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2007年11月27日
オトナも気になるキッズ向けカードゲーム機事情〈その1〉
「子供たちの間で今なにが流行ってるか」というのは、われわれ社会人にとってはほとんど知るところがない世界ですが、「かわいい甥っ子や姪っ子が身近にいて、子供たちと話を合わせたい!」というシティ読者のために、ちょっとのぞいてみることにしました。
チョロQやミニ四駆、ビーダマン、ハイパーヨーヨー、ポケモンなどの「コロコロ的なもの」で育ったわれわれ“永遠の小学生男子”としては、やっぱり「今の子供って何して遊んでるの?」というのが非常に気になります。あ、コロコロというのはもちろんコロコロコミックのことですよ。
ちなみにわれわれの時代には「コロコロ派」と「ボンボン派」(コミックボンボン)がありまして、コロコロ派はメジャー路線でボンボン派はマニアック路線、例えて言うならメインストリームのコロコロに対するカウンターカルチャーのボンボンという感じです。半径5mの友人に調査すると、ボンボン派だったという人間は例外なくマニアックな道に進んでいるのがその証拠です。この2誌のわれわれ世代に対する影響は非常に大きく、以下のようにあらゆる嗜好を「コロコロ派」か「ボンボン派」にわけることができるのです。
小学生向けコミック誌読者における嗜好比較 |
|
コロコロ派 |
ボンボン派 |
| ファミコン | セガマークIII |
| ドラクエ | FF |
| ナイキ | プーマ |
| 少年ジャンプ | 少年サンデー |
| マクドナルド | ドムドム |
| PC-88 | FM-7 |
| カルビー | コイケヤ |
| ドコモ | au |
| トヨタ | ホンダ |
| Windows | Mac |
あなたの近くの男性にも「どっち派?」と聞いてみてください。ボンボン派と答える人は、ちょっと変人だと思います。
あ、ぼくの場合は低学年のときはコロコロで、ガンプラを作る高学年になってボンボンという感じなので、メジャーとマイナーを行ったり来たりする人生でした。
で、コロコロとかボンボンは今回の話には全然関係ないんですが、ヨーカドーやイオンモールみたいな大きなショッピングセンターに行くと、そこのおもちゃ売場ってだいたいカードゲーム機が何種類か置いてあって、子供たちが群がって遊んでいるというのがここ数年の風景です。身近に子供がいない人でも「ムシキング」の名前くらいは聞いたことがあると思いますが、これはその「ムシキング」が社会的なブームになって以来の定着した情景で、人気のあるカード型ゲーム機というのはゲームメーカーにとってはかなりの稼ぎ頭になっています。「恐竜キング」「ドラゴンボール」「ウルトラマン」、女の子向けの「ラブ&ベリー」「プリキュア」などなど、数多くのカードゲーム機が稼働中です。どれも100円を入れるとカードが1枚出てきて、キャラクターやわざのカードを組み合わせて戦う、というのが基本ルールになっています。
そんなカードゲーム機の現在ですが、ムシキングが隆盛を誇ったのは昔の話で、今や行列もなく閑古鳥が鳴いています。「ポストムシキング」である恐竜キングも、たまに遊んでいる子供がいるけど行列するほどではないという微妙な感じで、ブームは去ったという状況です。子供は移り気かつ評価が非常にシビアなので、誰も並んでいない筐体を見ると少し悲しくもあります。今子供に「ほら〜ムシキングのカードだよ〜」といっても「ダッセぇ! そんなのもう流行ってないよ!」と言われるのがオチなので、お土産にもっていくときは注意しましょう。
●いま人気の2大タイトルはこれ!
そんな移り気な男子たちに、今ダントツに人気があるのが、「ドラゴンクエストモンスターバトルロード」(発売・スクウェアエニックス、以下ドラクエMB)と「ポケモンバトリオ」(発売・タカラトミー)です。
ドラクエMBは大きな剣が刺さったユニークな筐体が目立つので、「ああ、そういえばそんなの見たことがあるな」という人もいるかもしれませんが、これが非常に人気があります。
ドラクエに出てくるモンスターが3体ずつのチームでバトルするというゲームで、モンスターの組み合わせによって強力な攻撃が繰り出せたり、特定のモンスターを組み合わせると合体して特別なモンスターになったり、「ゆうきポイント」が貯まるとあの剣がぐぐっと上にせり出してきて、剣をグサっと差すと「とどめの一撃」が出せるなど、かなり奥の深いチームバトルが楽しめます。はっきりいって、ドラクエ世代なら大人がやっても面白いです。
「えぇっ? スライムとスライムベスとメタルスライムを出したらキングスライムに合体するの!?」とか「『おうごんのはどう』と『しゃくねつ斬り』と『ギラ』で攻撃したら『ベギラゴン』になるんだってー!?」みたいに、本家のドラクエで得た基本知識がなんとなく活かせるというのがオトナ世代にも面白いポイントなのです。
さらにオトナ的な視点でこのドラクエMBがどれくらい人気なのかを見ると、2008年3月期のスクウェアエニックスの中間決算資料によれば、一般的なカードゲーム機の平均インカムが約1,500円/日のところ、ドラクエMBは約10,000円/日と、ダントツの売り上げ。カード発行枚数は稼働から2ヶ月で3170万枚を突破しており、単純計算でも100円×3170万枚なので、約32億の売り上げということになります。
この手のゲーム機の場合、メーカー側は筐体を無料で設置するかわりに、カード販売で利益を上げるというビジネスモデルになっているので、カードの売り上げがそのままメーカーの利益につながるというのがポイントです。無料で設置するため、メーカー側はいかに利益率の高い場所に効率よく筐体を配置するか、というのが重要なため、スクエニとしては無闇に台数を増やすということはしないとのこと。「人気のある=行列のあるものに惹かれる」というチビッ子の習性を考えると、常にある程度の行列ができる状態を理想としているようです。いかに人気を維持してランニング期間を長くできるか、というのが課題ですね。
●カードスキャンの仕組みは?
電脳的には「カードをスキャンする仕組み」というのに興味津々なんですが、ドラクエMBの場合、一般的な白黒のバーコードではなく、カードの背面に赤緑青黒の4色で構成されているカラーコードが印刷されており、これをスキャンするとモンスターを登場させることができるようになっています。

これは「カラージップジャパン」という会社が作成しているコードということで、サイトから携帯用のカラーコードリーダーがダウンロードできるようになっています。また、QRコードのように、コードに直接情報を埋め込むというのではなく、サーバーと連携して情報をやりとりするという仕組みになっており、このコード自体に埋め込まれているのは単なる背番号みたいなもので、コード自体にはそれほど意味がないということがわかりました。
そこで、このリーダーをダウンロードしてドラクエMBのカードを読み取ってみると、ドラクエMBのケータイサイトに接続して、そのモンスターの相性や必殺技などの情報を知ることができるようになっていました。ちゃんと連携してたんですね〜。ドラクエMBがケータイで遊べるアプリも用意されています。
〈その2へ続く〉
「ドラゴンクエストモンスターバトルロード」
http://www.dq-card.com/
「カラージップジャパン」
http://www.colorzip.co.jp/ja/
投稿者 dennou : 2007年11月27日 17:00
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