んで営業しているコーヒー店があるとします。
ドコモ店は「コーヒー500円」、
au店にも「コーヒー500円」とメニューに書かれていて、
お店の前を通る人は、「あ、この周辺だとだいたいコーヒーは500円で飲めるのか」
と思っていたところ、
ソフトバンク店は店の前で「50%オフクーポン」(スーパーボーナス特別割引)を配っています。
「お、50%オフとは安いね!」と思って店に入り、
レジでそのクーポンを出すと、
「1000円から50%オフで500円になります」
と言われた、という感じでしょうか。

「なんや、50%オフっちゅーても他と変わらんやんか!元が高かったんかいな!」
と、ツッコミたくなるというのが人情だと思います。

同じような商品が、立地やサービスの違いで値段が全く変わるというのは当然のことですが、
携帯の場合はそれとは違って、同じような立地で、同じようなものを、
同じような条件で販売していますからね。


投稿者 電脳 : 2008年01月10日 09:47

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