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2006年03月09日

「SED」はこのまま幻のディスプレイで終わってしまうのか?

液晶、プラズマに続く「第3の薄型テレビ」としてキヤノンと東芝が開発し、注目を集めていた「SED」。最初は2005年中に発売されるという予定だったのが今年の春になり、今回さらに2007年末頃に延期されることになってしまいました。

SEDについては、昨年10月に行われたCEATECでも試作機が展示され、実際に映像を見ることができたのでこのブログでもレポートしてきました。「出る出る」といいながら全然発売される気配がないので、「あれは幻になってしまったのか!?」と思っていたところ、2007年末に延期との発表。SEDは量産するのが難しく、市場に出して他のディスプレイと競争できるレベルにまだ達していない、というのがその理由のようです。

実際昨年のCEATECに展示されていたのは36型のもので、フルHDの55型から発売されるといいつつ、現物がまだ公開されたことがないという状況では、そもそも今年の春の発売というのは相当困難だったということがうかがえます。たとえ発売できたとしても、1インチ=1万円を大幅に割ってきている液晶やプラズマに価格で対抗することは不可能で、「画質がよければいくらでも出す」というような一部のマニアにしか受け入れられないのでは?ということが言われていました。

現在の薄型テレビの価格(3/9の価格.comの最安価格より)
液晶
パナソニックTH-32LX500(32型)
185,800円
シャープAQUOS LC-37GE2(37型)
286,000円
ソニーBRAVIA KDL-40V1000(40型)
230,000円
シャープAQUOS LC-45BE1W(45型)
395,000円
プラズマ
パナソニックTH-37PX500(37型)
229,000円
パイオニアPDP-436HD(43型)
275,000円
パナソニックTH-50PX500(50型)
345,000円


これを見ると、1インチ=1万円というレベルはとっくに昔の話。今では6,000円程度になっています。

量産化に手間取っている間に他のディスプレイがどんどん進化して、弱点と言われていた部分もほぼ解消されていったので、他に比べて優れていると言われていた部分だけでは競争力がなくなってしまい、発売時期を逃してしまったというわけです。今回は「北京オリンピック商戦をターゲットに発売する」と発表されているけど、北京オリンピックの頃には他のディスプレイもさらに省エネ・高画質・低価格となっていくことは当然のこと。「究極のディスプレイ」と称されていたSEDが、発売時にもその評価のままでいられるかは疑問です。

「北京まで待つ」といっても、発売時にいきなりこなれた技術と価格で出すというのは非常に難しいのでは。時期がくるまで寝かせておくよりも、今はマニアや業務用にしか買われないかもしれないけど、ニッチ商品として発売しておいて、市場の波にさらされながら少しずつ価格的にも技術的にもこなれていくというのが理想じゃないのかな〜と思うんだけど、ひょっとしてそのレベルにもまだ達していないのかと疑ってしまいます。テレビよりも厳密な色の再現性が要求される印刷現場などで、PCのディスプレイに使うのなんかにはいいと思うんだけどね。PCの周辺機器に強いキヤノンなら可能なことかも。

SEDは「液晶もプラズマもダメダメだ! SEDこそが本命なのだ!」と、現物もまだ市場にないのに頑なに薄型テレビを買わずにガマンしているという“SED信者”のような人もいるくらい期待の大きいテレビなので、なんとか“幻のテレビ”にだけはならないことを願いたいです。

東芝(ニュースリリース)
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2006_03/pr_j0801.htm

投稿者 dennou : 2006年03月09日 13:00
固定リンクURL:http://www.citywave.com/dennou/2006/03/sed_1.html
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コメント

恥ずかしながら存在を知らず、東芝やキヤノンのHPで少し勉強してきました。

しかし、技術的に何が難しいんやろ。
取り立てて新技術が存在しているようにも見えなかった。
となると、生産性なのかな・・・。

投稿者 ごむ : 2006年03月11日 11:21

さとぬは、ネットで大きい最初を予定しなかった?

投稿者 BlogPetのさとぬ : 2006年03月13日 11:50

結構東芝好きの私としては、SEDには正直期待していました!たぶん純粋な技術開発以外のところでも色々あったんだろうねー。

しかし、松下(あえてこう書くケド)の50インチPDPが34万5千円か。
我家の37インチハイビジョン対応ブラウン管はあと5年は持ちそうだけど、もう少し早く壊れてくれても良い様な気がしてきたよ・・・。

投稿者 たかんぼ : 2006年03月13日 17:03

SEDは研究自体は1986年からやっているそうです。
試作品のパネルが完成したのが1996年。
プラズマは10年くらい前にはすでに42インチで市販されていたので、
いってみれば10年遅れているということになりますね。
果たしてここから巻き返せるのかどうか。

テレビの買い換え時ですが、来年くらいに50インチで20万円台になったころが狙い目ですかね〜。
さすがに50インチなら、この先買い換えたくはならないと思いますよ(笑)

投稿者 電脳 : 2006年03月13日 18:24

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