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2007年10月03日

CEATEC2007をざっくりレポート

デジタル家電の新製品が一同に会するイベント「CEATEC2007」。今年も行ってきました!

家から幕張まで行くと2時間くらいかかるので本当に毎回小旅行気分なんですが、先々週に引き続いてやってきました幕張メッセ。CEATECは電脳的には今後一年のデジタル家電のトレンドを見る上で外せない重要なイベントです。


●薄型テレビ

今回の展示では、事前にもかなりニュースになっていましたが「超薄型ディスプレイ」が注目です。ひたすら大型化・高精細化に向けて邁進してきたテレビですが、次なる差別化のポイントとして各社が打ち出してきたのが「超薄」というキーワード。



シャープブースで展示されているのが52型・最薄部2センチというディスプレイ。この薄さだと、テレビラックに載せるよりスタンドや壁掛けにするとスマートで格好いいと思うんですが、そうなるとデジタルレコーダーとか他の周辺機器をどこに収納すればいいのか、という新たな問題が出てきそうです。しかしシャープのこの製品は、レコーダーとの接続をワイヤレス化することで、ケーブルの取り回しなどの問題を解決しているということ。そのため壁掛け時にも配線の取り回しに苦労しなくても良いみたいです。


配線から自由になるといろんな設置方法ができそう。


日立やビクターブースでも次世代超薄ディスプレイが展示されていましたが、詳細はあまり公開されていませんでした。



来場者の注目を最も集めているのが、ソニーの有機ELテレビ「XEL-1」。以前から有機ELは話題を集めていましたが、実際にテレビとして市販されるモデルがついに展示されました。



11型というコンパクトさで、最薄部は約3mmと、液晶やプラズマでは構造的にできないような薄さを実現しています。地上デジタル・BC/110°CSデジタルチューナー内蔵、HDMI入力×1、USB端子×1、LAN端子×1、地上デジタル室内アンテナ内蔵というスペック。LAN端子を装備しているので、ソニーのルームリンクに対応し、テレビでネット閲覧ができる「アクトビラ」にも対応。小さいながらも今どきのデジタルテレビの基本がしっかり押さえてあります。

画質ですが、これは本当にキレイとしかいいようがありません。写真でそのクリアさがわかるでしょうか。

最近の液晶やプラズマもかなりキレイになっていますが、有機ELの解像感や発色のクリアさに比べると、一枚フィルターがかかったようにぼやけて見える感じがします。視野角も抜群に広く、ほぼ真横からでも映像が見えます。

肝心の価格ですが20万円とかなりお高くなっております。でもこの画質だったら、買う人はけっこういるかも? リビングに置くんじゃなくて机の上で“ながら見”するような用途に最適で、10万円以下ならバカ売れしそう。液晶やプラズマにガチンコで競合するよりも、小型で2台目、3台目の高画質でリッチなテレビとしてポジショニングすれば、そこそこのシェアを取っていけるのではと思いました。


参考出品として27型も展示。こんなスタンド型で実際に発売されたらすごいですね。


で、CEATECといえば、そういえばSEDなんていう“幻のディスプレイ”もあったような気がしますが、今回ついに本当の幻となってしまったようで、出展がありませんでした。液晶・プラズマに次ぐ第三のデバイス、としてもてはやされ、マニア層にはかなり期待もされていたようですが…。


●デジタルレコーダー

テレビに次ぐ注目製品が「デジタルレコーダー」。レコーダーといえばハイビジョン対応になって大きな進化もひと段落したか、と思いきや、今度は「ハイビジョンで長時間録画」という新たな機能を搭載したものが出てきました。

アナログ時代には「XP/SP/LP」のように、ビットレート(画質)を変えることで長時間録画ができるようになっていましたが、ハイビジョンの時代になってそのような選択肢がなくなってしまいました。これは今までのレコーダーが、ハイビジョン放送のデータ形式(MPEG2)をそのまま記録するという方式しか使えなかったためです。放送映像をリアルタイムで再圧縮(トランスコード)しながら記録するには、映像処理チップにかなり高い処理能力が必要だったのですが、圧縮専用のチップが搭載されることで長時間の録画が実現できるようになりました。


ソニーのブースでは少し前に発表になったブルーレイ搭載のデジタルレコーダー「BDZ」シリーズが展示。ハイビジョン映像をMPEG4/AVC形式に再圧縮することで、同じHDD容量で最大4倍の長時間録画が可能。ただし、ハイビジョンの長時間録画はHDDとブルーレイのみで、DVDには不可となっています。



パナソニックからも新DIGAが発表。こちらはブルーレイ搭載モデルと通常のDVD搭載モデルがラインナップされています。ハイビジョンをAVCでトランスコードできるというのはソニーと同じですが、こちらの素晴らしい点は、なんとDVD(CPRM対応のDVD-R/RAM)にもハイビジョンで録画できるということ。当分高値が続きそうなブルーレイディスクじゃなくて、格安のDVD-Rにハイビジョン録画できるというのはユーザーとしてはうれしいです。ただし、DVDに録画できるといっても記録フォーマットはAVCなので、このDIGAシリーズで再生できるほかは、PS3などのブルーレイプレーヤーやPCでAVCに対応した再生ソフトを使わないと見られません。

画質ですが、ビットレートが「HE」モードで5.7Mbps、「HX」モードで8.6Mbps、「HG」モードで12.9Mbpsということなので、HEだとSD画質のSPモード相当のビットレートしかないという、相当な高圧縮率になっているのがおどろきです。

HEモードの画面と非圧縮の画面を比べてみると、さすがに動きの多い場面ではブロックノイズや色のにじみが目立つものの、動きの少ない場面では十分な解像感があってきれいです。表示されているデモ映像は、アラが目立たないようにほとんど静止画状態の映像しか映されていないのであまり判断材料にはならないですが、バラエティ番組の録画には十分使えそう。最も高画質なHGモードでも、通常のBSデジタル放送の約半分、地上デジタル放送だと約7割のビットレートなので、これで普段録画しておけばかなりHDD容量を節約できることになります。

ほかには東芝からもVARDIA「RD-A101」「同201」が展示されていました。こちらもAVC形式でのトランスコードに対応し、DVDへのハイビジョン録画も可能。デジタル放送をコピー9回、ムーブ1回可能な著作権管理方式「コピー10」に対応しているので、今までのデジタルレコーダーのようにDVDに落とすとHDDから番組が消えてしまう、ということはなくなります。


これからデジタルレコーダーを買うなら、「ハイビジョンで長時間録画」「DVDにもハイビジョン録画」「コピー10」の3つがこの冬のトレンドなので、これらの機能をカバーしている製品を選んだほうがいいでしょう。

ソニーはブルーレイの推進役という立場であるためか、ブルーレイの普及に支障になりそうなDVDへのハイビジョン録画機能をあえて搭載しなかったのかもしれませんが、メディアの価格がまだまだ現実的じゃない(1枚1000円以上する)ので、DIGAやVARDIAのほうがユーザー視点に立っているなと感じます。ただ、DVDへのハイビジョン録画があまりに一般的になってしまうと、やはり次世代DVDの普及にかなりの障害になってしまうと思うので、メーカーとしては難しいところですね。PC用でドライブが普及してメディア単価が下がるまでのつなぎ、という感じでしょうか。


●ケータイ

ドコモのブースでは「ウェルネスケータイ」を展示。毎日持ち歩くデジタル機器であるケータイに、体調管理機能を持たせようというコンセプトです。

歩数計や脈拍計、体脂肪計、口臭測定機を搭載して各種データを計測し、ケータイ内部で管理します。iアプリと連携して、サーバー上にアップしてデータを共有したりということも考えられています。また、Nike+iPodで実現しているように、距離や時間を設定してジョギングやウォーキングができる「ワークアウトミュージックプレーヤー」としても使えるそうです。

これは女性にとってはかなり興味が惹かれる機能では? ただし、男性は普段ケータイをポケットに突っ込んでいることがほとんどなので問題ないのですが、女性の場合はバッグに入れることが多いと思うので、その場合に歩数などがちゃんとカウントされるのかどうかは気になるところです。端末は三菱製で、Dがベースになっています。



キーパッドに電子ペーパーを採用した「キーパッドディスプレイケータイ」も展示。利用するモードやシーンに応じてキーの表示内容が変わるというものです。メールを打つときはカナ表示、計算機のときはテンキーに、というように変わります。が、iPod touchみたいなスマートなインターフェースがもう世に出てしまうと、ちょっと古い感じがしなくもないですね。



auブースでは話題の「INFOBAR2」が存分にさわれます。手にすごくなじみがあって、意味もなく握っていたくなる形をしています。



ケータイを使った「ライフログ」のサービスイメージを展示。ケータイに搭載されているカメラ、バーコードリーダー、GPSなどを利用して、自分の行動のログ(ライフログ)を取っていこうというものです。日常の記録をサーバーにアップしてSNS的なコミュニケーションを取ることができます。




●ほか会場で気になったもの


NHKブースで展示されていた「なつかしの放送機器」。昭和天皇が御覧になっていたというテレビは約60年前のもの。



こちらも約60年前の白黒テレビ。最新のテレビ群を見たあとにこんなのを目にすると、なんかホっとしますな。僕が小学生の時の家のテレビも木目でした。昔はテレビも「家具」の一つでしたからね。


1974年製のVTR。“可搬型”と書いてあるのがジョークに思えます。



マクセルブースでは次世代の記録メディア「ホログラムROM(HROM)」を展示。ディスク型とカートリッジ型があり、300GBの容量を実現しています。“ホログラムメディア”なんてSF的なロマンを感じさせてくれる名前だけど、本当に製品になる予定があるというのがすごいよね〜。



ドルビーの特設シアターでは3D映画のデモンストレーションを実施。スターウォーズの1シーンを3Dにしたバージョンが見られます。テーマパークにあるような3Dメガネをかけて見るタイプのもので、かなり飛び出して見えるのが面白いです。そのシアターを出たらR2-D2とC-3POがいました。ここではドルビーの音響技術を体験できるデモ用ソフト(BDかHD DVD)がもらえます。



三菱電機のブースでは、電車の車両内での情報サービスのデモを行っています。車内に設置されたリーダーにケータイをかざして情報を取得したり、天井から無線で電車の運行情報や広告などを配信するサービスが考えられています。ぼ〜っと見るだけだった中吊り広告が、ケータイの画面に配信されることでインタラクティブ性を持たせたりするなど、新しい形の広告媒体になるかもしれません。



ソニーブースで“踊る音楽プレーヤー”Rollyのデモ。今までにないコンセプトの音楽プレーヤーながらあまり話題にはなっていませんが、実際に動いているのを見るとけっこう面白いので、1万円以下ならおもちゃとして家にあってもいいかな、という感じです(実売価格は39,800円)。隣にいたおじさんが「これにはiPodは繋がらないの? え? 繋がらないの!? 何それ」と容赦ない質問を投げかけていたのが印象的でした。



BOSEの小型のデスクトップ型スピーカー「M2」。高さ約12センチと非常に小型なのに、ほんとに「どこからこの音が出てるの?」と別のスピーカーを探したくなるくらい、重低音のきいた迫力のある音で音楽を楽しめます。以前から発売されている「M3」から乾電池駆動をなくして1万円安くなりました。39,480円で11/1発売。PCやiPodに繋ぐ高音質なスピーカーを探している人におすすめです。


「CEATEC2007」は幕張メッセで10/6(土)まで開催中。あたらしもの好きには必見のイベントです。

「CEATEC2007」 http://www.ceatec.com/


[関連記事]
「CEATEC2006レポート」
「CEATEC2005レポート」

投稿者 dennou : 2007年10月03日 16:00
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コメント

「薄型テレビの本命・SED」は過去何年もこのブログの突っ込み対象だったので、無くなってさびしいね。そのうち「なつかしの?放送機器」コーナーに並ぶことを望む!

投稿者 たかんぼ : 2007年10月05日 11:58

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