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2007年08月22日

2007/08/10【4日目・フリーマントルその2】

マーケットでの撮影を終えて、港にあるというレストランへと向かいます。地図を見るとかなり近いようなので、雨の中を歩いてみることにします。

と、歩き始めたものの、地図で見るよりも実際はけっこう遠く…。線路を迂回しないといけないようで、なかなか目当てのレストランにたどり着けません。素直にタクシーを拾えばよかったと反省。読者のお二人を余計に疲れさせてしまいました。

10分ほど歩いて「JOE's FISH SHACK」に到着。港に面したお店で、晴れた日だったら屋外のデッキや窓際の席からのながめも良さそうです。ここで昼食を兼ねた料理撮影を行います。

カズさんからは撮影についての話が通してあるはずなので、店員さんに「私たちは(以下略)」と伝えると、マネージャーらしいおばさんが出てきました。編集担当・瀧澤が『ウィアーフォトシューティングチーム。ドゥーユーノーカズ? カズさんから連絡はいってますか?』と勢い余ってなぜか日本語混じりで言うと、おばさんはOKOK、わかったわかったというようにうなずきます。おぉ、日本語通じてる! さすが、カズさんの名前を出しておけば安心だ〜と実感し、撮影のスタートです。

この店のおすすめは、「チリマッスル」だそう。ムール貝をチリソース煮にしたもので、注文するとボールにどっさりと盛ってきてくれます。


ピリっとした辛さがポイントで、とてもおいしい。みんなお腹が空いていたのであれもこれも、と頼むと、またテーブルが一杯になってしまいました。(撮影:瀧岡さん)



「早く食わせろ!」というみんなのプレッシャーに、瀧岡さんのシャッターを押す指も震えます。


撮影も済んでお腹もいっぱいになりまして、パースに戻るにもまだちょっと早いし、では行けたら行こう、と相談していた「スワンバレー」に向かうことにします。スワンバレーはパースから見てフリーマントルとは真逆の端、つまり、一旦パースに戻って、そこからまた逆方向の電車に乗った終点のミッドランド駅からタクシーで行けるところにあるのです。といっても、ここから電車で40分ほどの距離なので、そんなに遠くはなさそう。スワンバレーにはワイナリーが点在しており、ぜひ西オーストラリアのワインを味わってみたい、というのが希望です。

ワイナリーの営業時間もやはり5時までという所が多く、今は3時前。でも急いで行けば4時すぎにはミッドランド駅に着いて、そこからタクシーで15分ほどで目当てのワイナリーにはたどり着けそうなので、30分くらいは試飲したり買い物したりできるのではないか…とまた楽観的な観測をし、会計を済ませてお店の人にとりあえずタクシーを呼んでもらいます。

ここで重要なことは、われわれサラリーマンにとっては、「タクシーを呼んで下さい」と「領収証を下さい」の2つの会話さえ覚えておけば、海外のどこに行ってもなんとかなる、ということです。あ、レシートは「リシート」と言ったほうが通じやすい、ということも学びました。

タクシーでフリーマントルの駅に戻り、電車がもう来ているのであわてて切符を買おうとします。が、ここの券売機はパースにあったものとは違って、なんか機械式っぽい古いタイプのもので、コインしか受け付けてくれません。あわてて近くにあった両替機で両替し、大量のコインで5人分の切符を買おうとしますが、これまた外国のコインは良くみないと、どれがいくらなのか全然わからないのです。さらにオーストラリアのコインは額面が大きいほどサイズが小さくなるという仕様で、「へっ、こんな小者はどうせ5セントくらいじゃないの?」と鼻であしらっていたものが、意外と実力のある2ドル貨であったり、一番立派でピカピカした大きなものが拍子抜けするほどの50セント貨だったりと、なかなか見た目では判断ができないのです。

しかしこれまでに、いくつものトラブルをクリアーしてきているわれわれチームの結束力の前には、そのようなものは困難のうちには入らないのです。あうんの呼吸で、すぐさまお金を入れる人、ボタンを押す人、切符を取り出す人、おつりを取り出してコインを選別する人、と役割分担を行い、超速で切符を買うことに成功しました。


しかしそんなチームワークの良さを存分に発揮している間に、電車はすでに出発していました。


ここで次の電車まで10分ほどのロス。でもまだ4時すぎには到着できそうです。しばらく待って、ミッドランド行きの電車に乗り込みました。下校時間のためか、地元の高校生がどっとなだれ込んできます。足を広げてスナック菓子をほおばったり、大声でしゃべったり、ケータイのスピーカーで音楽をならしたりと、日本も顔負けのマナーの良さでした(ちなみにオーストラリアには、電車の中ではケータイの使用を控える、というマナーはないそうです)。

パースを経て、4時すぎにミッドランドに到着。


拡大地図を表示

駅を出てさあタクシーだ!とあたりを見渡して見ると、一台も姿が見えません。どこにもタクシーが止まっている気配がないので、駅員さんに「タクシーはどこ?」と聞いてみると、「呼ばないと来ませんよ」とのこと。


バスは止まっていますが、タクシーの気配がない…

頼みの綱の高沢さんに、公衆電話でタクシー会社に電話してもらうも、話し中で全然出る気配がありません。何度もかけ直していると、偶然通りかかった1台のタクシーが止まる気配が。あわてて手を挙げて1台を確保します。

タクシー会社にも電話がつながり、来てくれるということなので、とりあえずカメラマン瀧岡さん、貝原さん、そしてここでなぜかぼくが先発で行くことになり、タクシーに乗り込みます。瀧澤と高沢さんは後のタクシーで追いかけてもらいます。このときの判断が致命的だったことは後で気づくのですが…。


15分ほどで、ワイナリー「Hougton Wines」に到着。もう4時半を過ぎているので、とりあえず買い物などをし、ワインもいくつか試飲してみます。とてもおしゃれな店内で、カフェなどもありました。パース近郊に来たときはぜひお立ち寄り下さい。


(撮影:瀧岡さん)


が、後発が来ません…。心配になって高沢さんに電話をしてみると、『来るっていったのに、全然来ないんですよー!』とのこと。なんちゅういい加減な、と思いながらも、こっちは待つしかありません。しかし読者を残してノコノコやってくるとは、なんたる判断ミス、ぼくと瀧澤が残れば良かったのに…などと悔やんでも始まりません。たどり着けなかった時のために、とりあえず2人にお土産を買っておきます。

閉店時間も近くなり、再び高沢さんに電話をかけてみると、『あ〜、私たち今ワイナリー巡りしてるんですよ〜ハハハ…」とのこと。


残された2人が、何だかおかしな雰囲気になっています。これは危険です。


『へ? ワイナリー? どこの?』と聞くと、『駅の近くのワイナリーですぅ〜フフフ〜』と、取り残されたショックで、かなり病んでしまっている様子。駅の近くにはワイナリーなどないのです。

詳しい事情を聞くのは後にして、そろそろ3人も駅に戻らないといけません。ここでまたお店の人にタクシーを呼んでもらいます。が、ここでもまた、なかなかつながらない模様。


タクシーを呼び続けてくれている店員さん。

でもしばらくかけ続けたらつながったようで、来てくれるとのことです。でもなんだかいやな予感がします。ここまで来たタクシーを待たせておけばよかったかも…。


閉店時間を過ぎ、お店の人が片づけを始めますが、やはり来る気配がありません。手持ち無沙汰でお店の中で待たせてもらっているわれわれをチラ、チラと気にしつつ、一人の店員さんは帰る準備をしています。『タクシーが来るまでどうぞ中で待っていてください』と言ってくれたのですが、申し訳ないことこの上ありません。

閉店から30分が過ぎて、タクシーが来るのも絶望的だと確信し始めたころ、怯える3人の日本人に、先ほどタクシーを呼んでくれていた店員の兄さんが優しい声をかけてくれました。『もうボクは帰るんだけど、よかったら駅まで送っていくよ。金曜の夜はタクシーはぜんぜん来てくれないんだよね』。日本と同じ感覚で呼べると思ったら大間違いだったのです。

それにしてもなんと親切な若者でしょうか。ありがとう旅の人! いや旅の人はわれわれなんですけど。『ちょっと古いクルマなんだけどね…ミッドランド駅でいいの?』と乗せてもらったクルマは、もう30年くらいは経っているというポンコツでしたが、道の真ん中でエンストしたりしながらも、ミッドランドの駅まで送り届けてくれました。もし店の外で放置されていたら、絶対に来ないタクシーを延々と待ち続けていたということを考えると、感謝してもしきれません。楽観的に「行けばなんとかなる」とでも考えていたことを、反省するばかりです。


ケータイで連絡を取り、ミッドランド駅で残されていた2人と合流すると、手にお菓子やらワインやらがたくさん入ったスーパーの袋を抱えています。「ワイナリー巡りってどこに行ってたの?」とたずねると、「スーパーでたくさん買っちゃいましたよ!いろんなワインがあって楽しかったです〜」とのこと。ワイナリー巡りに来て、スーパーでワイン巡りとは…あまりの不憫さに涙が出そうです。が、本人たちは満足したようなので、Houghtonで買ったお土産のワインで我慢してもらいます。

ミッドランドからパースに戻るともう7時前。シーンと静まりかえっているか、と思いきや、今日は金曜日だということで、百貨店もショッピングモールもすごくにぎわっています。『パースもやればできるじゃん!』とみんなで感激しました。

そして今夜はパースで泊まる予定ではなかったので、宿のあてがなかったわけですが、カズさんから「ダックストンホテルが取れましたので、タクシーでそちらに行ってください」と電話があり、預けていたスーツケースを今まで泊まっていたホテルから回収。地図を見ると、ダックストンホテルは1ブロック隣だったので、ゴロゴロと押して行くことにしました。

みんなでゴロゴロゴロ…と行くと、今まで泊まっていたホテルよりもかなりゴージャスなビルがドーンと目の前に現れ、壁面に「DUXTON HOTEL」と書いてあるのを見て、思わずみんなでバンザイをしてしまいました。高級ホテルの車止めに徒歩でゴロゴロゴロ…とスーツケースを押していくような姿は他には見あたりませんが、そんなことはこの際問題ではありません。非常事態のおかげでホテルのグレードもアップしたことを喜んで、チェックインします。

部屋に入ると、さすがにここのホテルではネット接続が完備されており、無線LANも使えるようになっていました。とりあえずアナログモデムで繋いで天気を調べてみると、明日は晴れの予報。セスナは飛べそうです。

ホテルのレストランで夕食を済ませ、明日もまた朝が早くてホテルで朝食が取れないので、ホテル前のコンビニでサンドイッチなどを買って支度をします。オーストラリアは物価が高く、サンドイッチで4.5ドル(約450円)、ペットボトルのミネラルウォーターが2.5ドル(約250円)、袋入りのスナック菓子で3ドル…というような値段な上、サンドイッチもパサパサであまりおいしいとは言えません。日本のコンビニはすごいなぁ〜と実感してしまいました。


5人にとっては冒険の一日でしたが、明日は6時出発、6時半にフライトで、いよいよモンキーマイアに向かいます。

投稿者 dennou : 2007年8月22日 13:00
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